ええ、本日もお題は髄膜炎菌でございます。
ICAACDVDの学び2012も「New Insights in Bacterial Meningitis」というセクションの続き
面白いよ・・
#1:保菌者Carrierの話し
髄膜炎菌のEpidemicsが起きている時、その分母を丁寧に見てみると・・
人口の10%がCarrier、1%が発症している。
しかし、更に丁寧に見ていると、Carrierと発症例では抱えている髄膜炎菌の種類が異なっている即ち・・
Carrier:莢膜の無い非病原性の菌、発症例:莢膜のある病原性の菌
これだけですと、何だ、元々発症者は凶暴な菌を抱えていたのね・・という事で本当の分母との比較ではない・・
と思いがち。
Stay tuned
#2:潜伏期間の話し
・一般的な潜伏期間は2-4日(短い!)
・でも咽頭部に2週間以上、保菌している場合には血清中に殺菌性の抗体が生まれる
・保菌の既往があり、一定の抗体価を保持している人は、保菌状態で済ませられるかも・・
(写真:先日のT海大学での講義風景)