今日の編集長のお勉強
還暦になった編集長の今日のお勉強。 #1:午前中: ・ICAACのLiterature Reviewから勉強。いくつかの文献をScanしました。 ・通常の培養に代わる高速微生物同定法が、治療を、そして医療費を変えます。 #2:午後: ・GYMに行って規定のMuscle群を刺激。その後、帰宅してご飯を炊く用意をしてから・・ ・American Board of Internal...
View ArticleICAACのLiterature Review 最終Part 治療・診断など
今日からは、Brown大学のAngela Caliendo #1:便移植、初のRCT。 ・大変有効!! ・あまりに、モロ有効で途中でRCT中止。 ・これほど雄弁な結論の示し方は無いな・・ van Nood E, Vrieze A, Nieuwdorp Mら Duodenal infusion of donor feces for recurrent Clostridium difficile....
View ArticleICAACのLiterature Review 最終Part 治療・診断 #2
Brown大学のAngela Caliendo先生の講演続きます。 Literature Reviewはこれで終わり #4:進むCandida glabrataのキャンディン耐性化 ・glablataがキャンディン系にin vitroで耐性化が増加傾向がある事は業界では知られていました。...
View Article98%が男性の感染症 と その周辺(東京都のHIV/AIDS)
NHKのホームページの記事は1週間で消えるそうなので、読みたい人はリンク先をクリック。 4月8日NHK 「都内のエイズ患者 去年は過去最多に」 "エイズ患者"、というのはHIVに感染した後、免疫機能低下が進行して一定の条件に当てはまる人をいいます。 症状があって受診するので医療機関で診断されることが多いです。 HIV/AIDSが社会で一大センセーショナルとなったのは1980年代はじめです。...
View ArticleAlbert Einstein
Three Rules of Work: Out of clutter find simplicity; From discord find harmony; In the middle of difficulty lies opportunity. Albert Einstein (編集長の意訳) 仕事上の3つのルール: ・「複雑さ」の中に」「単純さ」を見つける...
View Article新しい剤形のポサコナゾール
昔、昔、編集長がKY大学のインターンとして感染症科をRotationしてた時(1984年)の会話。 外科教授:自分の患者(心肺同時移植症例)絶対にアンホテリシンBは使わせない。 編集長:でも、入れないと先生の患者さんはアスペルギルスで亡くなりますよ。 外科教授:絶対だめ。 編集長:ホワイ? 外科教授:私の患者でアスペルギルスが生えてアンホテリシンBを入れた症例、全員死んでいる。...
View Article質問から:HIV疫学データの解釈
ご質問をいただいたので、関連で記追加事です。 HIV/AIDSのデータをどう解釈するか、、、です。 単純集計でみると、都道府県である時期にこれくらい届け出がありました、、の総数になります。 総数で見ると元になる人口にひっぱられます。 東京と大阪でもちがいますし、東京と青木編集長が大学時代をすごした青森ではさらにちがいます。...
View ArticleICAACOnline Early New Antimicrobial Agents
本日からは、「Early New Antimicrobial Agents」です。 演者は以下の先生がた(所属は製薬会社から大学から色々・・): Thomas Parr, AIA David Payne Donald Moir Richard Vickers Gary Karp John Mueller #1:新しいTopoisomerase阻害剤(GSK2140944)...
View Article味覚と耐性とYellow cardには強い相関がある (編集長の法則)
オランダ、デンマーク、ドイツ。北欧は素晴らしい抗菌薬の適正使用が素晴らしい。感動もの。 ただし、お食事が・・編集長には辛い旅になります。 翻って、日本、フランス、スペインの旅は素晴らしい味覚の旅となります。 でも世界に先駆けてCTRX耐性の淋菌を報告するのは、これらの国なのです。サッカーでもYellow cardを貰う率が高いのが南欧ですね。 結語: 編集長の法則: 食事が美味しい ≒...
View ArticleHPV感染 と その周辺
(投稿後論文追加・改変あり) 個人批判や偏見につながるといけない話なのですが、感染症対策の難しさのひとつとしてシンボリックなのでサマリーとして紹介したいとおもいます。 あるところに、比較的裕福な男性がいました。そして優しい性格。 めでたく美しい女性をお嫁さんにもらいました。 しかし、そのお嫁さんが亡くなってしまいます。...
