昨年のICAACからの妊娠と抗菌薬の話、続きます。
PK的には腎機能、肝機能は非妊娠時よりも「機能亢進状態」。
腎機能といえば、もうひとつ気になる第八脳神経、聴神経に対するアミノグリコシドの毒性。それを避けるのが妊婦のケア・・と思っていたら同じアミノグリコシドでもGMはSMほど危険がないので、NHSの病院ではGNR敗血症には良く用いられる・・との事。驚きました。 全く通常量と同量を用いて、腎機能が亢進しているのでDosingは更にAggressiveに・・との事。
逆にどうして、世の中これほど皆、PIPC/TAZなの?
What is going wrong with the world ? との事でした。
お勧め抗菌薬は・・・
Flucloxacillin:これ使った事ない医師多いだろうな・・
Erythromycin:これはクラリスやアジスロよりも歴史があって・・(消化器症状でなければ・・)
という事で大変、勉強になりました。
(写真:福島のN先生から頂いたPenicillinペン。肺炎球菌が新しいCLSIの定義でほとんど感受性という事になり、もっと使おうCampaignで作られたペンです)