アウトブレイクの定義は、想定の範囲を超えて、なので、あってはならない/今まで一度もないような場合の感染症は1例でたらアウトブレイク。疫学的リンクのある複数の症例が把握されたら、拡大防止に動かねば、です。
感染症もヒトに感染するのか、感染力が強いのか、鼻水程度で終わる病気なのか死亡するようなリスクがあるのかどうか。
曝露リスクにきづいたあとに、何かしたほうがよいのか。
ケースバイケース。
HIV感染症に曝露したかも?だったら検査をオススメするのが親切です。(黙っとこって、そりゃないですよね)
麻疹に曝露したかも?だったら急いでワクチンやグロブリン、の選択があります。感染力はハンパないですし、年齢(0歳児は未接種)、基礎疾患によってはおおごとになりますので、感染源となる人がいた場所や時間の情報がほしいところです。(米国ではよく14時に○○スーパーにいた、15時にバスに乗ったという情報がアナウンスされます。どこの誰、どんな人とまで言う必要はありません)
インフルエンザの人がいたかも? この場合は、だから何かすべきなんですか?です。感染リスクを考えても、どんな人がいつどこにいたということが問題になるようなことはないですね。流行期はウイルス曝露じたいがめずらしくない。インフルエンザはインフルエンザ。体調が悪かったら病院へ相談。空気感染じゃないですしね。
(だから新型や新しい感染症含めてモニタリングするなら「インフルエンザ」じゃなくって、インフルエンザ様の急性の呼吸器感染症、になる)
HIVのように症状がはっきりしないような感染症では、どのような人が検査をうけたらよいのか、年齢や性別、リスク行動などを具体的に伝える必要があります。
もちろん、それが風評として、パニックや誤解につながるリスクもあるので、恐怖喚起情報だけでなく、「具体的にどうすればよいのか」を行動レベルで同時に伝えることがリスクコミュニケーションとして必要になります。
その参考になる、米国のアラスカ州で、HIV感染症のアウトブレイク?というニュースがありました。
Officials warn of HIV outbreak in Fairbanks
陸軍に属する人を中心としたHIV感染症の拡大が懸念されています。
(こんな風に書いたら、関係者びっくり!にならないのかしら〜とまず思ったのですが)
アラスカ州の健康/社会サービス部門によりますと、Fairbanksでは、この13カ月の間に9例の新規HIV症例が把握されており、このうち7例は陸軍または陸軍の人が相手ということがわかっています。(診断された人から得る情報でわかるため)
9例中4例は20歳未満で、9例中8例は男性。8例はオンラインで相手をみつけたと報告しています。
州のHIV/STD Program 担当の Susan Jonesは、男性と性交をする男性、予防無しの性行為がリスクであり、心当たりのある人は検査をとよびかけています。
また、医療関係者にもリスク因子を検討するようよびかけています。
しかし、この地域でHIVのアウトブレイクの警告が行われたのは初めてではありません。
昨年、HIVの報告が続いたときに、2つのMSM/ゲイ関連websiteに注意を流しました。
陸軍の担当者も州の担当者に協力をしています。
一般に、陸軍兵士は2年に1度HIV検査を行っています。兵士は入隊と除隊のとき、一定期間の海外派兵のときに検査を受けます。
この地域では検査は口腔内液を使い20分で判定できるHIV検査を無料匿名で提供しています。○時から○時にご利用ください。・・・といったかたちです。
陸軍はどうしているか?と思いきや、
陸軍内のメディア、Army Timesでも啓発記事が掲載されています。かなり詳しい記事。
現在、HIV感染症にはよい治療がありますので、「そんな、軍の皆が動揺しちゃうんじゃ(だから言わないでおいたほうがよくない?)」的な考え方は主流ではなく、「早く検査の機会を提供して支援しよう」ということになっています。
HIVの捉え方が昔のままのネガティブな反応の人ばかりだとこうはいかないでしょうね。
感染症もヒトに感染するのか、感染力が強いのか、鼻水程度で終わる病気なのか死亡するようなリスクがあるのかどうか。
曝露リスクにきづいたあとに、何かしたほうがよいのか。
ケースバイケース。
HIV感染症に曝露したかも?だったら検査をオススメするのが親切です。(黙っとこって、そりゃないですよね)
麻疹に曝露したかも?だったら急いでワクチンやグロブリン、の選択があります。感染力はハンパないですし、年齢(0歳児は未接種)、基礎疾患によってはおおごとになりますので、感染源となる人がいた場所や時間の情報がほしいところです。(米国ではよく14時に○○スーパーにいた、15時にバスに乗ったという情報がアナウンスされます。どこの誰、どんな人とまで言う必要はありません)
インフルエンザの人がいたかも? この場合は、だから何かすべきなんですか?です。感染リスクを考えても、どんな人がいつどこにいたということが問題になるようなことはないですね。流行期はウイルス曝露じたいがめずらしくない。インフルエンザはインフルエンザ。体調が悪かったら病院へ相談。空気感染じゃないですしね。
(だから新型や新しい感染症含めてモニタリングするなら「インフルエンザ」じゃなくって、インフルエンザ様の急性の呼吸器感染症、になる)
HIVのように症状がはっきりしないような感染症では、どのような人が検査をうけたらよいのか、年齢や性別、リスク行動などを具体的に伝える必要があります。
もちろん、それが風評として、パニックや誤解につながるリスクもあるので、恐怖喚起情報だけでなく、「具体的にどうすればよいのか」を行動レベルで同時に伝えることがリスクコミュニケーションとして必要になります。
その参考になる、米国のアラスカ州で、HIV感染症のアウトブレイク?というニュースがありました。
Officials warn of HIV outbreak in Fairbanks
陸軍に属する人を中心としたHIV感染症の拡大が懸念されています。
(こんな風に書いたら、関係者びっくり!にならないのかしら〜とまず思ったのですが)
アラスカ州の健康/社会サービス部門によりますと、Fairbanksでは、この13カ月の間に9例の新規HIV症例が把握されており、このうち7例は陸軍または陸軍の人が相手ということがわかっています。(診断された人から得る情報でわかるため)
9例中4例は20歳未満で、9例中8例は男性。8例はオンラインで相手をみつけたと報告しています。
州のHIV/STD Program 担当の Susan Jonesは、男性と性交をする男性、予防無しの性行為がリスクであり、心当たりのある人は検査をとよびかけています。
また、医療関係者にもリスク因子を検討するようよびかけています。
しかし、この地域でHIVのアウトブレイクの警告が行われたのは初めてではありません。
昨年、HIVの報告が続いたときに、2つのMSM/ゲイ関連websiteに注意を流しました。
陸軍の担当者も州の担当者に協力をしています。
一般に、陸軍兵士は2年に1度HIV検査を行っています。兵士は入隊と除隊のとき、一定期間の海外派兵のときに検査を受けます。
この地域では検査は口腔内液を使い20分で判定できるHIV検査を無料匿名で提供しています。○時から○時にご利用ください。・・・といったかたちです。
陸軍はどうしているか?と思いきや、
陸軍内のメディア、Army Timesでも啓発記事が掲載されています。かなり詳しい記事。
現在、HIV感染症にはよい治療がありますので、「そんな、軍の皆が動揺しちゃうんじゃ(だから言わないでおいたほうがよくない?)」的な考え方は主流ではなく、「早く検査の機会を提供して支援しよう」ということになっています。
HIVの捉え方が昔のままのネガティブな反応の人ばかりだとこうはいかないでしょうね。