View ArticleHPVワクチンとその周辺 2013年4月
2014年3月末の時点でのサマリーを書く予定でしたが、4月になってしまいました。 3月には厚労省の会議がなかったので、3月からの状況とあわせてサマリーを紹介したいとおもいます。 最新情報を確認しないと、それ去年のはなしじゃない?といわれかねないのでたいへんです・・・。 ■HPV関連疾患とワクチン...
View ArticleICAACOnline Early New Antimicrobial Agents #2
Early New Antimicrobial Agents続きます。 #4:新しいC.diff用の抗菌薬 Richard Vickers先生 @Summit ・新しいCompoundの名前はSMT19969 ・スペクトラムが非常に面白い。何となく日本では「広域」が売りとされますが、このCompoundは「狭域」を売りとしている。(少なくとも発表では・・)...
View Article看護師が麻薬静注の手伝いをして町からエイズを減らす
素晴らしいNewsがPBSにありました。(編集長、かなり感動) ご存じのようにHIV感染者を積極的に治療するとウイルス量が減り、感染性が減ります。 未治療でウイルス量が多いままだと感染させる力が高い。 そこで積極的にHIV感染者を治療する工夫をVancouverの町がやったのです。 具体的には以下の流れ:...
View Article似て非なるコリスチンとPolymyxin B
亀田のIntensivist、林先生よりの情報です。(Clinical Infectious Diseases Advance Access published April 3, 2014) 編集長は、なんとなくPolymyxin B ≒ Colistin(コリスチン) Polymyxin Eというイメージを長らく持ってました。 But 編集長 Was Wrong....
View Article真っ赤な月(Blood moon eclipse)
Eclipseとは天文の世界での「食」の事。 日食は太陽が削れる、月食は月が削れる。 通常は黒く削れるのですが、今回は夕日の赤が月に反射して・・という事らしい。 詳細は感染症専門医でなくて、天文学の専門家に聞いて下さい。 残念ながら見られるのは北米らしい・・ “Neither Sir Isaac Newton, Mozart, Queen Anne, George Washington,...
View ArticleICAACOnline Cases in Clinical Microbiology
ICAACOnlineの旅、本日からは、Cases in Clinical Microbiologyです。 面白いです。やはり編集長は臨床医ですから症例が面白い。Presenterは以下の4先生。 Deirdre Church Tom Doherty Jim Dunn Patricia Munoz 68歳男性 主訴:右前頭葉に空洞を伴う腫瘤(Enhanceあり) 病歴:...
View ArticleICAACOnline Cases in Clinical Microbiology #2
Cases in Clinical Microbiology続きます。変わりまして今度は 新生児の症例(Group B Streptococcus:GBS)です。 症例: 分娩が近づき、規定通りVaginaの培養を出しますとGBS陽性で戻りました。 問題は、この培養提出時点ではPCN Allergyは認知されていない。 分娩直前にPCN...
View Article恐ろしい黄色ブドウ球菌の出現か(?)
「ある医師がどれほど感染症に対する造詣を持っているか知りたいならば彼が、どれほど黄色ブドウ球菌を恐れているかをチェックしなさい」とは編集長が多くの先達に言われ続けてきた事です。この教えが再び真実である事を教える論文がNEJM(N Engl J Med 2014;370:1524-31.)に出ました。微生物学的に編集長の能力を超えた深い論文ですが概要は以下のとおりです。...
View ArticleICAACOnline Cases in Clinical Microbiology #3 Wrong for right reason
ICAACOnline Cases in Clinical Microbiology #3 Cases in Clinical Microbiology続きます。 Afganistanの症例 ・・ (え! もう答え分かった?) 32歳、イタリア人白人 女性 主訴:発熱、皮疹、頭痛 病歴: 2年間アフガニスタンで米軍の仕事してます。時々野宿。...
View ArticleICAACOnline Cases in Clinical Microbiology #4
Cases in Clinical Microbiology続きます。 59歳白人ビジネスマン 主訴: ・好酸球増加4,400/mm3 病歴: ・2010年の暮れから家族でジンバブエに10日間程度のVacation行きます。 ・2011年10月に喘息 > Inhalorで改善 HIVのリスク無し ・2012年4月に喘息 > Inhalor+Steroidで改善...
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