この20年、進歩が体感できないもの
調度、帰国して20年になる・・と先ほど気づきました。日本での診療を再開し、戸惑う事のひとつに「臨床微生物学的世界の違い」とでも言うのでしょうか、ともかく必須と思われる微生物検査が得られない事がありました。...
View Article今日は香坂先生の『薬剤師の為のベッドサイドティーチングセミナー』
若手医師セミナーの「きょうだい」版である、『薬剤師の為のベッドサイドティーチングセミナー』。今日は香坂先生による循環器関連の講義です。 新宿で開催です。 タイトルは「外すことのできない7つのクスリ」。 細かいところよりもBig pictureが理解できるように、、という打ち合わせを青木編集長と香坂先生がしていました。...
View Articleインフルエンザとバイオテロの話
感染症関係者は一度はバイオテロ関連の研修を受けておいた方がよいです。 以前、バイオテロ対策の一環として、CDCとFBIの専門家が一緒に訓練を受け、緊急事態の命令系統もお互い把握しておく・・・という話を聞ける研修会に参加しました。 問題が起きてからでは縦割り組織上、対応に遅れが生じるので、様々な事態を想定して(想定の範囲を広げて)演習を行うということでした。...
View Article2/3 第25回福岡臨床感染症研究会
たくさんのご参加お持ちしています(^-^) 第25回福岡臨床感染症研究会 ≪生涯教育講座2単位(2:継続的な学習と臨床能力の保持 9:医療情報 15:臨床問題解決のプロセス 28:発熱)≫ 取得予定 ◆ 日時 平成24年2月3日(金)18:30〜20:45 ◆ 場所 KKRホテル博多 2F「シリウス」 福岡市中央区薬院4丁目21-1 TEL092−521−1361...
View Article東京は雪でしたが
昨夜は薬剤師対象の循環器のセミナーが新宿でありました。 悪天候にもかかわらず、270名もの薬剤師さんが参加してくださいました。 ご参加いただいた皆様、ご準備いただいた香坂先生、アナウンスから会場整備まで地道に活動をしていただいているファイザーのMRの皆さん、ありがとうございました。...
View Article高知のプロジェクト
高知県で開業の先生や若手医師らが勉強会を開催している情報を編集長からおしえてもらいました。 早速探してみることに(^^)> 1月28日に勉強会があるというのでその情報をさがしていたところ・・・見つけかりました! Facebookコーチレジの中に。 2012.2.18(sat) 13:00~ 近森病院管理棟...
View ArticleTwitterと感染症の早期&トレンド探知
以前参加した、公衆衛生の国際会議で、CDCで訓練を受けた専門職がGoogleでやっているプロジェクトを紹介するセッションを聞く機会がありました。 CDCで訓練を受けたこの人たちは、キーワードや検索機能を使って、特定の病気がどこかで流行する端緒をつかめないかということを検討しています。 これを地理情報とリンクさせると地図を作成できます。 GISですね。 GIS for Early Detection...
View Article予防接種の今後
「で、予防接種は来年はどうなるんですか?」という質問が増えました。 どこに情報があって今どのような状況かわかりません。 予防接種法「不退転の決意で大改正」の大改正とはもともとどのあたりを変えようという話だったのか(2009年) 今年に入ってのMRICの記事 2012年1月「Vol.360 予防接種法改正、日本版ACIP設立へ、今こそ熟議を!」(民主党 鈴木寛 議員)を読んでもよくわかりません。...
View Article発疹のない麻疹でのARDS (フランス)
春休みに向けて大学生等の若者が海外旅行準備のためにワクチン接種の相談に来ています。 相談に来るということはその必要性がわかっているわけです。 アフリカやアジア、南米が行先の人が多いですが、実は先進国でも注意が必要な感染症があります。 例えば麻疹は、ニュージーランドの一部やヨーロッパでも流行しているところがあります。免疫がなければ感染→発症ということになりかねません。...
View Article「それがインフルエンザ」
感染症にあまり詳しくない人たちは、適切な医療介入をすれば感染症の患者は救命できるはず、とイルージョンを抱いている人は多いですし、 感染症を防げなかった、救命できない場合は医者や病院に落ち度があったのではなかという前提で全て考えるというズレたアプローチになります。 感染症はそれぞれ特徴があり、特定の対策が有効なものもあれば、これというパキッとした対策がないものもあります。...
