いちおう陰圧、たぶん陰圧
メディアの質問に、韓国政府の失敗を語れというものがあります。 批判をしたいのでしょうが、政府に失敗があるから今回のMERSのアウトブレイクがおきたわけではありません。 そのあたりを事象を伝えるプロとして学ぶなら、普段からの院内感染対策がどうなっていたのか、ヒアリングをすることが必要になります。 潜在リスクがあるところに咳やくしゃみなどでうつる病原体が入ってきたらどうなるのか?という話です。...
View Articleスタイン先生の「Problem Based Learning」 来週月曜
日本での教育経験が豊富なスタイン先生から 「診断に役立つProblem Listの作り方」を症例を通して学びます。 研修医のみならず指導医の参加も歓迎致します。 講師:Dr. Gerald Stein University of Florida, USA コメント・通訳:青木眞先生 感染症コンサルタント 司会:内藤俊夫 順天堂大学医学部総合診療科先任准教授...
View ArticleCDC2015年版のSTDガイドライン 第3報
CDC2015年版のSTDガイドライン 第3報 STD予防の話し、続きます。 #:Male Circumcision ・割礼ですな・・ ・予防に有用なのはウイルスでした。(編集長的には整理しきれてなかった・・) ・HIV、HSV、HPVの予防にどぞ ・特に異性間性交渉における上記ウイルス感染の予防にどぞ。 ・WHO・UNAIDSは「もっとやってScale up」と。...
View ArticleToday is the tomorrow ???
Today is the tomorrow we worried about yesterday ~ Unknown 今日は、あなたが昨日、どうなるか心配していた明日にあたる。(編集長意訳)
View Article記者「日本の医療機関の感染防御レベルが知りたのですが」
韓国のMERS-CoVの院内感染事案について、日本の医療機関は大丈夫なのか?というエボラの時と同じ質問が繰り返されています。 「日本の医療機関」といっても規模や特性がぜんぜんちがいますし、「大丈夫」の定義がわかりませんので、まずはエビデンスにあたるということで、「環境感染学会」の情報をみてはどうかと説明しています。...
View ArticleCDC2015年版のSTDガイドライン 第4報
CDC2015年版のSTDガイドライン 第4報 #:妊婦 1)HIV感染症:最初の妊婦検診で調べよう。 2)梅毒も最初の妊婦検診で調べる。High riskの妊婦は第3トリメスタでも再度調べる。 妊婦の梅毒を調べないうちに新生児を退院させてはならない。 3)全ての妊婦のHBsAgを調べる。 4)淋菌とクラミジア:25歳以下、High riskの妊婦にはNAATで調べる。...
View Article(英語で)欲しかったMERS関連情報
感染症リスクコミュニケーション的な話。 WHOミッションが韓国MERS対応の支援をしての1番の功績は、出てくる数字が疫学情報になったことです。 重要なのはヒト、時間、場所情報です。 当初ニュースではまったくわからず、ただ検査陽性数と死亡数が流れ、病院や感染がおきたであろう場所(接触ポイント)がありませんでした。 これが不安、疑心暗鬼要素となりました。...
View ArticleTwitterで得るMERS最新疫学情報
韓国から来ました、韓国に行ってきました+発熱や咳の人はそこそこいます。 "現地で病院に行きました"という人になるとうんと減ります。 インフルエンザシーズンでなくてよかったですね。 英語でのサマリー情報が毎日得られるようになりました。下記のソースをTwitterでフォローしておくと自動的に情報収集できます。...
View Article2015年6月12日 第2回若手医師セミナー 山中先生 QA
①質問者 : 岐阜 研修医 2年目 質問内容 : ERでの最初の3分はどうするべきでしょうか? 疾患の重症度によると思います。症状から心筋梗塞やくも膜下出血が想定されるときは、問診はできるだけ短くして確定診断のための検査(心電図や頭部CT)を優先してください。少し余裕があれば、手を握り「辛かったですね」という共感の言葉を述べてから、患者さんの訴えを聞いてあげてください。 ②質問者 : 循環器内科...
