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Channel: 感染症診療の原則
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NHKの"がんワクチン"番組

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多剤耐性菌やワクチンの報道で「?????』な点について指摘をしてきましたが、最近NHKで放送された癌の治療ワクチンについても、報道の在り方としてどうなんだという事が話題になっていました。

話題を紹介します。

卵巣がん患者会スマイリーのHPから(個人的見解、として掲載。NHKに伝えるそうです)

「2012年11月18日に放送されたNHKスペシャル「がんワクチン〜"夢の治療薬"への格闘〜」について卵巣がん患者さん、ご家族のみなさまへ」
2012年11月22日

内容は下記のような構成になっています。
--------
はじめに
報道における問題点 
  その1:2月に放送されたあさイチの“がんワクチン”報道について
  その2:NHKスペシャルの最大の問題点「個人情報の取り扱いについて」
  その3:取材する側に「治験」に対する正しい理解があったのか
  その4:世の中に氾濫する“効果が実証されていないのに高額な治療費をとる”「免疫療法」「ワクチン療法」について考えたのか
番組はどうあるべきだったのか
さいごに
---------

簡単にサマリーすると、医薬品の開発や承認のプロセスや、倫理について勉強した人なら「そりゃそうでしょう」という基本的な事ができていないですよね、、という根本的なことへの警鐘だと思うのですが、創薬の専門家や現場の専門医のみならず、患者団体からこのような指摘があることはとても重要だと思います。医療関連のMLなどでも共有したい指摘が並んでいます。

今日の時点で27400view、491関連tweetを超えているまとめ;
「がんワクチン報道がダメな訳(2012年11月18日) http://togetter.com/li/409474

同じ画面に、あやしげな治療の広告が掲示されてしまうところが皮肉というかなんというか。

「Nスペ がんワクチンは夢の発明なのか」http://togetter.com/li/411810?f=reco1


がんワクチン報道については、以前に朝日新聞関連でも話題になりました。紹介するサイトや記事も恣意性をゼロにすることはできないのですが(別の意見なども検索してみてください)、とりあえず広く読まれている記事と、がん患者の立場からのコメント:

日経メディカル2010年12月号「ニュース追跡」(転載)朝日・癌ワクチン報道の波紋  報道姿勢に医科研や関連学会が猛反発
2010年12月3日

このときもスマイリーの方は意見を述べています。内容は当時のものです。
「【ワクチン臨床試験報道】 患者 こう受け止めた 〜 卵巣がん体験者の会 代表に聞く 〜」
朝日アピタル 2010年11月30日

「臨床試験」って?的な情報をさがしてみました。

がんサポート情報センター『臨床試験とは何か。患者さんのためになるか」http://www.gsic.jp/examination/ex_04/index.html

日本医師会「臨床試験のABC」http://www.med.or.jp/cme/jjma/newmag/13501r/pdf/13501r001.pdf

東京大学医科学研究所 トランスレーショナルリサーチ (Translational Research: TR)情報室
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/TRIS/index.html

「臨床研究:実戦的基礎知識」http://www.imcj-gdt.jp/topics_04.pdf

医学部や薬学部では学部の間に習うのでしょうか?

今回の番組に着いてはネットや直接NHKへの意見と言うことで反響もイロイロあると思いますので、NHKがどんなリアクションをしていくのか関心を持っています。

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