膿尿とUTI
最近Challengeされた膿尿の原因・・・ それは虫垂炎>>膿瘍>>膀胱を外部から刺激>>膿尿 でした。 それならば膿尿の本家本元のUTIではどうでしょうか? これも実は結構怪しいらしい。昨年のICAACのUTIのSessionで扱われていました。 尿中白血球の数がどの位になったらUTIなのか? これに数値が無いとの事。...
View ArticleNHSによる出産時の死亡最大原因・・Sepsis
編集長のICAAC勉強は静かに続きます。 本日のお題は英国の出産時の最大死亡原因。(直接の)「Safe Use of Antimicrobials in Pregnancy」 Catherine Nelson-Piercy先生のご発表 (Catherine Nelson-Piercy, FRCP; St. Thomas' Hosp., London, United Kingdom)...
View Article東京医大でHIVの症例検討
東京医大では客員教授として所属させていただいているほか、日々の診療でもたいへん密な連絡のある東京医大。 福武教授の暖かいオープニングリマークではじまった東京医大定番のHIV感染症セミナーがこの週末開催されています。 (休憩中の若者と今年還暦のコンサルタント) 感染症を担当している/する医師にとっては、初診や救急症例でHIVかも?となった時点で相談がくるとおもいます。...
View Article日常でふとHIVを疑う時・・
今時、使われる事があるのか・・と思われる検査の中にコウシツハンノウというのがありました。 まあ、若手医師的表現をすれば、恐らくγグロブリン周辺を見ているのでしょうが、これが結構使えるのですね。 何に使えるかというと、殆ど意味の無い健康診断でえらくコウシツハンノウが強い時「HIV感染症を疑える」という点においてです。...
View ArticleWhat is going wrong with the world ?
昨年のICAACからの妊娠と抗菌薬の話、続きます。 PK的には腎機能、肝機能は非妊娠時よりも「機能亢進状態」。 腎機能といえば、もうひとつ気になる第八脳神経、聴神経に対するアミノグリコシドの毒性。それを避けるのが妊婦のケア・・と思っていたら同じアミノグリコシドでもGMはSMほど危険がないので、NHSの病院ではGNR敗血症には良く用いられる・・との事。驚きました。...
View Article編集部の命令
編集部より「編集長にとってのカルバペネム」を語れ・・という依頼。 といわれましても普段、あまり興味のある抗菌薬ではなく、更に「Judiciousな抗菌薬使用に必要な脳血流を医師から奪う」という副作用が強いため、あまり書きたくないのですが・・ 日本でしか通用しない抗菌薬の省略文字の表で扱われているペネムは・・ Biapenem Doripenem Faropenem Imipenem /...
View Article注:来年は聴けません 1/18(金)若手医師セミナー 「循環器・心電図」香坂先生
1月18日の若手医師セミナーは、慶応大学のホープ香坂先生による講義です。 「循環器・心電図〜もしも心電図が小学校の必須科目だったら」 ええ。もう初期研修医の皆様は、まもなく新人さんがこようというこの時期に、このようなテーマはすっかりマスターずみで、指導に回る側の準備時期だとおもいます。...
View Article妊娠と抗菌薬 続き
妊娠とはSemi Equal、軽度免疫不全・・となりますと結核も心配です。 では抗結核薬(HERPハーピー)は妊娠で安全なのか? 答えはYES・・との事でした。 但し肝機能異常が出やすいのでMonitoringは重要。 その他比較的安全なお薬としてNon ID(非感染症)的には 一部の制吐剤 H2Blocker、PPI 32週前ならばNSAIDS β遮断剤 抗Histamine剤の一部...
View Article新しいコロナウイルスについての会議
日本で最初に診る病院は、開業医さんかもしれませんね。 特異的な症状があまりない(考えるべき病名がたくさんありすぎる)状況で、そこそこお元気だと歩いたりバスで行ける近場の病院にいきますから。 ちょっと怖い名前やニュースの感染症も、重症例はキャッチされたりニュースになりますが、自然に治ったりする人が分母にたくさんいるわけです。...
View Articleインフルエンザ と 透析(慢性腎不全)患者
免疫低下が問題になるのは、高齢者、HIV陽性者、糖尿病や慢性腎不全の患者、治療の影響(免疫抑制剤、ステロイド剤、抗がん剤など)で免疫が下がっている人です。 この人たちは感染症に脆弱という問題とともに、ワクチンによる「免疫があがりにくい」という問題があります。 このため、ワクチン接種の際も注意が必要です。 例えばhigh dose での接種。...
View Article[Q&A]藤田先生
先日のベッドサイドティーチングでの講義についていただいた質問について、藤田先生から回答をいただきました。お忙しいなかありがとうございました。 (講義をベースにしたやりとりになりますので、情報解釈の際にはその点ご了承ください) 不明な点は、ぜひ病院のドクターに解説してもらいましょう〜。 --------------------------------------------------- Q:...
View Article[署名活動]予防接種法改正による7ワクチンの定期接種化にむけて
以前にも、日本医師会が署名集めをしました。 ポリオや髄膜炎の患者会も署名を集めていました。 今回、また同じように署名集めをするのは医師会と「予防接種推進専門協議会」。 予防接種推進専門協議会はホームページもFacebookもないのでどのような組織・活動かわかりにくい状況があります。なので、この資料の別紙3を見ましょう。...
View Article11種類の検査が一度に出来る 感染性胃腸炎検査キット
FDAが1月15日にプレス発表したのは、一度に11種類の検査が出来るキット。 FDA permits marketing of first test that can simultaneously identify 11 causes of infectious gastroenteritis l感染症フリークな皆さんは、それぞれの感度・特異度などをもちろんチェック。...
View Article妊娠とInfluenza=Bad その1
胸部不快感・圧迫感にもめげず編集長の朝の学びは続きます。 (どうして胸部症状と学びに関係があるのかは、Treadmillがヒント・・) Ricahrd H. Beigi先生。U of Pittsburgh 本日は妊娠とInfluenza。その1 #1:Mortality、Morbidity、どちらもあがります。 これは単なる死亡率だけでなくて、ICU入室なども・・...
View Article女医と小関智宏とShigとLT:
ひょんな事から日野原重明先生(略してShig)とLawrence Tierney, Jr先生(略してLT)の対談(医学界新聞掲載予定)の司会をさせて頂く中で、お二人の女医に対する暖かい眼差しに触れる機会がありました。 LT:老年医学は,米国でも成長著しく,レジデントにも人気がある分野です。私は年々増えている女性医師が,この分野でもっと活躍できるのではないかと考えています。...
View Articleムンプス流行に備える、の話。
病原体によっては年がら年中流行っているものもあれば、かなり季節トレンドが明確なものがあります。 また、数年おきにブレイクする自然経過を観察できるものも。 (オリンピックyearに流行するねえ・・・・といったかんじで) 特に、ワクチンがないものとか、日本のように特定のワクチンの接種率が低くてその抑制効果が見えにくい場合はこのサイクルを気にした方が良い場合も。...
View Article妊娠とInfluenza=Bad その2
本日のお題は妊娠とFluの相性がそれほど悪いならば、如何にしてVaccineに対するBarrierを越えるか・・ ずっと前から言われていたんです・・。主治医や看護師が勧める・・。 これほど素朴なところに解決が・・ 妊婦の71%が主治医に勧められたらAcceptされた・・。 Am J Perinatol 1999;16:283-6 Georgia州、Rhode...
View Article研修医割引、学生無料 1/26 EBICセミナー(名古屋)
EBIC研究会からご案内をいただきました。 1/26開催のセミナーの受付が終了し、残席分のみ学生無料、研修医は1000円で参加可能としているそうです。 申し込みの締め切りは22日(火)の15時までです。 詳細は次のURLにあります。 お問い合わせは研究会の事務局の方へお願いします。 http://www.ebic.jp/
View Article妊娠とInfluenza=Bad その3
予防接種は効くのか? まず、有名な神戸大学岩田健太郎教授の著書。読みましょう。 予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書) [新書] http://www.amazon.co.jp/予防接種は「効く」のか?-ワクチン嫌いを考える-光文社新書-岩田-健太郎/dp/4334035981 勿論、効きます。本日はその効果を抗体上昇という点から見てみます。...
View Article妊娠とInfluenza=Bad その4
本日はFlu shotの思わぬ恩恵・・ それはPlos Med2011;8:e100041にございまして・・ (http://www.plosmedicine.org/) PRAMS cohort dataによるとGeorgia州ではFlu shotをおこなうと・・・なんと Pre Term Birth: PTB:早産の減少:OR0.6 Small for Gestational Age:...
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