カンボジア土産の耐性菌
すでに各地の病院の、現場の人はいろいろなことに気づいていることが、出張先での会話でわかります。 (最初に話題になるのが学会でいいのかなあ、と思うことしばしば) おそらく国としての対応は出遅れていますので、さらに状況が悪化した状態で具体的な対策がはじまる・・・・のだろうと想像します。 例えばこういうことです。 Drug-Resistant Germ In Rhode Island Hospital...
View Article医療従事者におけるTrichophyton Tonsurans のアウトブレイク
培養でみると、なかなかかわいいカビなのですが。 アデレード大学のデータベースにリンク♪ 写真はこちら♪心臓の弱い一般の方にはおすすめしません。 T. tonsuransは下のほうにあります。 今朝のNHKあさイチでこの真菌の話を扱っていて、中学で柔道が始まるよーということもあって、保護者から数件質問がきていました。 何それ初耳!な方は日本語の解説情報を。 「Trichophyton...
View ArticleWHO西太平洋事務局 Knock Down Hepatitis B by 2012
WHOの本部はジュネーブにあり、厚生労働省等から定期的に医系技官が派遣されています。 帰国して、たまたま人事の都合で関係ない部署に行く人もいるそうですが、中にはそこでの経験を活かす部署に着く人もいます。 WHOは地域ごとにオフィスが設置されており、日本は西太平洋地域のグループに属しています。 Western Pacific Regional Office略してWPRO(うぷろ)といいます。...
View Article「伝えなくてはだめですか?」という問い
診察室に、HIV陽性の患者さんが座っています。 自分の感染症に気づいたときに、誰かに伝えなくてはいけないか?という質問があります。 親に言わなくてはいけないでしょうか? NO (伝えることで得られるもの、起こる問題を考えて決めます) 会社に言わなくてはいけないでしょうか? NO (伝えることで得られるもの、起こる問題を考えて決めます) セックスをした人に「言わなくてはいけない」でしょうか?...
View ArticleUnknown diseases (カンボジアとベトナム)
感染症コンシャスな皆さんは、ProMedをブックマークしたり、Twitterでフォローしたりされていることと思います。 英語のニュースは通常の検索でもみつかるのですが、他の言語の場合はその地域の人が「こんな情報があるよ」と間接的に投稿をしてくれないとわからないのが現状です。...
View Article改めて感染症とは・・
最近、NEJMの200周年特集で扱われた感染症の記事を講演で引用します。師匠の喜舎場先生流に言えば「千変万化」の相手には耐性化などの注意が必要・・といった点を示すためです。 具体的には以下のような感染症の特徴を箇条書きにします。 ・Mutational capacities ・Derivation from other animal species ・Dependence on human...
View Article製薬会社大規模イベント
製薬会社等の営業行為と医療関係者の関係が問われ、様々なルールができています。 研修医の皆さんは、いち医療者としての倫理は大学で習ったでしょうし、入職時あるいは時折々に指導医などから職場のルールを学んでいると思います。学会の指針なども目を通すとよいと思います。 研修担当者・責任者は治験部門などと一緒に新人さん向けの勉強会なども計画されるとよいのではないかと思います。 「ともに考える...
View ArticleUnknown diseases → EV71 ( ? )
Unknown diseasesの原因が感染症とは限らないですが、感染症は最初に検討される案件であり、(既知のものではないかも、な)病原体をつきとめるという基礎分野のせめぎあいとはべつに、公衆衛生や臨床としては、「どれくらい他の人にうつっているのか?」情報が重要になります。...
View ArticleHPVワクチンの効果 (July 9, 2012 Pediatrics)
HPVワクチンは、特定のHPVの感染予防を通じて、それに由来する「がん」や「いぼ」のインシデンスやプレバレンスを下げる目的で接種・普及の取り組みが行われています。 個人としては、高リスクHPV感染予防による、将来のがん予防や、コンドームだけでは予防が難しい尖圭コンジローマの発症予防を期待します。...
View Article結核集団感染、の経緯
たまたま気づいたのですが、16時頃の共同通信の速報で、青梅市の病院で集団結核、、、というニュースがありました。 16:30の時点では、青梅市の報道発表にも、東京都の保健福祉局の報道発表にも関連情報がありません。...
View Article9/15(土) 第10回HIV感染症治療 東京フォーラム のご案内
HIV感染症は、国内で年間1500例ほどの報告の規模です。 でも、報告された数、です。 本当はどれくらい感染が広がっているのかはわかりません。 わからない理由は、無症候期間が長いため、そして報告がpassiveなものであり、感染に気付く検査機会があって、医師が診断・報告をしてはじめてカウントされるからです。 (WHOはsecond generation...
