ICAAC Online HCVSeries 続きます
#1:なぜ黒人は白人よりもIFN/RBV療法に反応が悪いのか・・ ・実は理由は遺伝子の違いにありました。「IL28B story:(Ge et al Nature 2009)」 ・ IFN-gamma gene付近のIL28...
View Article私達の限界は・・(編集長の若手へのMessage)
We are limited, not by our abilities, but by our vision. Unknown (編集長訳:我々は自分達の能力がその限界なのではなく、自分達のVisionこそが我々を限定しているのだ。) 編集長が若手に告げてきたことに似ています。 若手医師:青木先生、心配なんです。将来が、安全が、人間関係が、仕事量が・・...
View Articleまた疫学に教えられた編集長・・ NEJM 1月23日(木)号
A Trial of Mass Isoniazid Preventive Therapy for Tuberculosis Control というタイトルです。南アフリカで8万人弱の炭鉱夫にScreeningをかけて活動性結核には治療を、潜在感染にはINHの単独投与をする群とControl群とに分けて比較しました。(January 23, 2014 vol. 370 no. 4)結果は・・...
View ArticleICAAC Online HCV Series CD4リンパ球、その絶対数と%の解離
ICAAC Online HCVSeries 続きます。本日は・・ #1:HIV・非HIV感染症におけるCD4リンパ球、その絶対数と%の解離 非HIV感染者のおける「CD4数とCD4%の解離」=「CD4絶対数は下がるのにCD4%は維持される」ことに演者McGovern先生は気づきました。そして更生施設で調査した結果、進行性の肝障害を持つ患者にこの解離が存在する事に気づきました。...
View Articleオーラルセックスと予防とその周辺
オーラルセックスにはちょっと、いや、かなりうるさい感染症診療の原則ブログです。 過去の記事。 オーラルセックスの歴史 その1 オーラルセックスの歴史 その2 最近はHPVと頭頸部がんの関連性について調査をする研究者の報告を目にする機会が増えています。 head and neck cancer関連ですね。 国やプライベートでそういった予算がついているのかもしれません。...
View ArticleHPVワクチン と その周辺 2014年1月
2014年1月も終わろうとしています。2014年の12分の1はもう終わります。 HPVワクチンは現時点で定期接種であるので、対象年齢の人は原則自己負担がなく接種ができます。 が、HPVワクチン接種「後」におきた健康イベントの調査をすることになり、その間は積極的接種勧奨の差し控えというわかりにくい表現の状態になっています。...
View Articleオキサシリンとその周辺
米国で臨床研修に励む教え子からMessageが・・ お元気でいらっしゃいますか。 こちら◎◎も最近少し寒いです。 昨日キャリアで初めてオキサシリンを処方しました。 感慨深かったので、先生にお知らせした次第です。 日本は変わらずの天気と伺います。何卒ご自愛くださいませ。 編集長からの返事: ◎◎先生: メイルをありがとうございます。 そうですか・・○○でもあまり使わなくなったのでしょうか・・...
View ArticleHCVの次は抗菌薬適正使用
ICAACOnlineの学び。HCVから抗菌薬適正使用に移行しています。 演者はStephan Harbarth先生。ジュネーブのGeneva University Hospitalsの病院疫学者です。 彼によると抗菌薬の適正使用の基本骨格は以下のようなもの。極めてReasonableです。 しかし講演内容はかなりIDATENの猛者を刺激するような内容でした。詳細は後ほど。Stay tuned...
View Articleレトルト VS フリーズドライ (カレーの話)
カレーにはちょっと、いえ、かなりうるさい編集長です。 それもレトルトに、です。 ごはんをたいて、一食ぶんずつ冷凍しておけば、すぐにゴハンにありつけます。 最近はまった 会津のカレー。一番の好みは激辛(かなり辛いです)。 一度はまると、しばらくはまりつづける編集長。 【福島名産】会津地鶏カレー220g×3【自由に3点選べます】☆【福島名産】特選会津地鶏株式会社会津地鶏ネット...
