下痢ほど奥深いものはありません。解剖学的にも奥深いものがあったりします。
ひとことで、げり、といっても、患者さんの表現からしてちがいます。
もともと「ゆる」系のかたはあまり問題視をしません。
もともと「つまり」系の方も、驚くかというと、「でていいじゃん」と肯定的にみたりします。
ちょとちゆるくなっても下痢という人もいますし、1日に数回トイレに以ねばならない水要便であっても「げり」といわれたりします。
お腹が痛い,長引く場合には受診してくださる患者さんも増えます。
ものによっては悪化したり、周囲に感染させるとまずいお尻系の感染症もあるので、長引くとか一定の頻度/性情だったら受診をしていただきたいところであります。
が、ときどき下痢止めや抗菌薬をざっくりすぎる出し方で渡しておわりなクリニックもあったりしますので、受診のすすめも難しいと感じるこの頃です。
さて。
受診をすると、医師は次のようなことをたずねます。基本的なところでは食べ物情報。
下痢になりやすい食べ物がありますのでそれをさぐります。
そのとき一緒にいた人は同じような症状ないですか?とも聞きます。一緒にいた人のことを知られたくない場合は教えてもらえません。
(同じツアーで集団発生、という事例もありますので団体旅行かを確認することも大事)
あれ?とおもったら保健所に電話、です。
「広域対応により探知できたインドネシア・バリ島旅行者での細菌性赤痢の集団感染について―渋谷区」IASR 2009年
「バングラデシュツアーにおける腸チフスの集団発生」IASR 2004年
中国への観光旅行帰国後、細菌性赤痢感染が判明した事例−山形県 IASR 2007年
先進国でもおきるときはおきる。
「ハワイからの帰国者における細菌性赤痢集団発生事例」IASR 2006年
デングはハイシーズンのときは要注意です。
「フィリピンへの団体旅行で感染したデング熱3症例」IASR 2001年
「韓国修学旅行が原因と考えられる腸管出血性大腸菌O111などによる高校での集団感染事例−金沢市」IASR 2004年
「中国(上海、北京)への修学旅行者における腸管出血性大腸菌O157感染事例−佐賀県」IASR 2006年
こちらはオーストラリア。
「修学旅行先において腸管出血性大腸菌 O26に感染したと思われる事例−佐賀県」2008年 IASR
安全そうなイメージの国でもおきます。
「マレーシア、シンガポールへの修学旅行での細菌性赤痢感染事例−神戸市」IASR2006年
いまだと「風疹じゃ?」と検査前確率でいわれてしまうかもしれませんが、、流行地への渡航歴がありワクチン接種歴がなかったら麻疹シフトをしないと保育園などでは0歳児に拡大してしまうリスクがあります。
<速報> 広島県内における海外からの輸入麻疹およびそれに引き続く関連患者の発生 2011年 IASR
海外に行った,,,という場合は「旅行者下痢症」というとてもメジャーなカテゴリーの患者さんになります。
Yellow BookTravelers’ Diarrhea
どこに?
何日くらい?
