オーラルセックスにはちょっと、いや、かなりうるさい感染症診療の原則ブログです。
過去の記事。
オーラルセックスの歴史 その１
オーラルセックスの歴史 その２
最近はHPVと頭頸部がんの関連性について調査をする研究者の報告を目にする機会が増えています。
head and neck cancer関連ですね。
国やプライベートでそういった予算がついているのかもしれません。
（研究報告の予算がどこからでているかの確認はいつでも重要）
PLoS One. 2014 Jan 24;9(1)
Differences in Oral Sexual Behaviors by Gender, Age, and Race Explain Observed Differences in Prevalence of Oral Human Papillomavirus Infection
性交開始年齢がさがったり、（その影響もありますが）生涯のセックスパートナーの数が増えるという一般的な傾向があります。そして、オーラルセックスの実施率は、人種や年齢で差があることが各種調査で把握されていることです。
米国での人種間の差の例：whites (~75%) than blacks (~62%) or Hispanics (~63%) となっているそうです。
文化的な要素もあるのでしょうか。
多国籍のお客さんに対応しているコマーシャルセックスワーカーの、○○人はしたがらない、○○人はとても好きらしい、という評価を先日みかけました。
HPV関連の口腔内のがんは、白人の男性では女性やアフリカ系の人より有病率が高くなっている、というデータの背景には、検査へのつながりやすさ含めいろいろな因子がからんでいそうです。
またタバコなど癌の発生に関連する因子も関与していそうです。
今回の調査では、質問紙調査と口腔内の検体を提供してくれた男性2116人、女性2140人を対象とした調査ですので、規模としては大きいですね。
85.4％の男性と83.2％の女性は過去にオーラルセックスの経験があったが、男性では生涯パートナー数（オーラルセックスと膣性交の相手）の数が多いほどHPVの16型の有病率が高かった(女性に比べて p<0.001)。
年齢コホートで見ると、60-69歳は45-59歳や30-44歳よりオーラルセックスの実施率が低かった。が、HPV16型の有病率は差がなかった。（60-69歳は72.7％、60-69歳は84.8％、30-34歳は90.3％）
どうしても生理的に受け付けない，という人もいれば、それ何ですか？という反応の患者さんもいました。
子宮だけでなく頭頸部がんでもHPV16が一番問題ということです。
（男性へのワクチン接種を公費支援している国はまだ3カ国です）
オーラルセックス時の感染予防はテクニカルに大変難しいので、タバコやめようキャンペーンふくめて複合的な予防にとりくまないといけませんん。
予防法ですが、、、、ペニスには男性用コンドームでいいのですが〜
（<a href="http://hschome-gw.hsc.chiba-u.ac.jp/submenu/sho/2009.10-seikoudou.pdf">日本の国立大学の調査でもコンドームは予防として使われていないわけで）
さらに、女性の外性器とか肛門はどうします？ということで、「デンタルダム」が紹介されたりします。Youtubeに解説動画が複数あります。
「そんなの、どこに売ってるんですかあ」という女子高校生は、ラップ（お皿にカバーするやつです）の小さいサイズで代用するということであります。かしこいですね。
「イソジンうがい液を性器にかければ消毒できますか」という質問も時々受けます。
みなさん、それなりにリスクや安全に関心をお持ちなのです。
（はたして専門家は適切な説明や情報提供をしているでしょうか？）
妊娠を恐れる若年層が避妊としてオーラルセックス（だけする）や相互マスターベーション等選択することがあります。
インターコースではないので、アウターコースとよばれています。
妊娠はしないかもしれませんが、感染症はうつることがあります。
Human papillomavirus (HPV) and Oropharyngeal Cancer - Fact Sheet
CDCの情報を一般メディアが伝えているあたり、えらいな〜と思います。
CDC report on teen oral sex trends sparks calls for better education
日本の学校で、「生命に通じる尊い行為」・・・ではない生命誕生関係ない性的接触について、どう扱っているのか。関心をお持ちの方、是非地域で性教育をしている先生などにたずねてみてください。
