台湾における感染症サーベイ&リスクコミュニケーション
国立感染症研究所 感染症情報センター FETPの短期セミナーがアナウンスされました。 参加無料ですが事前登録が必要です。 Lecturer: Dr Angela Song-En Huang Agenda (tentative) Day1, 5 March 10:00-10:30 Overview of FETP, Taiwan 10:30-12:00 ID surveillance system...
View Article愛知で広がる麻疹
「1人でたらすぐ対応」が麻疹の迅速対応の約束です。★医師は疑ったら保健所の担当者に電話しましょう。 感染力がとても強いので、1人診断された時点で2次感染例の発生はもう防げません。 緊急曝露対応としてワクチンとグロブリンがあります。グロブリンは血液製剤ですし、痛いですし、とてもたいへん。 その時点でできるのは3次感染予防。...
View Article印弗魯英撒(文字化けではありません)
「印弗魯英撒」という言葉が日本の書物に初めて記載されたのは、1835年の『医療正始』といわれています。書いたのは江戸の蘭方医 伊東玄朴。オランダ語からの訳本です。 いんふりゅえんざ、と聞こえたのではないか、、とのことです。 「インド(印)フランス(弗)ロシア(魯)イギリス(英)をまき散らす(撒)」という説。福井新聞 2011年 第9回「インフルエンザ」 モダンメディア 2011年...
View Articleラッサ熱で40人死亡、の記事(6人は医療者)
厚生労働省検疫所FORTHが2月7日に掲載しています。 ナイジェリアでラッサ熱が流行中。Lassaとはもともとナイジェリアのある地域の名前だそうです。 この6週間で三百数例が報告され、すでに40例死亡が確認されている報道がありました。 40 Die From Lassa Fever Outbreak 2月22日...
View Article国境を越える耐性菌
ひところ日本でも話題になった New Delhi metallo-beta-lactamase 1 (NDM-1)。 Eurosurveillanceで2件報告がありました。 まず1つめ。 アイルランド初めて分離されたNDM-1産生KLEBSIELLA PNEMONIAEの報告です。 ISOLATION OF NDM-1-PRODUCING KLEBSIELLA PNEMONIAE IN...
View ArticleSchmallenberg ウイルス
ヒトではなく動物に感染して問題になっている「シュマレンベルク ウィルス」。 2011 年 11 月にヨーロッパで報告された、新しい疾病で、OIE 上の規定はまだありません。 地名だそうです。ウイルスの名前は暫定とのことです。 昨年からネット上では(英語で)話題になっていました。 日本の関係者も把握しています。 2月8日の農水省発表資料 「シュマレンベルク ウイルス(Schmallenberg...
View Article早 !!(旭中央病院研修終了)
毎年、研修開始時点で既に臨床力がかなりUpしている旭の研修医達ですが、今年も無事(ほぼ)2年間の研修を終えて、次のStageに旅立ちます。 編集長の「悪影響」にもかかわらず、健全にすくすくと育った研修医の中には感染症を志して下さる方々もおられ・・(ここで編集長は涙で絶句)本当に嬉しい。...
View Article不活化ポリオワクチン 2012年2月
サノフィが本日、不活化ポリオワクチンIPV(IMOVAX)の承認申請をしたそうです。こちらはIPV単独。 先日、阪大微研が申請したのは4種混合ワクチンです。三種混合(百日咳/ジフテリア/破傷風)+IPV。 (現時点での情報はここまで) これで、いくつかのパターンができるのですが、医療者や保護者は間違えないようにしないといけません。 日本ワクチン学会で学んだ話:...
View Article急に増えたHIV感染症
アウトブレイクの定義は、想定の範囲を超えて、なので、あってはならない/今まで一度もないような場合の感染症は1例でたらアウトブレイク。疫学的リンクのある複数の症例が把握されたら、拡大防止に動かねば、です。 感染症もヒトに感染するのか、感染力が強いのか、鼻水程度で終わる病気なのか死亡するようなリスクがあるのかどうか。 曝露リスクにきづいたあとに、何かしたほうがよいのか。 ケースバイケース。...
View Article2012-13年シーズンのワクチン株
インフルエンザのワクチンにどのタイプを入れるかを話し合うのはWHOのなかにあるインフルエンザ専門家の会議です。 報告がでたようですが、報告を全部読むほどインフルエンザに詳しくないので、CIDRAPの解説を読むことにします。 (CIDRAPはTwitterアカウントもあるのでフォローしておくと情報がリアルタイムでわかります) すでに次のシーズンのことが話し合われています。CIDRAP...