View Articleワクチンの誤接種 ロタウイルスワクチン
予防接種に関わることのできる医療者は国によってことなります。 インフルエンザワクチンのようにたくさんの人に接種するものは、医師だけではおいつかないということもあり、薬剤師が接種できる国も増えています。 また途上国や先進国でも予防接種の中心になっているのは看護職。...
View Article「奥の細道」ならぬ、「奥村のグルメ道」の晩
編集長、昨晩は22年前にFlashbackしました。 22年前とは編集長が日野原重明先生のお招きで帰国、聖路加国際病院で働き始めた時の事です。 当時、ER担当であった奥村先生、大庭先生との親交は今日まで続いておりますが、久しぶりに大庭先生の帰国を機会にお会いする事になりました。...
View Article魔術のほうに行く人 批判と対話とその周辺
何気なくよんでいた本の中に、もやもや漠然と考えていたことが予言のように指摘されているようなことがあって、おお、と手が止まることってありますよね。 ワクチンとコミュニケーションについての資料をまとめるなかで読んでいた本でもそういったことがありました。...
View ArticleStatinとClarythromycinと・・HIV診療の同僚へ
Statinを使ってのLipidとの戦いは既にHIV感染症のPrimary careの一部になって久しいです。また、 New MacrolideといわれるAzithromycinとClarithromycinは非結核性抗酸菌NTMの治療薬として重要なものです。 当然の事ながらStatin系(Atorvastatin, simvastatin, lovastatin)とNew...
View Article抗菌薬適正使用 その2
さて、市中肺炎の問題です。 次の検査でどれが一番「不要」な検査でしょうか? 1.Procalcitonin 2.Nasopharyngeal swab for influenza (PCR) 3.Pneumococcal urinary antigen 4.Sputum Gram Stain and Culture 5.Blood culture...
View Article抗菌薬適正使用 その3
ICAAC Onlineの学び、「抗菌薬適正使用」続きます。 先日は抗菌薬適正使用に役立つものに「Procalcitonin」、役立つ事が少ないものに「尿中抗原、グラム染色、培養・・」といったShockingなものがありましたが、 本日はまた 「血液培養の役立ち度」という刺激的な内容でゴワス。 #1:ま、いいけど、止めないけど的意見...
View Article第9回若手医師セミナー2014 田村和夫先生 フロアからの質問
第9回若手医師セミナー2014 田村和夫先生 フロアからの質問 2014年1月10日(金)ベルサール神田 1.勤務医13年目 抗腫瘍薬治療による宿主への免疫への影響、具体的には発症する感染症への影響についての質問です。 好中球減少や免疫細胞表面抗原をターゲットとした薬剤についてはある程度体系的に把握できますが、その他の分子標的薬についてはどのように考えればよいでしょうか? 答え)...
View Article日本が天然痘で苦しんでいた時代の話
平安時代ではなく1940年〜くらいの話ですよ。 疲れた時には歴史の本を読みます。 今の医療につながる原点に近い資料です。感染症関連の記載も多いのでお楽しみいただけるのではないかと。 『GHQサムス准将の改革 戦後日本の医療福祉政策の原点』(桐書房) 51ページ...
View ArticleIt is all about the line listing.
本日のICAACOnlineの学びは 疫学調査の話題。 演者はCDCの John A. Jernigan先生。 2012年、米国を震撼させたAspergillus髄膜炎が記憶に新しいですね。...
View Article今年度最後の若セミ 胸部単純写真基本 お見逃しなく!!
「日本人は市中肺炎CAPを抗菌薬でなく、放射線で治療するのか・・」 と冗談を言われるほど、市中肺炎=胸部CTが頻繁に行われていますが・・。 (勿論、必要な場合もありますが・・) 1984年、KY大学の外来でCAPで来たインド人と編集長との会話。 編集長:病歴と身体所見上、肺炎だと思います。胸部写真を撮りましょう。 インド人:はい。...
View Articleバンコマイシン耐性と蛋白尿の共通点
昨日も無事、Dr.YのAssistのもと駒込病院の外来を終える事ができました。 編集長にとってD.YはHIV感染症領域における腎障害の若くしてAuthorityです。 その彼から最近の話題を聞きました。 以下、Dr.Yとの会話から・・ 編集長:腎機能障害といっても具体的にはS-Creatinineを見てるのだろう?...
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