予防接種は効くのか?
まず、有名な神戸大学岩田健太郎教授の著書。読みましょう。
予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書) [新書]
http://www.amazon.co.jp/予防接種は「効く」のか?-ワクチン嫌いを考える-光文社新書-岩田-健太郎/dp/4334035981
勿論、効きます。本日はその効果を抗体上昇という点から見てみます。
妊婦の抗体のみならず、児の抗体も上昇していた・・というDataが以下に・・
Englund et al. JID 1993:168:647-
それにしても前からこのような良いDataがあるのですね・・
編集長はICAACのDVDを見ながら反省しきり・・。
更にLandmark論文と呼ばれ注目された論文が↓
Zaman et al. NEJM 2008:359
300人以上の妊婦をPairにしてFlu shot VS Pneumo shot (Control)
結論は児のFlu like illnessは63%低下。他の呼吸器疾患も低下。
母の呼吸器疾患も36%低下・・
更にNNTも披露されました。(NTTではなくて・・というのは慶応大学香坂先生のJoke)
Influenza Like Illnessを1例予防するのにNNTは5!!
Proven Influenzaを1例予防するのにNNTは16!!
ちなみにNNTの概念のご存じの方は5とか16とかの数字の小ささに驚きます・・
何しろ新生児はFlu shotすぐに出来ませんから・・。母由来の抗体が頼みですね・・
(写真:大船中央病院のレンズ沼に棲息する腎臓専門医による)