XDRは three extensively drug-resistantで、セフトリアキソン高度耐性、ということで、Japanという言葉が並ぶ報告があるわけです。
各国・専門家が警戒しているセフトリアキソンも効かない淋菌感染症の拡大。
米国CDCの淋菌感染症のページ。2012年8月に治療情報の更新がありました。
10日に「Update to CDC’s 2010 Sexually Transmitted Disease Treatment Guidelines: Oral Cephalosporins No Longer Recommended Treatment for Gonococcal Infections」となり、13日にはガイドラインが更新されました。
11月22日のユーロサベイランスでは、ヨーロッパでの診断・治療ガイドラインの変更ニュースが掲載されていました。
<News> THE ‘2012 EUROPEAN GUIDELINE ON THE DIAGNOSIS AND TREATMENT OF GONORRHOEA IN ADULTS’ RECOMMENDS DUAL ANTIMICROBIAL THERAPY Eurosurveillance, Volume 17, Issue 47, 22 November 2012
ポイントは大きく4つ。上記記事を読んで、関心ある方はガイドラインを読みましょう。
Blog「だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!〜汝、泌尿器科を投石するなかれ」に、泌尿器科医としてビビった話が紹介されています。
当事者の男の子に熱弁で経緯と展望を説明するが、
本人たちはわかるはずもなく、
「それ、相当やばいんすか」
「マジどうしたらいいんすか、もし治らん場合は」といわれ、
「なおすよ、なおす、なんとかして・・」と力なく答える。
なんとか・・・・なりますように。
日本は関係な・・・いんじゃなくて、「日本発」な話も。
「日本発・薬剤耐性をもつ淋病の怖さ」CNN 2011年7月
元々の報告はIASRにあります。医療者はニュースではなく、感染症レポートを読みましょう。
「セフトリアキソン高度耐性淋菌分離例」 IASR 2010年4月
近年、淋菌の薬剤耐性化が高度化しており治療剤選択の幅が制限されてきている。
世界に先駆け、日本において1990年代末に経口第3世代セファロスポリン剤(セフェキシム)耐性淋菌が出現し、2000年以降、国内各地でその分離頻度が高まった。
その結果、セフェキシムをはじめとする経口セファロスポリン剤は淋菌感染症治療に用いることが推奨されない状況となった。
淋菌感染症治療に頻用されたフルオロキノロン剤に関しては、既に分離株の80%以上が耐性であり、治療効果は期待できない。
日本性感染症学会の治療ガイドラインでは、第3世代セファロスポリン注射剤であるセフトリアキソンあるいはセフォジジム、ならびにスペクチノマイシンの単回投与が推奨されている 1)。
セフトリアキソンは世界的にも淋菌感染症治療の第一選択剤であり、治療効果が期待できるその他の薬剤はスペクチノマイシン、アジスロマイシンに限られている。
しかしながら、スペクチノマイシンに関しては、過去において使用頻度の上昇で速やかにスペクチノマイシン耐性菌が出現した 2)。
また、英国ではアジスロマイシン耐性株の分離頻度が上昇してきており、高度耐性株の分離も認められる 3,4)。これらの事実から、セフトリアキソン耐性淋菌の出現と拡散は淋菌感染症治療を極めて困難にすることが危惧されており、淋菌感染症に対する公衆衛生行政の大きな変換が求められる可能性がある。本稿では、性風俗従事者の定期検診において、咽頭検体から分離されたセフトリアキソン耐性淋菌について報告する。(以下はリンク先で)
その後、研究班会議でお話をきいたときは、集まっている株で新たには見つかっていないんですよということでした(しかし、それからずいぶんと時間がたっているので今はどうか不明)。
各国・専門家が警戒しているセフトリアキソンも効かない淋菌感染症の拡大。
米国CDCの淋菌感染症のページ。2012年8月に治療情報の更新がありました。
10日に「Update to CDC’s 2010 Sexually Transmitted Disease Treatment Guidelines: Oral Cephalosporins No Longer Recommended Treatment for Gonococcal Infections」となり、13日にはガイドラインが更新されました。
11月22日のユーロサベイランスでは、ヨーロッパでの診断・治療ガイドラインの変更ニュースが掲載されていました。
<News> THE ‘2012 EUROPEAN GUIDELINE ON THE DIAGNOSIS AND TREATMENT OF GONORRHOEA IN ADULTS’ RECOMMENDS DUAL ANTIMICROBIAL THERAPY Eurosurveillance, Volume 17, Issue 47, 22 November 2012
ポイントは大きく4つ。上記記事を読んで、関心ある方はガイドラインを読みましょう。
Blog「だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!〜汝、泌尿器科を投石するなかれ」に、泌尿器科医としてビビった話が紹介されています。
当事者の男の子に熱弁で経緯と展望を説明するが、
本人たちはわかるはずもなく、
「それ、相当やばいんすか」
「マジどうしたらいいんすか、もし治らん場合は」といわれ、
「なおすよ、なおす、なんとかして・・」と力なく答える。
なんとか・・・・なりますように。
日本は関係な・・・いんじゃなくて、「日本発」な話も。
「日本発・薬剤耐性をもつ淋病の怖さ」CNN 2011年7月
元々の報告はIASRにあります。医療者はニュースではなく、感染症レポートを読みましょう。
「セフトリアキソン高度耐性淋菌分離例」 IASR 2010年4月
近年、淋菌の薬剤耐性化が高度化しており治療剤選択の幅が制限されてきている。
世界に先駆け、日本において1990年代末に経口第3世代セファロスポリン剤(セフェキシム)耐性淋菌が出現し、2000年以降、国内各地でその分離頻度が高まった。
その結果、セフェキシムをはじめとする経口セファロスポリン剤は淋菌感染症治療に用いることが推奨されない状況となった。
淋菌感染症治療に頻用されたフルオロキノロン剤に関しては、既に分離株の80%以上が耐性であり、治療効果は期待できない。
日本性感染症学会の治療ガイドラインでは、第3世代セファロスポリン注射剤であるセフトリアキソンあるいはセフォジジム、ならびにスペクチノマイシンの単回投与が推奨されている 1)。
セフトリアキソンは世界的にも淋菌感染症治療の第一選択剤であり、治療効果が期待できるその他の薬剤はスペクチノマイシン、アジスロマイシンに限られている。
しかしながら、スペクチノマイシンに関しては、過去において使用頻度の上昇で速やかにスペクチノマイシン耐性菌が出現した 2)。
また、英国ではアジスロマイシン耐性株の分離頻度が上昇してきており、高度耐性株の分離も認められる 3,4)。これらの事実から、セフトリアキソン耐性淋菌の出現と拡散は淋菌感染症治療を極めて困難にすることが危惧されており、淋菌感染症に対する公衆衛生行政の大きな変換が求められる可能性がある。本稿では、性風俗従事者の定期検診において、咽頭検体から分離されたセフトリアキソン耐性淋菌について報告する。(以下はリンク先で)
その後、研究班会議でお話をきいたときは、集まっている株で新たには見つかっていないんですよということでした(しかし、それからずいぶんと時間がたっているので今はどうか不明)。