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Channel: 感染症診療の原則
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新しいコロナウイルスについての会議

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日本で最初に診る病院は、開業医さんかもしれませんね。

特異的な症状があまりない(考えるべき病名がたくさんありすぎる)状況で、そこそこお元気だと歩いたりバスで行ける近場の病院にいきますから。

ちょっと怖い名前やニュースの感染症も、重症例はキャッチされたりニュースになりますが、自然に治ったりする人が分母にたくさんいるわけです。

「日本で第一例目!」という新しい感染症の話も、それが本当に一例目かどうかはわかりません。
病院にいって、検査オーダーがだされて、さらに一般の検査機関ではやらないような検査まですることになって、診断されてというところまでいかないとわからないものですから。

昨年は、新しいコロナウイルスで、重症呼吸器感染症らしきひとが渡航帰りで発症/死亡というニュースがありました。
SARSの恐怖再び?的な書き方をしたメディアもなくはなかったですが、東/東南アジアではなく、距離的に遠くのためか続報は日本語ではあまりみかけませんね。

WHOの最終情報は、11月23日のUpdate、ECDCのUpdateは12月7日ですが、今週、今後の対策のための会議が開催されています。

Technical consultative meeting on novel human coronavirus, 14–15 January 2013

日本からも参加された方がいるかもしれませんね。
フィードバックに期待しましょう。

ECDCは米国のCDCとちがって、感染症オンリーの専門機関です。
米国は肥満とか、喫煙等もあつかいますが。

リスクアセスメントの発表が早いので,mediaが想像や期待?で過剰反応をしたりしません(その余地無し)。
コミュニケーションのお手本として興味深いモデルです。

日本では、厚生労働省などからの正式な発表がある前にメディアを通じて流れる情報が多く、それをワイドショー等で見た市民からの問い合わせに現場(自治体や病院)が振り回されるということがあります・・。

今年は少しずつそういったことも改善されないかなと期待。

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