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Channel: 感染症診療の原則
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取材を受けるときの心得

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『AERA』の記事のお手伝いをしました。
今週号に掲載されているそうです。

大人のワクチンについての話です。
通常はI先生がいいですよ、Y先生がいいですよ、とテーマにあわせて専門家を紹介し、メディア対応はしないのですが、話題にしてもらいにくいテーマなのと、ブログを起点とした問い合わせだったのでお手伝いをすることにしました。

誠実にお手伝いしたのですが、失敗したことがあります。
記事を読んでいただくと最初の方で気づく人は気づくかもしれません。

それは書いた本の名前(T T)。

(その他にもいろいろ感想はありますが省略)

皆さんも様々なところから情報提供を依頼されるとおもいます。
感染症の話題が一般向けに紹介されるのは大事なのでなるべく手伝ってあげてほしいと思うのですが、
医療関係の話は表現によって誤解が生じた時に及ぼす影響が、他のゴハンが美味しいね的なものとは異なるために、
「原稿を掲載する前に一度見せてください」とお願いすることは重要です。

医療情報の精度の問題は、通常、記者の方にも理解されますので了解してもらえることがほとんどです。

ダメだと言う場合には、情報提供はするけれども、自分の名前を使うことは許可しないという方法もあります。

場合によっては、記者に先書きたいことがあり、専門家の言質だけとるというような取材もあります。
危険を伴います。解釈が入って誰のコメントかわからないような場合になることもあるからです。
なので、いずれにしても確認させてもらうことをアポイントの段階で伝えるようにしてください。
TVは編集されて、発言とは違う意図になるような構成になってしまうことがあります。
このため、生放送しか手伝わないと決めている人もいるくらいです。

今回はその「見せてください」を言うのを忘れてしまったので、こちらのミスでもあるのですが。

編集長が書いた本の名称は『レジデントのための感染症診療マニュアル』です・・・。
(「感染症診療の基本」、、、はレジデントノートの増刊号、という森先生のご指摘ありがとうございます。)

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