「日本の麻疹排除の行方」 議事録より
風疹が流行しているため、すっかりメディアの記事は風疹シフトになりましたが、2012年の今年は麻疹排除宣言をするためのとりくみを、この5年間とりくんできました。 この5年という、気長なプランについては諸外国から「本気で排除するつもりがるのか?」等疑問多々ありましたが。特に、先にさっさと排除宣言にいたった韓国の専門家からは、一気に集中的にやるのがコツであるともききました。...
View ArticleECDCが募集している感染症対策Expert
米国CDCとちがって、ヨーロッパCDCは(ECDC)は感染症の予防と対策に特化した専門機関です。 本部はストックホルムにあります。 ここです。編集長、4月にでかけてきまして、抗菌薬適正使用部門の人と3時間ほどギロンをしてきました・・・。 ECDC、ときどき、人材公募情報が載ります。今日の時点では2件ありました。 ◇Programme Officer, Influenza and other...
View Article2週間に1回→3か月に1回
昔、HIV感染症関連の治療薬が出ると、新しい薬のために患者さんは2週間に1回受診をしないといけないような時期がありました。 今は、東京都内には土日や夜間も受診できるHIV専門クリニックもありますので、「何度も職場にお休みを申し出ないといけない」という相談は減りつつあります。...
View ArticleB型肝炎ワクチン ユニバーサル接種25年の実績(台湾より)
B型肝炎ワクチンは、中年よりは、若者、若者よりはこども、こどもよりは乳幼児のほうが抗体のあがりがよいワクチンであります。 1992年にWHOが乳幼児のルチンワクチンとして位置づけましょうといった背景の1つ。 日本は乳幼児にすること、ワクチンの存在さえ啓発されていないため、結果としてその「機会を逃している」当事者・保護者が存在します。...
View Article6/30 帝京大学 Graduated School of Public Health
最近は、働いた後に一度School of Public Healthで学びたいのですが、という相談も増えています(将来計画)。 そこで疫学全般や、あわせて政策やGlobalな問題についても学べる"MPH" Master of Public Healthが世界には複数あります。 1年で終わるコースも多いので、留学計画が立てやすいということもあります。...
View Article「注意喚起」
MRワクチンの「R」はRubella風疹(三日ばしか、German measles)のRです。 多くの場合は風邪症状ですが、重症化する例もあり、また、最も注意が必要なのは妊娠初期の女性が感染しないようにすることです。 昨年度から30-50代男性でのアウトブレイクが問題になっていますが、今年もNHKはじめメディアに注意喚起の記事が並んでいます。...
View Article感染症診療 と 特定看護師(仮称)
世の中には、青木編集長の様に社会の動きにあまりついていけてない方もいるのではないかと“ちょびっと”想像し、「なう」な話を紹介したいと思います。 なぜかというと議論不十分のまま制度が決まったり、あるいは皆さんの職場で突然それが導入されたりする可能性もあるからです。 テーマは「とくていかんごし かっこかしょう」の話です。このように表現します。 漢字はタイトルのとおりです。混迷のさ中にあります。...
View Article感染症診療 と 特定看護師(仮称) 各団体の動き
前の記事の補足です。 「とくていかんごしかっこかしょう(特定看護師[仮称])」について理解するためには3つの流れを把握しておく必要があります。 「日本看護協会」は職能団体で、「日本ナースプラクティショナー協会」は「とくてい・・」より先に育成のはじまっていた日本版NPの普及のためにつくられた団体で、さらにそれより先にはじまっている専門看護師制度をささえてきた「日本看護系大学協議会」とあります。...
View ArticleGeneral最強プログラム
上記名称のプログラムが練馬光が丘病院にあります。 http://blog.livedoor.jp/aquaflowers7/archives/51347926.html 率いるは水戸で、かの有名な闘魂外来を開始した筑波大学教授・徳田安春先生の門下生である志水太郎医師。 すでにかなりIntensiveな教育を開始しているようです。...
View ArticleShine
今日は映画の話です。編集長が好きな映画は大抵、実話なのですが、これも。 その名はシャイン(Shine)。オーストラリアの天才ピアニストの映画です。 1996年公開のオーストラリア映画。実在のピアニストであるデイヴィッド・ヘルフゴットを演じたのは主演のジェフリー・ラッシュ 彼がその才能を認められて英国に留学した時、悪友と飲み周り、最後に気づくとこのライオンの足元で寝ていました。...