View Articleその数字は高いのか低いのか
感染症を勉強しはじめたら、どこかの時点でその数字の扱いの基礎を学ぶことになります。 とりあえず自分で勉強してみようということになったら、下記の本がおすすめです。 (これは各論なので、いずれどこかでEpidemiology総論を学ぶ必要があります) 感染症疫学―感染性の計測・数学モデル・流行の構造昭和堂 AFPに興味深い話が載っていました。学部生に感染症の数字を教える際に使えそうです。...
View Article2/25 名古屋「広域抗菌薬の使い方とその周辺 Part?」わかりやすい感染症セミナー
明日のアナウンスが今日ですみません。 2012年2月25日(土)会場:中部ろうさい病院 2F講堂 15:15〜 第2回わかりやすい感染症セミナー 特別講義 「広域抗菌薬の使い方とその周辺 Part?」 14-15時と、ろうさい病院で症例検討会をやって、それからセミナーにのぞみます。...
View Article誰が「判定」してるのか? インフルエンザワクチンニュースから
昨日のニュースで興味深かったのは2つ。 1つは大学生の4人に1人は「平均」がわからない、ということ。 いまは、大学生になることじたいはそんなに難しくないので、特別な知識層ということではないのでしょうけれど、これが国民全体かもと考えるとウウムとなりますね。たしかに、分数の計算ができない、漢字かけない、英語の過去形からないという人は大学生でもそう珍しくありません。...
View Article子どもの脳梗塞と感染症(水ぼうそう、そのあとで その3)
水痘エンデミック国(常時流行国)では、のちのちの帯状疱疹のことが心配だ・・・ということを先に記事にしましたが、水痘が流行し続けることで他にもいろいろ問題が生じる、、、の例としてこどもの脳梗塞がありました。 小児科の先生方から情報をいただきましたので(いつもありがとうございます)この機会に勉強しようと思って調べてみました。 小児のことはなかなか手が回らないのでこのような機会はとてもありがたいです。...
View ArticleEID 麻疹による死亡症例(29歳女性)
フランスでは医療者であっても麻疹の予防接種が徹底されていないという報告を読んだことがあるので、この症例の情報を読みながら、そのあと大丈夫だったのかなあ、、、と考えました。 MEASLES AMONG HEALTHCARE WORKERS: A POTENTIAL FOR NOSOCOMIAL OUTBREAKS Eurosurveillance, Volume 16, Issue 2, 13...
View ArticleHIVより多いC型肝炎での死亡
「コンドーム使わないセックスありました?」ときかれて「まったくありません」と言い切れる人が少ないため、HIVの場合は(頻度は低いにしても)そうか、感染の機会もあったかもしれない、と思う訳です。...
View Article北九州→西新宿→うるま→多摩
編集長、3日は北九州。抗真菌薬の話です(ひさしぶりかな?) 山口先生はじめタフな皆さんの集まり♪ 関心ある人はぜひネットワークにつながってください。 第15回北九州総合診療研究会 ICD制度協議会のHPに掲載されてました ブログはこちら 会期:平成24年3月3日(土曜日)13:00〜16:00 会場:パークサイドビル 9F「会議室」 北九州市小倉北区堺町1-6-13...
View Article孫弟子の時代か・・
十年一日のごとく、全国行脚人生を続けてまいりましたが、最近、挨拶して下さる先生がたが、自分の教え子の教え子という事が増えてきて・・。 分かっていますが、やはり年取ったな・・・と感じる編集長です。...
View Article水痘(水ぼうそう)in ヨーロッパ
検索等でみつかる英語の医療情報の多くは米国発ものが多いのが実際です。 英語以外の文献も読めればいいなあと思うことはしばしばですが、なかなか手を出せないでいますこの先もきっと難しい。 翻訳機能等を駆使してムニャムニャがんばります(^^;)。 噂情報のサーベイをしている国では、英語以外にも中国語をはじめとする多言語メディアを網羅するようスタッフを確保しているそうです....
View Article外国人にもHIV治療を無料で提供可能に(英国)
ある患者さんが受診をしました。 咳が続いているのと体重が減っている、発熱が続く、が主訴です。 この場合、ティアニー先生のパールで落としてはいけないのは「がん/結核/HIV」ですね。 この方は年齢は若い外国人で、出身国ではHIVや結核が流行している地域でした。 HIVと結核はまず検査が必要です。...
View Article