重複しますが、やはり大事なので。
それは尿路感染症は様々な臨床現場でScapegoatにされている・・というICAACの発表について。
老健施設で、80代男性、徘徊+発熱+尿倍陽性+尿白血球増加 >>尿路感染症によるMental Status変化
と思いきや、実は眼鏡をなくして徘徊が始まり脱水していた・・というのがTrue Storyだった。
やはり、いつでもUTIは他の病気を診断できない時のScapegoatにされている・・というのがテキサスはBaylor大学の先生のご発表でした。1497人に膀胱カテーテルが挿入され、そのうち253人が尿倍陽性になり、そのうちの1人が血培陽性になった・・。思いの外に尿倍陽性と血培陽性の距離がある・・
IDSAのUTIのガイドラインに沿って適切にUTIを疑い、更に他の問題が無い事を確認してから尿路感染症を疑い尿倍を行う事の重要性が強調されていました。極めて素朴な主張でありながら、IDSAのUTIをしっかり読みこなしている人があまりに少ない・・
簡単にUTI、即、抗菌薬は駄目・・No Knee Jerk Antibiotics Campaignを・・という事でした。
(写真:万里の長城にて)