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Channel: 感染症診療の原則
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ワクチンの誤接種 ロタウイルスワクチン

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予防接種に関わることのできる医療者は国によってことなります。

インフルエンザワクチンのようにたくさんの人に接種するものは、医師だけではおいつかないということもあり、薬剤師が接種できる国も増えています。
また途上国や先進国でも予防接種の中心になっているのは看護職。

しかし、免許が違っていても、予防接種に関わる人には最低限の知識、技術、接種後の有害事象反応への対応、コミュニケーション、記録、法律等について学ぶことが強く推奨/義務づけられている国があるいっぽう、日本では、卸から納品してもらえばすぐにどのクリニックでも接種は可能となります。

医療安全、患者安全という軸がないところで、信頼性を維持するというのはとても難しいことです。
予防接種の研修も、○○ワクチンの講義という製品ベースではなく、いかに予防接種サービスを効果的に安全に行うようにできるのかということが主軸になるべきであると考えています。

そういった講習会が少ないのは残念ですね。

今日の英語のニュースで、口の中に入れるシロップのロタワクチンを注射した、、という事例がとりあげられていました。

MMWRの記事が早速とりあげられている、というわけです。

Notes from the Field: Rotavirus Vaccine Administration Errors ― United States, 2006–2013

Some babies mistakenly injected with oral vaccine

2006年から2013年に39例。口に入れようとおもって誤って目に入ってしまった例も。

分母は5500万接種。

ロタウイルスワクチン導入前は、1年間にロタが原因で入院する5歳以下の子は55000から70000例。死亡が20〜60例でした。

高額なワクチンですが、日本でも定期化のための評価が進行中です。


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