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Channel: 感染症診療の原則
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治療薬で100名以上が死亡 (パキスタン)

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薬の問題は一般に、効かない、副反応がメリットを上回ってしまう、ということですが、時に有害物質に汚染されて、といった事件になることもあります。

先進国では製造ラインに問題が発覚するだけで、(特段製品に問題が生じてなくても)特定のロットは廃棄され、工場再開まで在庫の問題が生じたりもします。

実際に汚染などの問題がある場合、早くとめてアナウンスをしないと在庫から出て行ってしまい被害者が増えるおそれがあります。


パキスタンでは、循環器系のクスリを国立病院でもらった患者さんたちが死亡する、という事件が起きています。12月におきた事件です。

Medicine markets deserted!
Pakistan News Today 1月28日

Lahoreの病院ではすでに100名以上が死亡。

記事によるとパキスタンで出回っている薬の80%はSubstandard。
市民は薬の名前を聞いたあとに外国製のものを買う傾向にあるそうです。


低所得層には無料で処方されていました。

今回英語記事に上がっている薬の名前は以下の通り。

Cardiovestin (simvastain)
Alfagril (clopidogrel)
Concort (amlodipine)
Soloprin (aspirin)
(記事にはその他Panadol・Ponstanの名前も)

パンジャブ地域の保健部門担当者によると、1月28日の時点で287人が入院中。

この地域には未登録の医薬品工場が数百あるということで、関係者は政府が薬の価格や流通に責任を持つ仕組みが必要と話しています。

Suspected heavy-metal contamination in cardiac drugsとありますが、詳細は調査中とのことです。

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