都内、雨の土曜日です。
青木編集長は明日からロンドンです。
ロンドン出張はけっこうなのですが(うらやますぃ)、自分で飛行機を手配したら(普段は編集部がしております)案の定、時差を忘れて帰国日設定ミスをやらかしました。
また周囲の方にご迷惑をおかけすることになりましたことを、編集長より先に、編集部よりお詫び申し上げます・・・。
(- -#)
で、ロンドンの話は現地から編集長に送ってもらうとして、今夜はタイのワクチンの話です。
タイのワクチンについては、2011年にシアトルのPacific Health Summitでキーパーソンと知り合いになれたので、ことこまかな大人の事情なども知るところではありますが、ここでは米国CDCに続き、街角で接種をするとしたらどれくらいの価格なのかという情報をまず見たいと思います。
現地で駐在をしている日本の方が利用している外国語サービスもばっちり、JCIなんかもすでにとっていますよ、えっへん系 病院では、高めの設定になっていると思いますので、それはスルーをいたしまして、バックパッカーなどが利用するクリニックでの値段を紹介します。
『地球の迷い方』などを片手にバンコクから世界を旅するぜイエイ♪系な方は、スネークファーム内にある赤十字のクリニックをよく利用されています。
こちらはQueen Saovabha Memorial Institute の一部門となっています。
ブログで一部始終を写真におさめて報告する人もなぜだかたくさんいますので、こちらを利用したい方は情報事欠きません。
もうひとつが、マヒドン大学のトラベルクリニックです。
日本語検索ではなかなか探せないのですが、英語検索でホームページはすぐみつかります。
データは2月、換算は本日です。1バーツ2.5円。円強し。
こちらが編集部計算(Yahoo換算サイト)による日本円での表示ですっ。
お、お安い。ちなみに上記はワクチンそのもののお値段で、日本でいう診察や処置などの経費は別に払うことになります。
が、それもお安い。 Doctor fee 100バーツ(250円)、Hospital fee 70 バーツ(175円)です。
儲からない? ええ。儲からないと思いますよ。医師やスタッフのお給料もでないかも、です。
高かったら皆さん接種しませんし、感染症がひろがりまくったら、病気の人が受診しまくったら、もっとお金がかかるわけですから。
タイは、高額なHIV治療薬も政府機関で安くつくって、国民のアクセスをよくするということをやっていますが(GPOVir)、ワクチンも自前で作って安くしたいというプランがあります。
Thailand moves to set up national vaccine institute
まあ、自国でなんでもできればそれにこしたことはないのでしょうが、開発から在庫管理まで、スケールメリットのない国などでは二の足をふみます。
オランダの様にかつてはなるべく自国で・・といっていて、ある時から1−2のワクチン以外は全部輸入に切り替えた国もあります。
タイはうまくいけば周辺国を市場とし、産業としてもいけるかもしれない的目論見はあります。(同じことを中国が考えています)。
タイ政府の公衆衛生部局によると、
2010年からの2か年・5か年計画では、
デング熱、ジフテリア、破傷風、百日咳、ムンプス、麻疹、脳炎、ポリオ、B型肝炎、BCGを自前で作る計画をたてていました。
WHO/Thaikandとマヒドン大学が「現実的な検討」をまとめたレポートを2012年に出しています。その名もフィージビリティです。
Economic Feasibility Study of Vaccine Production in Thailand
日本は産業ビジョンというプロジェクトがあり、国の産業としてのワクチン・・・・ということなのですが、国内で国産ごり押しというような話とは別に、そもそも人口がこの先減る国(超狭い市場)ではたちゆかないので、そもそも国際競争力(の見通し)があるんですかっ?ということが問われます。
Economic analysis for evidence-based policy-making on a national immunization program: a case of rotavirus vaccine in Thailand.
Vaccine. 2012 Apr 16;30(18):2839-47. Epub 2012 Mar 2.
