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Channel: 感染症診療の原則
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HIV感染症とドクターG

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日本におけるHIV感染症の黎明期。それは感染症科が不在の施設では(感染症科があっても肝炎だけとかの感染症科だった)呼吸器や血液内科が担当していました。
漠然と感染症に強い、免疫不全の感染症に慣れている・・といった暗黙の了解に基づくものでした。

さて、今日、HIV感染症で求められる診療科は?
ずばり解答は総合診療ドクターGでしょう。



それを物語るのが、本日のICAAC2012年の学び

症例:
62歳女性です。HIV感染症診断後7年。CD4は300、ウイルス量は4Logです。

HIV感染症以外の余病:
肥満、糖尿(Type2)、冠動脈疾患、高血圧、高脂血症、食道炎、重症骨粗鬆症、重症うつ病、軽度肝機能障害・・と並びます。

服用中の薬剤:
Metformin、Metoprolol、Lisinopril、Hydrochlorothiazide、Simbastatin、Omeprazol、Calcium、VitaminD、citalopram、Low dose ASA
おお、これぞ見事なPolypharmacy !!

さてあなたの選ぶHAARTは?

Backbone:
会場の人気#1:TDF/FTC。#2:ABC/3TC OR ZDV/3TC

3rdDrug:
さて・・以下のどれにしますか?
EFV, RAL、Rilpirivine(second-generation NNRTI)、Elvitegravir/cobicistat、MVC if R5 tropic、Other・・
会場の意見は割れましたが、RALが最多でした。

さて問題を整理すると
EFV:うつで駄目
RTVのBoostはCholesterolで駄目>>ATV/R、DARU/R ??
ATV/R:Omeprazolで駄目
NVP;CD4が400で肝機能障害で駄目
Quad FDC:薬剤相互作用で駄目、β遮断剤で駄目
Ripivirine:PPIはコントラで駄目。Omeprazolが駄目

結論:全てをバランスできるGIMが大事。
We need 総合内科ドクター by Gerald Stein



(写真:長年続いたエイズ学会恒例のInteractive Session。「HIV感染症はGIM」を体現するKhalsa医師と)

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