過去の記事。
オーラルセックスの歴史 その１
オーラルセックスの歴史 その２
最近はHPVと頭頸部がんの関連性について調査をする研究者の報告を目にする機会が増えています。
head and neck cancer関連ですね。
国やプライベートでそういった予算がついているのかもしれません。
（研究報告の予算がどこからでているかの確認はいつでも重要）
PLoS One. 2014 Jan 24;9(1)
Differences in Oral Sexual Behaviors by Gender, Age, and Race Explain Observed Differences in Prevalence of Oral Human Papillomavirus Infection
性交開始年齢がさがったり、（その影響もありますが）生涯のセックスパートナーの数が増えるという一般的な傾向があります。そして、オーラルセックスの実施率は、人種や年齢で差があることが各種調査で把握されていることです。
米国での人種間の差の例：whites (~75%) than blacks (~62%) or Hispanics (~63%) となっているそうです。
文化的な要素もあるのでしょうか。
多国籍のお客さんに対応しているコマーシャルセックスワーカーの、○○人はしたがらない、○○人はとても好きらしい、という評価を先日みかけました。
HPV関連の口腔内のがんは、白人の男性では女性やアフリカ系の人より有病率が高くなっている、というデータの背景には、検査へのつながりやすさ含めいろいろな因子がからんでいそうです。
またタバコなど癌の発生に関連する因子も関与していそうです。
今回の調査では、質問紙調査と口腔内の検体を提供してくれた男性2116人、女性2140人を対象とした調査ですので、規模としては大きいですね。
85.4％の男性と83.2％の女性は過去にオーラルセックスの経験があったが、男性では生涯パートナー数（オーラルセックスと膣性交の相手）の数が多いほどHPVの16型の有病率が高かった(女性に比べて p<0.001)。
年齢コホートで見ると、60-69歳は45-59歳や30-44歳よりオーラルセックスの実施率が低かった。が、HPV16型の有病率は差がなかった。（60-69歳は72.7％、60-69歳は84.8％、30-34歳は90.3％）
どうしても生理的に受け付けない，という人もいれば、それ何ですか？という反応の患者さんもいました。
子宮だけでなく頭頸部がんでもHPV16が一番問題ということです。
（男性へのワクチン接種を公費支援している国はまだ3カ国です）
オーラルセックス時の感染予防はテクニカルに大変難しいので、タバコやめようキャンペーンふくめて複合的な予防にとりくまないといけませんん。
予防法ですが、、、、ペニスには男性用コンドームでいいのですが〜
（<a href="http://hschome-gw.hsc.chiba-u.ac.jp/submenu/sho/2009.10-seikoudou.pdf">日本の国立大学の調査でもコンドームは予防として使われていないわけで）
さらに、女性の外性器とか肛門はどうします？ということで、「デンタルダム」が紹介されたりします。Youtubeに解説動画が複数あります。
「そんなの、どこに売ってるんですかあ」という女子高校生は、ラップ（お皿にカバーするやつです）の小さいサイズで代用するということであります。かしこいですね。
「イソジンうがい液を性器にかければ消毒できますか」という質問も時々受けます。
みなさん、それなりにリスクや安全に関心をお持ちなのです。
（はたして専門家は適切な説明や情報提供をしているでしょうか？）
妊娠を恐れる若年層が避妊としてオーラルセックス（だけする）や相互マスターベーション等選択することがあります。
インターコースではないので、アウターコースとよばれています。
妊娠はしないかもしれませんが、感染症はうつることがあります。
Human papillomavirus (HPV) and Oropharyngeal Cancer - Fact Sheet
CDCの情報を一般メディアが伝えているあたり、えらいな〜と思います。
CDC report on teen oral sex trends sparks calls for better education
日本の学校で、「生命に通じる尊い行為」・・・ではない生命誕生関係ない性的接触について、どう扱っているのか。関心をお持ちの方、是非地域で性教育をしている先生などにたずねてみてください。