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Channel: 感染症診療の原則
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プロレス と Public Health

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徳田先生、志水先生、編集部のをつなぐキーワードのひとつは「プロレス」です。(編集長は知らない秘密の花園です)。

なぜかはあまりつっこまないでください。LOVEに理由は要りません。
徳田先生のブログタイトルを見るだけでそう気づいた方もいるかもしれません。


格闘技と感染症を関連づける話題は、「血をみるようなスポーツのひとにはHBVワクチンでしょう!」とか、 柔道やるならトリコフィトン・トンズランスは知ってないと!というような、時にマニアックな病原体の名前もならんじゃったりしますが・・・。

今回は風疹です。しかもプロレスラーが続々と感染。その団体名は「ノア」。江東区に本拠地があります。

先日はなんとNHKもとりあげました。
選手が複数感染したプロレス団体「ノア」 試合で予防をPR

発症した選手みずからが、啓発チラシを会場で配るというPublic Healthの逸話。
(選手の皆様ありがとうございます)

しかし。厳しく論じるスポーツ新聞。

東スポの記事
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(前略)ところがどうだ。杉浦は「プロとして体調管理がなっていないな…。小峠(篤司)に風疹をうつされるなんてけしからん。落ち込んでいても俺が助けるのもおかしな話。背水の陣を敷いてやってもらうしかない。エッヘン」。救いの手を差し伸べるどころか、副社長を一喝した。

 そもそも張本人はこの男だ。2月上旬にノア風疹第1号となり2大会を欠場。2月下旬には小峠が発病し、3・10横浜で石森太二のGHCジュニア王座に挑むも敗れた。そして次は丸藤…。

本来なら平身低頭になるべきなのに「俺が風疹にかかった時点で会社で予防接種してりゃ、こんな事態にはなっていない。責められても困ります」と、どこ吹く風だ…。
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他のスポーツ関係者の皆さん。大丈夫ですか?

皆様。スポーツドクターにお知り合いがいたら、ハイリスク年齢群での濃厚接触集団における風疹アウトブレイク対策をよびかけてください。


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