日本帰りの風疹症例 台湾
台湾CDCが4月8日に今年1例目となる風疹症例について発表。H7N9と一緒に台湾CDCのトップページをかざっています(とほほ) 「日本渡航歴のある35歳女性。妊娠(―)。 疫学チームは160名の接触者を調査したところ、48名の妊娠可能年齢が含まれていたが、妊娠しているのは1例のみであった。この妊婦は妊娠11週で、風疹の免疫が確認された。」...
View Article身体診察の次は小学校の必修科目
教え子に恵まれた編集長。 教師冥利に尽きる・・といってられない位教え子が、次々と本を上梓しています。 (本日、須藤先生らによるサパイラの身体診察の本の書評を終えたばかりなのに・・) 今度は「もしも心電図が小学校の必修科目だったら」医学書院です。 著者の香坂俊先生は大学を卒業後、米国海軍病院で研修された後、当時の某国立○○医療センターで編集長と重なりました。...
View Article湘南藤沢徳洲会病院に行って来ました
10年以上のお付き合いとなる旧「ちがとく」こと、湘南藤沢徳洲会病院に行って来ました。 新しい研修医達に「原則」を伝道するためです。 皆、熱心に聞いてくれました。 それにしても12人の名前を記憶するのって、30人のそれに比べて本当に楽ですね・・ 編集長、頑張って2時間半話しましたが、終われませんでした。 次回、Finishして、それから結核の話の予定です。...
View ArticleMRワクチン足りるの? と その周辺 (風疹啓発のなかの戸惑い)
厚労省の風疹ページには、MLなどで話題になっているMRワクチンの在庫情報が掲載されています(4月10日掲載)。 「啓発するのはいいけど、在庫不足にならないのか?」という心配がとびかっていましたので、参考になりますね。 厚労省がこういった情報を公開してくれるのは本当にありがたいです。 下記のページにあります。...
View Article英国では心内膜炎の予防投与は何に対してもやらない!
NEJM最新号に心内膜炎のReviewが載っておりました。 N Engl J Med 2013;368:1425-33. 早速、勇んで読みましたが、ほとんど新しい事は無い事がわかりとても安心。 やはり臨床家は定期的に「ほとんど新しい事無し」を確認するのが仕事ですね。 師匠の喜舎場先生曰く、「臨床医は二番煎じが大事」。新しいのは危ない、危ない。...
View Article明日は亀田で通訳
もう、かれこれ何年のつきあいになるでしょうか? John小林と編集長 go back far away. いつも、にこやか、穏やか、平和で、冷静、そしてSharpなジョンコバ事、John 小林先生は日本の実地疫学の父(本人は叔父さんという) 彼が明日、講演するので通訳として使用して頂く事になりました。 (最近、本業よりも通訳が多い・・?)...
View Article感染症データのトリセツ その3(H7N9)
H7N9は公表されている以上にすでにいろいろなことが把握されているのでありますが、まずは公表されている情報くらいは正確に読んで、コミュニケーションの際に反映するのが誠実さではないかと思うのであります。 日本のメディアだけみているとよくわからなくなるのはいつものこと。 昨日はウイルスが日本に届きましたっ!というやや興奮気味のアナウンサーが(ウイルスや感染症よりも)怖かったです。...
View Article予測されていた「予測できない病」
Flu, Epi関連は編集部が専門なので、編集長は地味に臨床を続けますが、まあ、一言だけ。 このタイトルの写真は以前、イラクで戦争してた国の国防長官が記者会見で話した事を揶揄したスライドです。 国防長官曰く: ・「知ってる事がある(例:首都の場所)」と知ってる。 ・「知らない事もある(例:大量破壊兵器の有無)」と知ってる。 ・「知らない事がある」ことさえ知らない・・事もあるかも・・。 ・もう...
View ArticleH7N9 今週のまとめ
中東や中国から帰国してお熱が出て咳もあるよ、というひとはずっとまえから医療機関を受診しています。 (渡航歴を伝えているかどうかは不明ですがー) 軽症ならお帰りになりますし、肺炎とか重症感があって入院ならば、通常呼吸器感染症で行う感染予防策をOnにします。...
View Article備忘録 2009年インフルエンザ騒動から学んだこと(H7N9・・でやらないように)
公衆衛生ドクターのブログ ooyake 「上海帰りの肺炎」 冷静が何より。 ネットをみていると、ひとーり、ふたーりとかつての騒動時のように「把握されたヒト」を数えて。。なひともいます。 北京に飛び火!という表現も意味不明です・・。 調べれば患者は把握されると思いますし、先にやるべきは生きた鳥の調査や市場に対する介入ではないでしょうか。...