View Article湘南鎌倉病院に伺いました
毎年凄くなる研修医達の「よくできる化」の嵐は湘南鎌倉病院にも押し寄せています。 一年目とは思えない臨床的なセンスに合わせ、湘南鎌倉Boysは体力もかなりのレベルです。 勿論、プログラムの激しさはかつての県立中部病院を彷彿とさせる内容ですから、講義中にComaになる研修医が居ないわけではありませんが、必死で食いついてくる様子は素晴らしいの一言です。...
View ArticleDoseの間違いは全て「Under Dose」
そろそろ、今年のICAACのための航空券などを用意されている方もおられる中、編集長、まだ去年の勉強しております。 ICAACの薬学領域Lectureその2。(Jesse B Sullivan氏) NYの医療機関に勤める薬剤師が、持続的腎代替療法 (CRRT : Continuous Renal Replacement Therapy)における抗菌薬の薬物動態について後ろ向きにChart...
View Article8/31 北九州総合診療研究会 9/1 日本プライマリ・ケア連合学会
編集長、仲良しのティアニー先生と一緒に北九州にでかけます。 ------------------------------------- 第16回北九州総合診療研究会 日時:2012年8月31日(金)18:45〜21:00 場所:パークサイド ビル9F 大会議室 演者:ローレンス・ティアニー先生 更新が止まっているようですが、一応ブログ紹介...
View Article8/4 徳洲会九州ブロック研修会
社会医療法人鹿児島愛心会大隅鹿屋病院の副院長・内科部長・研修委員長(ひとり3役!)の田村幸大先生のご依頼で、徳洲会九州ブロック研修会で皆さんと一緒に症例検討をさせていただきます。 8月4日、会場は鹿児島徳洲会病院です。 九州方面の徳洲会系研修医の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています(^^)。 その前の日の夕方は、大隅鹿屋病院で研修医の皆さんと一緒に学びます。...
View ArticleSalmonella Stanleyについてのリスクアセスメント
ECDCが27日に出した迅速リスクアセスメントの資料です。6ページ。 Multi-country outbreak of Salmonella Stanley infections 27 July 2012 サルモネラにはたくさんの名前があるのですが、今回の注意喚起はStanleyです。 2012年にベルギー、ハンガリー、ドイツで報告されており、これらは渡航歴が無い患者から検出されています。...
View Article『遠藤和郎先生追悼集 Dr. Kazuo Endo Memorial Clip』
5月19日に沖縄で開催された遠藤先生を偲ぶ会からすでに3カ月以上が立ちました。 EBICセミナーを初めて沖縄で開催した記念すべき日でもありました。 遠藤先生が可能にしてくださったのでしょう。たくさんの感染管理関係者の方が集まってくださいました。 その、遠藤先生を偲び、追悼の会を持った方々が作成した、写真&エッセイによる「遠藤和郎先生追悼集:Dr.Kazuo Endo Memorial Clip」...
View ArticleExtended infusion 投与法
編集長、最近は薬剤師と臨床現場の架け橋のお手伝いをしていますが・・ やはり周回遅れで昨年のICAACのpK, pDのLectureを聞いていて、大事だな・・と思うものがあったのでご紹介を。 まあ、ひらたく言うと、時間依存性の薬は「頻回投与」というOptionもありますが、「Extended infusion...
View Article感染対策とJCI
2012年7月30日付で、聖路加国際病院がJCIの認証を受けたことがHPに紹介されていました。 「財団法人 聖路加国際病院は、国際的な医療施設認証機関 であるJCI の認証を取得しました」 日本の医療関係者全員が詳しくはないですが、感染管理に関わる人たちは、そこで求められる基準をつかって、自分の施設の見直しや取り組み修正ができるのではないか、と期待しています。 なにせ、「14 分野1,220...
View Article【期間限定】視聴できます Vaccine Use and Immunization in Immunocompromised Patients
2012年2月に、ハーバード大学/マサチューセッツ総合病院のライアン先生をお招きし、都内で免疫不全とワクチンについての講義をしていただきました。 期間限定で視聴可能とする予定でした。遅くなりましたが、下記の様にいたしますので、関心ある方はご覧ください。一部音声や画像の悪いところがありますがご容赦くださいませ。 8月末までの公開とさせていただきます。 当日のハンドアウトも共有いたします。...
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