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Channel: 感染症診療の原則
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ゴールデンウイークを挟んでの風疹とデング熱

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きれいなお水が好きな蚊・・・はマラリアを運び
都市の汚いお水でもかまわない蚊・・・・がデング熱ウイルスを運び、なのであります。


アジアのデング熱症例増加は、検査が増えたり意識が高くなったからなのか、真の増加なのかは国ごとに見ないとわかりませんが、大型連休前の「感染症流行情報」としては、シンガポールのデングの多さはちょっと気になりますね。

National Environment Agencyによりますと、4月14-20日までの1週間での報告数は515例。
その前の週も493例です。

日本の1週間の風疹のようです(自虐的)。

分母がちがいます。人口はそう多くありません。

今年に入って16週までで4850例が報告されています。

http://www.channelnewsasia.com/news/...se/648740.html

えいごでは、「でんぎ」です。

検疫FORTHの解説

潜伏期間が2から15日(通常2から7日)。

症状ですが、「38〜40℃の発熱、激しい頭痛、関節炎、筋肉痛、発疹がみられます。この発疹は風疹との同じような小さな紅斑で、痒みや痛みはありません。熱が下がったあとにうすいアザが手足やわきの下にでることもあります」

ちなみに、風疹の潜伏期間が2-3週間です。
日本で風疹ウイルスに感染して、短期間シンガポールに行って、帰ってきて、程よいころに発熱や発疹が出ると超まぎらわしいですね。

風疹が増えているので発疹をみたらうたがうドクターも増えているとおもいますが、20-40代男性で、東京や大阪だとAcute HIVとの鑑別も必要になります。発熱がーリンパ節がー、発疹が―ですから。
血小板もさがっているじゃん、、とか。

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