View Article風疹対策 誰が何にとりくんでいるか(とりくんでいないか) 4月13日(土)9:00
今回のクロノロジーを作成しています。 アウトブレイクなどの事件の際、たくさんのプレーヤーやステークホルダーがいるわけですが、 どこが何をした、しなかったということは、今後に向けての報告書を作成する時に重要な情報です。 これは、以前、危機管理の研究班から翻訳を依頼された、SARS流行当時のカナダの検査機関ネットワークの振り返り資料を見て強くそう思ったことです。...
View Article4月12日はPolioワクチンの日?
鳥インフルと風疹の影にひっそりと隠れてしまったかのようなポリオですが・・ 58年前の今日(1955.04.12.)、ポリオのSalkワクチン(例の不活化されたやつ・・)の成功が広く告げられた日となりました。 恐らく世界で最も著名なポリオ患者であるルーズベルト大統領の強力なLeadershipによるものでした。 PBSのWebsiteに詳細があります。興味のある方はこちらへどうぞ・・...
View Article妊娠とMalariaその他の原虫感染症 #3
えー、本日は #1:Echinococcus granularisでございます。 (北海道にはEchinococcus居ますよね・・) 症状としては、Mildな場合には単なるMassとして腹痛など。 (WHOに分類まであるんだね・・U/Sによる。知らなかった・・) 怖いには、CystのRupture、Anaphylaxisです。...
View Article妊娠と安全な感染症治療薬
ええ、本日も2012ICAACDVDの学びが続いております。 (といいつつ、2013の案内が入って来たりしてますが・・) 講師はCatherine Nelson-Piercy先生。(えげれすの方です) 妊娠・分娩時の直接死因でGroup A Streptococcusの敗血症が多いという話は1度でました。 ・敗血症のRisk factorは、1:幼児のケアしてる。 2:咽頭痛が先に生じている...
View Article風疹 非常事態宣言(by神奈川)
本来流行するはずでない感染症がそこにあったら、1例でもアウトブレイクというのだ、ということを初期に学びました。 そして、疫学的リンクのある複数症例があったらすぐに対策を講じなさい、と。 それは医療関連感染症での学びでしたが。 麻疹では「一人出たらすぐ対応」が徹底されていますが、麻疹風疹対策ではなく麻疹対策はすすめられたものの、風疹対策が遅れてしまいました。...
View Article旧式DVDプレーヤーを簡単なCD4値測定機械に
えええ、ゴホン。皆様。良いお知らせでございます。 SwedenのKTH Royal Institute of Technologyという施設が古いDVDプレーヤーを簡単なCD4値測定機械に変えられる・・という発見をしました。 旧式のDVDプレーヤーをCD4測定器に変えられるというのはコストの点から素晴らしい事です!! 従来の flow cytometry unit...
View Articleインフルエンザ+妊娠=Bad
引き続き、2012ICAACDVDの学びが続きます。 本日のお題は「インフルエンザ+妊娠=Bad」でございます。 講師はPittsburgh大学のRichard Beigi先生 Badの例を3ヶの事例から #1:Pandemic ・妊婦が肺炎起こすと死亡率は50% ・早産も・・ Woolstonら:JAMA 1918 Harrisら:JAMA 1919 #2:Epidemic ・Badだ...
View Articleインフルエンザ対応にあたっての必読資料 (インターリスク総研 提供)
医療でもなんでも、最後は人、なわけです。 お金がたくさんつくテーマには、わらわらとヒト(や企業)が集まってきます。 それ、誇大広告じゃね?という怪しいものから、本当に実力がある人はこんなにいるのだ(あるいは、この企業でもこれくらいしかいないのか)という驚きもあるわけです。 インフルエンザはbig budgetが動く感染症の中でも大きなissueです。...
View Article4/20(土)風疹対策meeting と セミナー「先天性風疹症候群の根絶をめざして」
4月20日は理化学研究所(和光キャンパス)が一般公開日となっています。 サイエンスの一大拠点ですから、一度見学に行きたいなと思っていた訳ですが、いま話題になっている風疹、先天性風疹症候群についての第一人者である加藤茂孝先生のお話を聴くことができます。 そして、その前の時間をつかって、「これまでとりくんだ風疹対策、この先取り組むべき風疹対策」の会議があります。...
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