Sapiraの身体診察のアートとサイエンス医学書院、読了しました。3週間かかりました。
(スケジュール管理のH嬢から早く次ぎの仕事に移れ・・と厳しく叱責されながら・・)
さすがに全部ではないが、実質的には8割がた読んだと思います。
読んだ章は1,2,3,4,5,6,8,10,14,16,17,18,19,20,24,26,27,28ですがページ数的には7-8割は読んだと思います。(腹部の章などに比較して眼の章などは何倍も何倍も厚いんですから・・)
書評を書くのですから丁寧に読みました。
正直、大変苦しかったです。
苦しさの内実は以下のとおり
1)Sapira自身の文学や歴史に対する造詣が散りばめられており簡単にはEssentialな医学情報のみ抽出しにくい。更に病名の文法上のあやまりに対するクレイムなども(例:polyareteritis nodos"a" 対 erythema nodos"um"。どうして一方がaで他方がumなんだよ!!とクレイム)そんなの読者は知るか・・!!
実際、訳者まで訳注で「ほんとにもう・・」とクレイムしていました。(笑)
2)身体診察独特の境界不鮮明さ。脾腫は超音波なら「cm」で記載出来ても身体所見では、診察する各医師の経験、意気込み、患者の腹壁の厚みなどがからまり、これがアート的混迷・迷宮に引きずり込む。
3)2D心Echoが聴診器サイズになる今日、困難な身体所見修行に耐える若手医師獲得の見込み。
などなど。です。
それでも何とか読了できたのはSapira自身の教育、身体所見伝授に対する誠実さ、熱心さが須藤先生がたの努力により日本語になっても伝わってきたからでしょう。
まだ、旭でブートキャンプ中ですが、帰宅したら書評に取りかかります。
編集長:編集長、ご苦労さまでした!!