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Channel: 感染症診療の原則
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[Q&A]藤田先生

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先日のベッドサイドティーチングでの講義についていただいた質問について、藤田先生から回答をいただきました。お忙しいなかありがとうございました。
(講義をベースにしたやりとりになりますので、情報解釈の際にはその点ご了承ください)

不明な点は、ぜひ病院のドクターに解説してもらいましょう〜。

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Q: 意義深い講義ありがとうございました。最近処方頻度の高いサムスカはどのような病態に使用するのですか、また投与によりどのような変化・影響が生じますか。

[回答]
現在日本では心不全に対して保険がとおっております。心不全は一般にはNa過剰と考えられますが、ひどくなると水過剰となり低Na血症を起こします。したがって、重症の心不全でフロセミド等の効きが悪くなってくると、使ってみると良かったという意見も最近聞かれます。しかし、実際どうであるかはまだまださまざまな意見があります。また肝硬変の低Na血症のときも有用だと報告されております。これからいろいろ出てくる(良い結果も悪い結果も)と思います。


Q: Na過剰であり、水過剰(低Na血症)という状態、もしくは脱Naであり、脱水(高Na血症)であるという状態も存在するという認識でよろしいでしょうか?

[回答]
ご質問ありがとうございます。おっしゃる通りです。Na過剰であり、水過剰(低Na血症)という状態、今申し上げた、重症心不全ですね。もしくは脱Naであり、脱水(高Na血症)であるという状態 下痢嘔吐と高Na血症を呈するご老人が多いと思います。も存在するということです。良く効いていてくださってありがとうございます。
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