View Articlemimivirus and mamavirus
上記画像は以下のURLから頂いたものです。 http://www.labgrab.com/files/pictures/users/blogs/Mimivirus.jpg?0 さて、このウイルス(mimivirus)ですが、細菌と同じくらいの大きさでしかも場合によっては細菌と同じか、それ以上のDNAを持っているかも知れない・・...
View Article“ディフィクリア”
アステラス製薬のC.ディフィシルの治療薬がヨーロッパで承認を受けたというプレスリリースがありました。 2012年6月11日 「ディフィクリア錠」(製品名、英名:DIFICLIRTM、一般名:fidaxomicin(フィダキソマイシン)) 開発したのはOptimer Pharmaceuticals, Inc.。 日本語で読める関連記事。 Ann Intern...
View Article議員自ら
すっかり報道もされなくなっているHIV感染症ですが、日本ではエイズ発症で報告される人が増えたりと、決して対策がうまくいっているよ〜という状態ではありません。 幸い、といいますか、男性と男性でセックスをする人の間での集中的な流行であり(concentrated epidemic)、general populationへの拡大はおきていない、というのが発生動向調査で把握されていることです。...
View Article6月15日 「予防接種に関する評価・検討組織に関する提言」
官邸のホームページに、国家戦略としてのグローバル人材育成、、、というミッションがあがっています。 「グローバル人材育成推進会議は、我が国の成長を支えるグローバル人材の育成とそのような人材が活用される仕組みの構築を目的として設置されました。」...
View Article新しいB型肝炎ワクチン FDA承認申請
HEPLISAV™ Hepatitis B vaccineが米国FDAに承認申請となったようです。 Dynavax Announces FDA Acceptance of HEPLISAV(TM) BLA 2012年6月26日 昨年9月のICAACでのプレゼンテーション。 承認されたらどんな位置づけになるのでしょうね・・・
View Article薬剤師の参加が増加 EBICセミナ 6/23(土曜)
編集長は最近、薬剤師教育にもシフトしつつあります。昨今は臨床薬剤師の必要性も語られます。 それを如実に感じさせたのは6/23のEBICセミナでした。以前は医師、看護師、検査技師がMajorityだったのですが、最近は薬剤師が積極的に感染症に興味を持ち、抗菌薬の感受性検査などにも興味を持つようになりました。 写真は沖縄の感受性セミナのもの:...
View Articleビザ、ブライダルチェック、プチ・ブライダルチェック
青木編集長が水曜日午前に外来を担当している新宿東口クリニック。 こちらは山中院長はじめ、東京医大の先生方と一緒に診療と学習をさせていただいています。 また、東京医大の学生や研修医が実習にこられ、診察の合間も濃い時間を過ごしています。 青木編集長の診察は予約制となっていますが、他の患者さんはwalk inでも対応があります。 5月から「月、水、金」は受付を20時まで拡大しています。...
View Article7/5 ワクチンパレード(六本木の三河台公園〜日比谷公園)
7月5日のワクチンパレードのご案内をいただきました。 こどもがワクチンで予防できる感染症になり、死亡や後遺症、入院等たいへんな経験をされた保護者の方が中心となり、日本のこどもたちのおかれている状況を改善しようという試みのひとつです。 本来ならば公衆衛生の重要政策として、evidence...
View Article感染症関連の記事の比較 再び(HPVワクチン)
ワクチンの副反応関連のニュースがあり、各社の報道内容が微妙にちがっていたので久々に比較をしてみようと思いました。 27日のTBSニュースはもうネットからは消されていたので、今日現在、アクセスできるの関連記事は下記のとおり。 まず、「さすが」なのは医療系の専門媒体、メディカル・トリビューン社の記事。 まず、「2価」・「4価ワクチン」という一般的な記載をし、商品名は商品名として書いています。...
View Article自宅で(採血しないで)HIV検査
米国FDAが、自宅で自分で使用できる 唾液(口腔内液)を使ったHIV「スクリーニング」検査キットを認可しました。 この検査は「スクリーニング」用ですので、これで陽性の場合には「確認」検査を医療機関で受けます。 Rapid HIV Testing(CDC) 自宅での検査は「もし陽性だったら心理的サポートが無い」といったことが問題だとして、なかなかOTC として認可されずにきました。...
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