治療薬で100名以上が死亡 (パキスタン)
薬の問題は一般に、効かない、副反応がメリットを上回ってしまう、ということですが、時に有害物質に汚染されて、といった事件になることもあります。 先進国では製造ラインに問題が発覚するだけで、(特段製品に問題が生じてなくても)特定のロットは廃棄され、工場再開まで在庫の問題が生じたりもします。...
View Articleインフルエンザ と 「かぜ症候群」
『かぜ症候群』日本呼吸器学会による解説 「かぜは、鼻からのどにかけての空気の通り道、つまり上気道といわれる呼吸器の感染症で、原因の大半がウイルスです。症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰などが共通してみられ、発熱・頭痛・全身倦怠感を伴うこともあります。これらを『かぜ症候群』とまとめて呼んでいます。」...
View Article今日から再視聴できます
1月13日に放映されました、第5回デジタルセミナーの再放送が本日2月1日正午より開始されました。 2月14日正午まで24時間いつでもご覧いただけます。 視聴は無料です。 医学生や他の職種に感染症診療の基本の講義をされる先生方にも参考にしていただける、症例ベースの基礎の確認です。是非ご活用ください(^^)。 ■ID/PWは第5回デジタルセミナーのものご使用いただくことになります。...
View Article2類の根拠
「なぜB型肝炎は2類なのか」というコメントや質問が複数ありました。 先日開かれた予防接種部会で、予防接種法の改正案のたたきだいとして2類に位置付けられたHPVワクチンとHBVワクチン。 これは「個人予防」が主だからということが報道記事にありますが、それでいいのか?という話。 このことに、専門団体がどのような反応をしているのでしょうか。いまのところきいていません。 (ご存知でしたら教えてください)...
View Article高齢者施設とインフルエンザ
集団生活ではもともと感染症は広がりやすいことがわかっています。 シーズン中は特にこれといったリスクがない人でも感染することのあるインフルエンザですが、免疫が低下しているような人たちがたくさん集まる施設ではどのようなことに注意をすればよいか(現実としてできる対応の線引きはどこか)考えてみたいと思います。...
View ArticleClinical Rabiesからの回復(カリフォルニア)
2004年にウィスコンシン州で奇跡的に回復した15歳女性の狂犬病の症例の報告がありました。 Recovery of a Patient From Clinical Rabies—Wisconsin, 2004 今回、MMWR最新号に、2011年に報告されたカリフォルニア州の症例が紹介されていました。 Recovery of a Patient from Clinical Rabies —...
View Article【事務連絡】2012年度の『薬剤師の為のベッドサイドティーチング』
来年度の研修やイベント計画をするのに、スケジュールを早く教えてほしいと多方面からご要望があるため、アナウンスを先にしておきます。 2012年もファイザー社主催による表記セミナー開催が決まり、下記ような予定となっています。 企画だけお手伝い・・・と思ったのですが、ご依頼がありましたので、編集長は再び全体のコーディネーター役を担当することになりました。 皆様どうぞよろしくお願いいたします。 6月6日...
View Article福岡に出かけてきました
青木編集長、昨日は福岡にでかけてきました。 まずはお約束の、「一風堂でラーメン」。 そして福岡大学で超難しい症例検討。 そしてそして夜は地域の勉強会でまた症例検討。 「一過性に記憶を失った」だけの症例。他に何も無し。 さてこれは・・・・?です。 今回は無事、診断名にたどりつきました(よかったですね・・・)。...
View Article【事務連絡】エイズ学会でのセッションのスライド公開
昨年のエイズ学会でのAnn Khalsa先生をお招きしての講義と症例検討セッションのスライドが公開されました。 HIV感染症に関心のある方は是非ご覧ください。 http://www.hivcare.jp/kotsu/
View Article外資から見たワクチン市場 その2
米国の新しい予防接種スケジュールが公開されたので、英語情報でのワクチンニュースがにぎやかです。 何が新しくなったのか?を米国小児科の専門団体の委員に聞いている記事。 The 2012 Immunization Schedules: What's New?...
View Article日本とNTD
Neglected Tropical Disease(NTD)は日本語では、顧みられない熱帯病、と訳されることがあります。 「顧みられない熱帯病」根絶へ官民連携 エーザイが参加 朝日新聞1月31日 この問題について1月30日にWeb中継ありで国際会議が開かれていました。...
View Articleお寺と麻疹
お寺には歴史資料があって、感染症疫学の勉強にもなるという話。 亡くなった人の原因が記録されている台帳(過去帳)があるそうです。 例えば、麻疹が大流行したことが有名な1862年(文久2年)、江戸だけで約76000人が死亡したそうですが(江戸洛中麻疹疫病死亡人調書)、 しかし、これをお寺のデータでみると、実際は24万人規模なのだそうで。(『病が語る日本史』 (講談社学術文庫)...
View Article販売されている食肉とMRSA
感染症は病原菌と、感染する相手(宿主:動植物やヒト)と、感染ルートがあれば拡大してきます。 何か対策をしなければ自然拡大(ナチュラルコース)し、一定の範囲で被害が生じます。 対策の有効性、対策にかける量・時間・人的資源・継続性等の問題から、パキッと(ワクチンで)おさえこめるような感染症はほとんどなく、対策をしていても広がっていきます。 eradicationができないならeliminationを。...
View Article3/11 「感染症診療に役立つ“症候群”」@沖縄県中部保健所
遠藤先生の教えを地域で日々大切にされている皆さんを応援するために、沖縄からのリクエストには最大限こたえられるようにスケジュールを優先しています。 3月、再び沖縄にでかけることができることがとてもうれしい編集部一同です。 今回は原則ではなくて、よく青木編集長が症例カンファレンスで紹介する、鑑別診断で役立つ整理の仕方のお話を中心に講義予定。...
View Article予防接種の情報や実践の質の管理
保護者や市民の皆さんから「なぜ、医療者によって予防接種についていうことがこんなに違うのか?」とよく聞かれます。 個人としてのスタンスはさておき、教育を受けた時代の知識や情報の影響、専門職になってからの継続教育の情報、所属組織や団体による指針など様々なものが影響していそうですが、各国ではこのようなズレが生じないようにするために、法律の整備や教育プログラムの展開があります。...
View Article自覚症状がない人からも広がる感染症
最近は「ワクチン」といえば、感染症予防だけでなく、がんの治療とか、喫煙のため、はたまた花粉症対策を目的とした開発が行われているところであります。 感染症のワクチンで最近話題になったのはノロウイルスのワクチン。まだ完成していません。 しかし、苦しい目にあった人たちの期待は大きいようです。...
View Article4CMenB
髄膜炎の原因となる病原微生物は複数あり、小児と成人でちがってきます。 ワクチンが有効なものとワクチンのないものとあります。 「髄膜炎菌」は、固有の名前です。 〇〇による髄膜炎と、髄膜炎菌性髄膜炎とあってややこしいですね。 (ちなみに、「ヒブ(Hib、ヘモフィルスインフルエンザb菌)」は インフルエンザウイルスではありません)...
View Article感染症と接触者健診
おさらい。2009年の結核データ。 ■新規患者報告は約24000件。人口10万対では19。 米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍 ■新規症例のうち、70歳以上が半数をしめる。 ■外国籍結核患者の割合は増加傾向。20歳代の新登録結核患者(約1700人)の約4人に1人は外国籍結核患者。...
View Article麻疹とスポーツイベント
米国のスーパーボールに、麻疹患者がいた!がニュースになっています。 ワクチン未接種な人や治療や疾患でリスクのある人は10-14日間後に発症するかも、です。 既に曝露してしまっているので2次感染の人はいるでしょうけれど今することは3次感染の予防。 未接種の人はいそぎ行政に電話しましょうとういアラートが出ています。 Patient with measles visited Super Bowl...
View ArticleClostridium difficileはどこから
MRSAと肉のことを書いたら、編集長が、福岡で加藤はる先生から学んだClostridium difficileの話をしてきました。 各国の肉のコンタミ状況の調査。米国2007年、カナダ、フランス。 なるほど。 Clostridium difficileは感染症診療や院内感染対策として重要です。...
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