Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Twitterと感染症の早期&トレンド探知

$
0
0
以前参加した、公衆衛生の国際会議で、CDCで訓練を受けた専門職がGoogleでやっているプロジェクトを紹介するセッションを聞く機会がありました。

CDCで訓練を受けたこの人たちは、キーワードや検索機能を使って、特定の病気がどこかで流行する端緒をつかめないかということを検討しています。
これを地理情報とリンクさせると地図を作成できます。
GISですね。

GIS for Early Detection and Response to Infectious Disease
GIS and Science 2009


カナダのリステリアのアウトブレイク探知例
Early detection of disease outbreaks using the Internet
CMAJ April 14, 2009 vol. 180 no. 8


Twitterでいろいろなトレンドをモニタリングできるそうですが、感染症はどうでしょうか。

Twitterによる風邪流行の推測 東京大学の調査研究

Twitter Catches The Flu: Detecting Influenza Epidemics using Twitter
JSTの調査研究

Towards detecting influenza epidemics by analyzing Twitter messages
こちらも。その他インフルエンザとTwitter研究はたくさんあります。

もっとも、「それを何に使うのか?」が重要なわけですが。

Twitterで「水痘」「おたふく」「百日咳」を検索すると、本当にあちこちで流行しているらしいということがわかりますし、「風疹」にかかった人のコメントが社会人のお年頃の男性であることなども、なるほど、と思ったりします。

おもしろいな〜の先にいくためには技術が必要。
コンピューターを使って数学モデルを構築したりソフトウエアを作ったりという実践重視の研究分野もあり、その基礎コースがピッツバーグ大学のサマーコースにおかれています。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles