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Channel: 感染症診療の原則
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Ceftaroline  (第5世代セファロスポリン)

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これ、編集長があまり好きでない第5世代のセファロスポリンでしょう・・

まあ、一応、ご紹介します。第5世代なので当然CTRX的スペクトラム+グラム陽性球菌GPCスペクトラム持ちます。
(おー節操ない・・)

#1:スペクトラム
MRSAに効きます。(本当に。昔の日本の大御所の第3世代セファロスポリン効きますといったデマではない)
PBP2aにAffinityあるため。

MDR Pneumoに効きます。
PBP2xにAffinityあるため。

・Enterococcus faecalisにもOK.
・ESBLやPseudomonasには駄目。(やはりセファロスポリンですから・・)

ここら辺りの情報は CID 2011;52:1156-, Drugs 2012を見て下さい。

#2:認可
・FDA:Oct 2010:軟部組織感染症と細菌性市中肺炎
・Europe:Aub 2012:


#3:背景にある研究
①軟部組織
・Ceftaroline VS VCM/Aztreonam:良い成績 CID 2010;51:641-  Corey GRら
・但しGNRのみによるSSTIには負けた。(本当にGPCよりのセファロスポリンだな・・)
・編集長的には:MRSAに効くCEZかな・・

②市中肺炎
・Ceftaroline VS CTRX
・基本的にはCeftaroline勝ち。とくに血培陽性例で勝ち
・面白いのはPRSPで成績よかったのでなくて、PSSPで成績良かった。CTRXに勝った。
・編集長的には、PSSPでもPRSPでもペニシリン使えよ!!


#4:新しいFDAのEndpoint
今までと違い、Early point comparisonというので判定します。
具体的には4日目で負けてないか・・
以前の研究と単純比較できませんね・・
実際、Early endpoint VS Test of Cureでは異なる結果が出るらしい。Earlyで駄目でも結局良くなる重傷者がいるのです・・

(写真:旭中央病院のブートキャンプの様子。画面左側に軍曹や先輩二等兵)




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