View ArticlePreワクチン世代のHPV感染(イギリス)
新しい検査や治療が確立し、関心を持つ人や医療者が増えると、『検査数』そのものが増えて感染症が増えたようにみえることがあります。 それまでに実際にあったけれど、きずかずにスルーされていたものが見えるようになる、「見える化」のひとつです。(すべて即治療なのかというのはまた別の話) 感染症のデータに変化があった場合、影響しているものは何かを考える必要があります。...
View Article関東、中部地方で麻疹が増加中
今日、IDATENのMLで情報提供されていた「D8型麻疹の国内伝播警戒と予防接種対象者への急ぎの接種を」について。 麻疹排除を目指しての取り組みは、誰かがやっているのではなく、学校や地域・医療全体の取り組みであり、特に臨床関係者の努力なくしてはうまくいきません。 保健所への迅速な連絡と感受性者のケアを忘れずに。...
View Article7種類の任意ワクチンの定期接種化の話
予防接種法改正のための内容について、27日の厚生科学審議会感染症分科会の予防接種部会の話がニュースになっていました。 (一部ネット上では国の決定のように誤解されているようですが・・・) 定期接種化を検討している7種類のワクチンの予防接種法上の位置付けが話し合われ、 Hib、小児肺炎球菌、水痘、ムンプスを定期接種一類 HPV、B型肝炎、成人肺炎球菌 を定期の二類...
View Article「一番怖い感染症はなんですか?」
「一番怖い感染症はなんですか?」という質問がときどきあります(医療者以外から、です) 一般に考えると、「治らない」とか「放っておいたら死んでしまう」かもしれませんし。人によっては「痛い」「苦しい」をあげるかもしれません。 「結核?」 超多剤耐性だったら怖いですが、治療薬が効く菌ならばそこまで怖がりません。 「エイズ?」...
View Article満員御礼 EBIC@名古屋
今日は、中部ろうさい病院でEBICセミナーでした。 ■基礎と臨床の2名の講師が臨床的な抗菌薬感受性検査結果の読み方を解説する。 ■2011年1月に発表されたCLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)のガイドライン(M100-S211)の最新情報を解りやすく解説する。 ・・・という内容でした。...
View Article【Q&A】若セミ 香坂先生
若手医師セミナー 香坂先生のご講義でのQ&A情報をいただきました。 香坂先生、お忙しい中ありがとうございました。 ※下記は、講義に関連した質疑であり、一般化したり特定の症例に対応するコメントではありません。活用される際はその方の責任で確認や検討をお願いします。 ------------------------ > ST低下で対面の心筋の変化は関与していないのですか? 関与していません。...
View Article食べ終わって腹が空く・・?
昨日は一日、中部労災病院でEBICセミナ(臨床的な感受性の読み方)をしました。 京都市立病院の山本先生など、かなりの大御所もお忍びで参加、大変な盛況になりました。 その後、食事会をして、更に名古屋駅のラーメン屋(江南 柳橋店)に土浦協同病院の近藤先生、沖縄県立中部病院の椎木先生、労災の先生、合計8名連れて行きました。...
View Article女性のTSS
「研修医のときに30件お産をとったのだー」と自慢気な青木編集長。 (だからご婦人が得意というわけでもないそうですが。ぼそぼそ。) 女性関連の感染症の話です。 情報や知見に乏しい人はイメージをたくましくしてください。 「高熱が出、気分も悪くなり、嘔吐や下痢が出てきました。食中毒だと思って受診」 ・・した女性が何歳かにもよりますが、問診や診察の中ですぐに気づけるかどうか。...
View ArticleST合剤がだめだったら
12月1日のブログ記事参照。 ニューモシスチス肺炎は日本でエイズと診断される全体の3割〜の人が発症(して診断される)。 治療薬はいろいろありますが、ST合剤での副反応頻度が高いので、アトバコン(アトバクオン)という次の選択肢を使うことになります。...
View Article流行するウイルスとワクチンのfitとmatch
次のシーズンのワクチンにどれをいれるか?というのは、疫学データ等に基づいて専門家が机上で検討します。「南半球」「北半球」はシーズンが異なるのでその内容も違ってきます。 まあ、専門家でもない私どもがやったら大外れ・大博打でありますが、可能な限りの情報を駆使して考えてくださる方たちがいることはありがたいです。...
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