Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

ライリー先生の分子疫学講座@FETPはじまる

$
0
0
FETP生の訓練として、海外の専門家による短期集中講義シリーズがあります。
隔年で来日されているライリー先生(カリフォルニア大学バークレー校)は、日本語も不自由ない先生ですが、講義は英語です(^^)。

今年は昨日から始まりました。

4年前うかがったお話と比べて、いろいろなことがupdateされています。

morecular epiの話で、最新の技術の話も当然あるのですが、「ただ検査結果が出てもそれは意味をなさない。人や社会(環境)と関連づけられてこそepiなのだ」という原則を講義の中で何度も強調されています。

今ある技術のトリセツとしても大変わかりやすいですし、
人や社会を守るために、感染症や疫学はどのような軸をもたなくてはいけないのかという認識を新たにします。

遺伝子関連の検査の発達はめざましく、また韓国や中国の民間企業の発展も早く、米国では研究者の多くが中国に検査を外注しているそうです。

ということは、molecularなアイデアや技術は、中国の感染症や公衆衛生関係者ではよりコモンになっているのかなと(日本より)思いますし、
英国などはpathogenic microorganismの遺伝子情報を全部データーベース化するようなprojectも始まっているそうです。
世界の流れですね。日本は個々の研究施設や研究者の実績的なものはあるようですが、国や全体として、、、を概観するということがうまくいっていないようです。

16日(土)には公開講義もありますので、ぜひ関心ある方はご参加下さい。

10-12時です

参加希望の方は申込みを〜(無料です)。


ちなみに、昨日の内容です。沖縄、宮城からも参加されていました。
-------------------------------------------
分子疫学セミナー
10:00-10:15 Review of course objectives and syllabus
10:15-11:15 Basic Principles Part I:
       1) Definition of molecular epidemiology
       2) Differentiating molecular epidemiology, taxonomy, and phylogeny
       3) Overview of the types of epidemiologic investigations conducted using molecular biology techniques

11:25-12:25 Basic Principles Part II:Lecture 2 (1 hr): Laboratory methods, Part I
         a. Conventional laboratory methods
         b. Molecular biology laboratory methods
13:30-14:30 Lecture 3 (1 hr): Laboratory methods, Part II
         a. PCR-based genotyping methods
         b. Sequence-based and other new genotyping methods
14:40-15:40  Basic Principles Part III: Lecture 4 (1 hr)
         1) Validation of new laboratory techniques
         2) Analysis of similarity and relatedness
----------------------------------------

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles