今時、使われる事があるのか・・と思われる検査の中にコウシツハンノウというのがありました。
まあ、若手医師的表現をすれば、恐らくγグロブリン周辺を見ているのでしょうが、これが結構使えるのですね。
何に使えるかというと、殆ど意味の無い健康診断でえらくコウシツハンノウが強い時「HIV感染症を疑える」という点においてです。
B細胞がめったやたらにグロブリンを産生してくれるお陰でHIV感染者の赤沈は亢進するは、TPは高くなるは、ZTTは亢進するは・・
という事で、アルブミンが普通なのにTPが高い時、高齢者では多発性骨髄腫などを、若手ではHIV感染症を疑う・・というのが編集長のRoutineなのでした。
近いうちに、健康診断でHIV感染症を見つけるには・・といった話題も取り上げましょう。
案外、これは意外な検診の効果かも・・
(写真:沖縄県立中部病院の研修医が作ってくれたLow Carbohydrate食)