H7N9は公表されている以上にすでにいろいろなことが把握されているのでありますが、まずは公表されている情報くらいは正確に読んで、コミュニケーションの際に反映するのが誠実さではないかと思うのであります。
日本のメディアだけみているとよくわからなくなるのはいつものこと。
昨日はウイルスが日本に届きましたっ!というやや興奮気味のアナウンサーが(ウイルスや感染症よりも)怖かったです。
そんなに興奮しなくても中国CDCは(今回は)情報を隠しているのではなく積極的に公開しているように見えます。見えるだけかもしれませんが。
H7N9のウイルス遺伝子情報 はこちらのデーターベースから
GISAID
遺伝子情報についてあれこれ語るには訓練やお作法がいるので当ブログの能力を超えるのでやめておきます・・・。
もう少し、臨床関係者の役にたちそうな話としては、、、、、
アウトブレイク対応のときに何をするかというプロセスを学びますね。
そこから考えてみましょう。
まず、「症例定義」を決めて(広くくくるか、狭くくくるかは感染症や状況によります)、「症例」を集めてきます。
で、次にするのはラインリストの作成。
実はもっと細かい情報がありますが、公開されているのは下記のような内容。
症例のラインリスト
ここで何か気づくことがあれば。記述疫学にいかします。
注意がいるのは、オンゴーイングの症例なのか、積極的疫学調査でひろっている後ろ向き調査の中で把握された症例なのか、です。
ベーシックなところでは、ひと・とき・ばしょ の偏りがないかなーです。
場所は地図であらわします Googlemapなどを使うと集積している地域やひろがりがみえます。もっとも病院からの報告だと特定地域になってしまうので、住んでいたところとかどの情報かが重要。
人は性別や年齢、特別な曝露のある集団か(生きた鳥を扱う市場で働いている!とか)。
そして、エピカーブ(えぴでみっくカーブ)をかきます。
症例数だけぼんぼんとのぜていってざっくり全体像をみることもできますし、
それぞれに色分けや斜線などを駆使して、同じ5人でも、重症、軽症、無症候とわけてみたり、
同じ10人でも男女でわけたりと工夫ができます。
見栄えはあなたのセンスしだい!
こちらは感染症専門の機関ECDCがつくったもの。基本にのっとり美しいです。
今回重要なのはOnsetです。発症日。
日本のニュースが報道した日ではりません。
ECDCの分析はとても参考になるので、H7N9情報がほしい人は毎日みておくといいとおもいます。
インフルエンザなのに子どもの症例がいない(把握されていない)ですね、、、という指摘あり。
日本のメディアだけみているとよくわからなくなるのはいつものこと。
昨日はウイルスが日本に届きましたっ!というやや興奮気味のアナウンサーが(ウイルスや感染症よりも)怖かったです。
そんなに興奮しなくても中国CDCは(今回は)情報を隠しているのではなく積極的に公開しているように見えます。見えるだけかもしれませんが。
H7N9のウイルス遺伝子情報 はこちらのデーターベースから
GISAID
遺伝子情報についてあれこれ語るには訓練やお作法がいるので当ブログの能力を超えるのでやめておきます・・・。
もう少し、臨床関係者の役にたちそうな話としては、、、、、
アウトブレイク対応のときに何をするかというプロセスを学びますね。
そこから考えてみましょう。
まず、「症例定義」を決めて(広くくくるか、狭くくくるかは感染症や状況によります)、「症例」を集めてきます。
で、次にするのはラインリストの作成。
実はもっと細かい情報がありますが、公開されているのは下記のような内容。
症例のラインリスト
ここで何か気づくことがあれば。記述疫学にいかします。
注意がいるのは、オンゴーイングの症例なのか、積極的疫学調査でひろっている後ろ向き調査の中で把握された症例なのか、です。
ベーシックなところでは、ひと・とき・ばしょ の偏りがないかなーです。
場所は地図であらわします Googlemapなどを使うと集積している地域やひろがりがみえます。もっとも病院からの報告だと特定地域になってしまうので、住んでいたところとかどの情報かが重要。
人は性別や年齢、特別な曝露のある集団か(生きた鳥を扱う市場で働いている!とか)。
そして、エピカーブ(えぴでみっくカーブ)をかきます。
症例数だけぼんぼんとのぜていってざっくり全体像をみることもできますし、
それぞれに色分けや斜線などを駆使して、同じ5人でも、重症、軽症、無症候とわけてみたり、
同じ10人でも男女でわけたりと工夫ができます。
見栄えはあなたのセンスしだい!
こちらは感染症専門の機関ECDCがつくったもの。基本にのっとり美しいです。
今回重要なのはOnsetです。発症日。
日本のニュースが報道した日ではりません。
ECDCの分析はとても参考になるので、H7N9情報がほしい人は毎日みておくといいとおもいます。
インフルエンザなのに子どもの症例がいない(把握されていない)ですね、、、という指摘あり。