View Article若手医師セミナー2015 第3回 編集長自身です
若手医師セミナー2015 第三回は編集長が20年変わらず「伝道」している感染症診療の原則です。よろしくお願いいたします。 日時:2015年7月24日(金)19:30~21:00 場所:ご自宅から、医局から、どこでも若手医師セミナーが受講できます。 注意: ・iPhone, iPadからでも受講可能。 ・終了、少し前にLoginできれば、不思議なシステムにより19時30分からの様子をご覧になれます。
View Article第5回 亀田総合病院腫瘍内科セミナー
第5回 亀田総合病院腫瘍内科セミナー KMC Medical Oncology Decision Making and Education(KMC-MODE) 日時:2015年8月22日(土)午後7時~8月23日(日)午後3時 会場:鉄蕉会 亀田総合病院(千葉県鴨川市) 参加定員: 15名程度(初期研修医2年目・後期研修医 優先) 受講料・宿泊料: 無料...
View Article書評:『感染症疫学ハンドブック:』by 編集長
医学書院の許可・依頼で以下に編集長の書評を掲載します。 書評:『感染症疫学ハンドブック:』 監修:谷口清州、編集:吉田眞紀子、堀成美 「半年 vs. 3日」のギャップを埋める、日本の医療現場で渇望されていた書籍 はじめに: 筆者の勝手な感覚で言わせてもらえば、日本の医療現場で数十年前から必要とされていた本が、今年(2015年)になってようやく上梓された。本書『感染症疫学ハンドブック』である。...
View ArticleGIM Intensive Review 2015
毎月、伺う旭中央病院からのご依頼で掲載します。↓ GIM Intensive Review 2015 General mindを持った医学生、初期研修医、後期研修医、専門医、救命救急医のみなさんを対象としたセミナーを東京で開催します。 皆様の参加申し込みをお待ちしております。 開催日: 平成27年8月1日(土)~2日(日) 場 所: 東京国際フォーラム ガラス棟4階...
View ArticleDenis Waitley
Mistakes are painful when they happen, but years later a collection of mistakes is what is called experience. ~ Denis Waitley 失敗は痛いものだ。しかし年月がたつと失敗の積み重ねは経験と呼ばれるものとなっている。(編集長意訳)
View ArticleMarcus Aurelius
A man's worth is no greater than the worth of his ambitions ~ Marcus Aurelius 大望、それが、その人間の価値を決める(編集長意訳)
View ArticleHIV診療開始してから30年
ふと気づくと1984年にLexington市で初めてHIV感染症に出会ってから30年以上が経過しています。 1984年当時のMedian survivalと2年生存率を代表的なAIDS指標疾患で示すと・・ #:KS Median survival: 16.4 months Two-year survival : 20% #:PCP Median survival: 6.4 months...
View Article米国のMERS検査群
MERS関連の対応をしていて、中学の時に、地図にはまっておいてよかったなあ、と思いました。 どの国が中東のなのか、名前を聞いてすぐわかるのは、サッカー好きな人に多いことも気づきました。はい、余談です。 米国がMERSをうたがって検査したデータを公表しています。 こちらの記事 Evaluation of Patients under Investigation for MERS-CoV...
View Articleなぜ韓国でMERSが広がったかの理解が深まった画像
昨日のNHKクローズアップ現代はMERS特集でした。 現地の取材の画像の中で、患者が発生した病院の医師がインタビューに答えていました。 そこで見たのは・・・・「サージカルマスクの上にN95」 感染管理関係者は どひゃー! と思ったでしょうし、よく知らない人たちは「そうか!2枚、2種類重ねれば最強だ!」と誤解をしたかもしれません。 ・・・NHKには テロップで ★この使い方は正しくありません...
View ArticleCDC2015年版のSTDガイドライン 第5報
CDC2015年版のSTDガイドライン 第5報 本日はHCVについて・・ 1)一般的な事: ・米国では血液経由Bloodborneの感染症では最多の座にいるHCV。現在270万人の感染者が居る・・と推計されている。 ・性行為による感染率は低い(例外:薬物の使用、HIVの共感染、特にHigh Risk、TraumaticなSexual practiceなどを行うMSM) Tohme RA,...
View ArticleCDC2015年版のSTDガイドライン 第6報
CDC2015年版のSTDガイドライン 第6報 本日はMycoplasma genitaliumについて #:一般的な事: ・尿道炎の原因としてクラミジアより少ないが淋菌よりも多い!(編集長:知らなかった・・) 非淋菌性尿道炎NGUの15-20%というから驚きです。本菌しか同定できなくても、実際にはクラミジアとの共感染も多い。更にNGUで遷延性、再発性のものでは1/3がこれ・・? というもの...
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