ICAAC Online　HCVSeries　続きます

＃１：なぜ黒人は白人よりもIFN/RBV療法に反応が悪いのか・・
・実は理由は遺伝子の違いにありました。「IL28B story:（Ge et al Nature 2009）」
・ IFN-gamma gene付近のIL28 geneがC/Cタイプであると治療効果良い。T/Tタイプであると逆に治療効果が弱い・・という発見であります。しかし、このT対Cの違いよりも、最終的に4週間後のウイルス量の変化、低下のほうが予後には強力な影響がある・・との事です。（まあ、複雑な遺伝子の心配よりも4週間後のウイルス量です）
・なによりも大事なのはRVR(Rapid virological response)

＃２：Ribavirinの投与量は少なくても予後は悪くない。
・昔、「貧血は良い予後の前触れ」とも言われたのですが、実は貧血ははRibavirin曝露の間接的表現だったようです。　（CRPならぬ赤血球がBiomarkerになっとる。）
・診療上は、Hb減少の傾向を定期的にMonitorし、Hb