今朝の学びはFever in returning travelersでした。熱帯地方からの帰国者の発熱の原因内訳のグラフが面白かった。
やはりMalariaがダントツで第一位、全体の原因の1/3を占めます。Malariaを含め、熱帯関連の原因は発熱原因の45%。という事は半分は熱帯帰りであっても熱帯と無関係の原因という事ですね。インフルエンザとか、心内膜炎とか、肺炎とか・・
Malaria以外の熱帯関係の原因で多いのはRickettsia、チフス、デング、そして住血吸虫でした。
さて,話は進み、MalariaのRapid Diagnostic Test(迅速検査)であるhistidine-rich protein 2 (HRP-2)の利用。これはMalariaの末梢血スメア(Microscopic examination)を見慣れた技師さんなどが居ない時に使用します。例えば当直でHRP2が陽性なら即、治療開始。RDTとMicroscopic examinationの感度はほぼ同等という事です。
その他、臨床的な判断材料としては、血小板減少(10万以下)、脾腫、白血球増加無し、などがヒントになるそうです。そのほかの臨床的な材料には全身状態が悪い、Hbが12以下、体温が38度以上など。
具体的な動きとしては、Microscopic examinationできる人が居ない当直の夜にReturningTravelerが来ます。RDT陽性、あるいはRDT陰性でもHbや血小板や臨床的な状況が「やばい」と言えば治療。
将来の期待ほ星はPCRだそうです。
(写真は蒙古タンメン:脅されたわりには辛くなかった・・)