Evidence Basedでやらないと、、、、
Epidemiologyを軽視し費用対効果試算を無視し、効果や安全性(市販後調査)など、国民の信頼に必要なものは整備しないで、議事録なども残さずにごにょごにょごにょごにょなんじゃないの?といわれてしまいます。
なぜ、日本では世界で優先順位の明確なこどもの必須ワクチンは放置したまま、HPVが公費になるんでしょうね。
なぜ2価と4価のHPVワクチンは同じ値段なのでしょう。
なぜ、IMOVAX Polioは世界のどこよりも高い価格を設定されてしまうのでしょう。
青木編集長は明日からロンドンです。
ロンドン出張はけっこうなのですが(うらやますぃ)、自分で飛行機を手配したら(普段は編集部がしております)案の定、時差を忘れて帰国日設定ミスをやらかしました。
また周囲の方にご迷惑をおかけすることになりましたことを、編集長より先に、編集部よりお詫び申し上げます・・・。
(- -#)
で、ロンドンの話は現地から編集長に送ってもらうとして、今夜はタイのワクチンの話です。
タイのワクチンについては、2011年にシアトルのPacific Health Summitでキーパーソンと知り合いになれたので、ことこまかな大人の事情なども知るところではありますが、ここでは米国CDCに続き、街角で接種をするとしたらどれくらいの価格なのかという情報をまず見たいと思います。
現地で駐在をしている日本の方が利用している外国語サービスもばっちり、JCIなんかもすでにとっていますよ、えっへん系 病院では、高めの設定になっていると思いますので、それはスルーをいたしまして、バックパッカーなどが利用するクリニックでの値段を紹介します。
『地球の迷い方』などを片手にバンコクから世界を旅するぜイエイ♪系な方は、スネークファーム内にある赤十字のクリニックをよく利用されています。
こちらはQueen Saovabha Memorial Institute の一部門となっています。
ブログで一部始終を写真におさめて報告する人もなぜだかたくさんいますので、こちらを利用したい方は情報事欠きません。
もうひとつが、マヒドン大学のトラベルクリニックです。
日本語検索ではなかなか探せないのですが、英語検索でホームページはすぐみつかります。
データは2月、換算は本日です。1バーツ2.5円。円強し。
こちらが編集部計算(Yahoo換算サイト)による日本円での表示ですっ。
お、お安い。ちなみに上記はワクチンそのもののお値段で、日本でいう診察や処置などの経費は別に払うことになります。
が、それもお安い。 Doctor fee 100バーツ(250円)、Hospital fee 70 バーツ(175円)です。
儲からない? ええ。儲からないと思いますよ。医師やスタッフのお給料もでないかも、です。
高かったら皆さん接種しませんし、感染症がひろがりまくったら、病気の人が受診しまくったら、もっとお金がかかるわけですから。
タイは、高額なHIV治療薬も政府機関で安くつくって、国民のアクセスをよくするということをやっていますが(GPOVir)、ワクチンも自前で作って安くしたいというプランがあります。
Thailand moves to set up national vaccine institute
まあ、自国でなんでもできればそれにこしたことはないのでしょうが、開発から在庫管理まで、スケールメリットのない国などでは二の足をふみます。
オランダの様にかつてはなるべく自国で・・といっていて、ある時から1−2のワクチン以外は全部輸入に切り替えた国もあります。
タイはうまくいけば周辺国を市場とし、産業としてもいけるかもしれない的目論見はあります。(同じことを中国が考えています)。
タイ政府の公衆衛生部局によると、
2010年からの2か年・5か年計画では、
デング熱、ジフテリア、破傷風、百日咳、ムンプス、麻疹、脳炎、ポリオ、B型肝炎、BCGを自前で作る計画をたてていました。
WHO/Thaikandとマヒドン大学が「現実的な検討」をまとめたレポートを2012年に出しています。その名もフィージビリティです。
Economic Feasibility Study of Vaccine Production in Thailand
日本は産業ビジョンというプロジェクトがあり、国の産業としてのワクチン・・・・ということなのですが、国内で国産ごり押しというような話とは別に、そもそも人口がこの先減る国(超狭い市場)ではたちゆかないので、そもそも国際競争力(の見通し)があるんですかっ?ということが問われます。
Economic analysis for evidence-based policy-making on a national immunization program: a case of rotavirus vaccine in Thailand.
Vaccine. 2012 Apr 16;30(18):2839-47. Epub 2012 Mar 2.
Evidence Basedでやらないと、、、、
Epidemiologyを軽視し費用対効果試算を無視し、効果や安全性(市販後調査)など、国民の信頼に必要なものは整備しないで、議事録なども残さずにごにょごにょごにょごにょなんじゃないの?といわれてしまいます。
なぜ、日本では世界で優先順位の明確なこどもの必須ワクチンは放置したまま、HPVが公費になるんでしょうね。
なぜ2価と4価のHPVワクチンは同じ値段なのでしょう。
なぜ、IMOVAX Polioは世界のどこよりも高い価格を設定されてしまうのでしょう。