現地で何をしたんですか?(ガンジス川で泳いだとか、チャオプラヤ―側におっこったとか)
生野菜、生果物、氷の入った飲み物、、、はかなり疑わしく、
それは意図的に避けたとしても、裏に回ってお皿やコップを洗う現場をみたら「きゃあああ」なこともあります。
日本って安全な国なんだなあとつくづく思う瞬間です。
で、大事なのは感染から発症までの日数です。
病原体によって特徴がありますので、症状とあわせて、ドクターが「あれかなこれかな」と考える情報源になります。
これから出発される方には、こちらのパンフレットもお渡ししたいところです。パスポートセンターや旅行会社のカウンターにぜひおいてください。
旅行者の○○、、、という勉強も、機会があったら学習したいテーマ。
教科書類はお高いですが、CDCのサイトに素晴らしいコンテンツがあるのでまずこちらで勉強します。
Persistent Travelers’ Diarrhea
Fever in Returned Travelers
まあ、食べ物の話は聞きやすいのですが、下痢や発熱など感染症系ではsexual contactのリスクも確認しなくては、です。
ドキドキしないで上手に聞けるようになるといいですね。
(診察したドクターが手を洗わないのもどきどきしちゃいますがー ぼそぼそ)
ひとことで、げり、といっても、患者さんの表現からしてちがいます。
もともと「ゆる」系のかたはあまり問題視をしません。
もともと「つまり」系の方も、驚くかというと、「でていいじゃん」と肯定的にみたりします。
ちょとちゆるくなっても下痢という人もいますし、1日に数回トイレに以ねばならない水要便であっても「げり」といわれたりします。
お腹が痛い,長引く場合には受診してくださる患者さんも増えます。
ものによっては悪化したり、周囲に感染させるとまずいお尻系の感染症もあるので、長引くとか一定の頻度/性情だったら受診をしていただきたいところであります。
が、ときどき下痢止めや抗菌薬をざっくりすぎる出し方で渡しておわりなクリニックもあったりしますので、受診のすすめも難しいと感じるこの頃です。
さて。
受診をすると、医師は次のようなことをたずねます。基本的なところでは食べ物情報。
下痢になりやすい食べ物がありますのでそれをさぐります。
そのとき一緒にいた人は同じような症状ないですか?とも聞きます。一緒にいた人のことを知られたくない場合は教えてもらえません。
(同じツアーで集団発生、という事例もありますので団体旅行かを確認することも大事)
あれ?とおもったら保健所に電話、です。
「広域対応により探知できたインドネシア・バリ島旅行者での細菌性赤痢の集団感染について―渋谷区」IASR 2009年
「バングラデシュツアーにおける腸チフスの集団発生」IASR 2004年
中国への観光旅行帰国後、細菌性赤痢感染が判明した事例−山形県 IASR 2007年
先進国でもおきるときはおきる。
「ハワイからの帰国者における細菌性赤痢集団発生事例」IASR 2006年
デングはハイシーズンのときは要注意です。
「フィリピンへの団体旅行で感染したデング熱3症例」IASR 2001年
「韓国修学旅行が原因と考えられる腸管出血性大腸菌O111などによる高校での集団感染事例−金沢市」IASR 2004年
「中国(上海、北京)への修学旅行者における腸管出血性大腸菌O157感染事例−佐賀県」IASR 2006年
こちらはオーストラリア。
「修学旅行先において腸管出血性大腸菌 O26に感染したと思われる事例−佐賀県」2008年 IASR
安全そうなイメージの国でもおきます。
「マレーシア、シンガポールへの修学旅行での細菌性赤痢感染事例−神戸市」IASR2006年
いまだと「風疹じゃ?」と検査前確率でいわれてしまうかもしれませんが、、流行地への渡航歴がありワクチン接種歴がなかったら麻疹シフトをしないと保育園などでは0歳児に拡大してしまうリスクがあります。
<速報> 広島県内における海外からの輸入麻疹およびそれに引き続く関連患者の発生 2011年 IASR
海外に行った,,,という場合は「旅行者下痢症」というとてもメジャーなカテゴリーの患者さんになります。
Yellow BookTravelers’ Diarrhea
どこに?
何日くらい?
現地で何をしたんですか?(ガンジス川で泳いだとか、チャオプラヤ―側におっこったとか)
生野菜、生果物、氷の入った飲み物、、、はかなり疑わしく、
それは意図的に避けたとしても、裏に回ってお皿やコップを洗う現場をみたら「きゃあああ」なこともあります。
日本って安全な国なんだなあとつくづく思う瞬間です。
で、大事なのは感染から発症までの日数です。
病原体によって特徴がありますので、症状とあわせて、ドクターが「あれかなこれかな」と考える情報源になります。
これから出発される方には、こちらのパンフレットもお渡ししたいところです。パスポートセンターや旅行会社のカウンターにぜひおいてください。
旅行者の○○、、、という勉強も、機会があったら学習したいテーマ。
教科書類はお高いですが、CDCのサイトに素晴らしいコンテンツがあるのでまずこちらで勉強します。
Persistent Travelers’ Diarrhea
Fever in Returned Travelers
まあ、食べ物の話は聞きやすいのですが、下痢や発熱など感染症系ではsexual contactのリスクも確認しなくては、です。
ドキドキしないで上手に聞けるようになるといいですね。
(診察したドクターが手を洗わないのもどきどきしちゃいますがー ぼそぼそ)