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Channel: 感染症診療の原則
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若セミ コロナ特別編 感染管理部門(坂本先生)のQ&A

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2.質問者 : 医師 50代 男性
質問内容 : 診療所で患者が新型コロナウイルスにかかったり、医師やスタッフがかかった場合、その後、診療所の医療提供をどのように行なっていくか、考えておくことが大事だと思いますが、どのように準備しておくと良いですか?
回答:
診療所を一時的に閉じる必要があるかどうかは、状況によりますし、保健所と相談しながら決めることになると思います。万一一時的な休診が必要となった場合に備えて、近隣の医療機関に診察協力を予め依頼しておくことなどでしょうか。


3.質問者 : 医師 30歳代
質問内容 : COVID-19患者診療時の、医療スタッフの感染防御について改めて具体的に教えて下さい。
特に、気管挿管時の感染防御はどのように行っていますか。
回答:
N95マスク、ゴーグル、手袋、ガウンを着用しています。


4.質問者 : 医師 消化器内科 40代
質問内容 : 上部消化管内視鏡検査施行時に、どの程度の対策で検査を施行すべきか、悩んでおります。
回答:
①無症状感染者を意識して、全例にN95マスクを使用した空気感染対策をすべきなのか。(現状、サージカルマスク+フェイスシールド+手袋+ガウンで検査を行っています。)
標準予防策の徹底が重要と考えます。下記はご存知かもしれませんが、ご参考まで。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への消化器内視鏡診療の対応について(2020年3月30日更新) https://www.jges.net/news/news-official/2020/03/30/27450

②そのマスク等は患者毎に新しいものに変えなければならないのか。(手袋・ガウンは現状では患者毎に交換していますが、マスクは枯渇してきておりまして、これまで通り患者毎に交換することも憚られる状況になりつつあります。)
患者毎の交換が難しい場合はマスクの表面に触れないように着用を続けるしかないかと思います。

③不要不急の内視鏡検査を延期するとして、何ヶ月延期して予約を取り直すべきなのか。
分かりませんが、患者さんに不利益が生じない程度に先に延ばすと良いかと思います。

④ウイルスが便中にも排泄されるとの報告もあり、下部消化管内視鏡検査でも同様の感染対策を要するのか。
標準予防策の徹底が重要と考えます。

⑤感染の流行状況、物資の余裕の程度等により、上記のような対応を逐一を変更していかなければならないことも予想されますが、その変更のタイミングはいつなのか。
等々、わからないことだらけで申し訳ないのですが、現状で皆様のご意見をうかがえればと存じます。ちなみに、都内の公立病院です。
COVIDの疫学情報は今後もアップデートされていくと思います。新たな知見に応じた対策を講じていくことになると思いますが、関連学会もそれに合わせて提言を出していくと思いますので、学会提言に準じておくのが無難かもしれません。


5.質問者 : 医師 内科 40代
質問内容 : 医療従事者がCOVID-19に罹患した場合、いつから復職できるのでしょうか。ECDC、CDCなど諸外国でのガイドラインはありますが、日本では未整備のように思います。どのように考えたらよいでしょうか?
回答:
ECDC、CDCなど諸外国でのガイドラインは疾患の疫学に基づいていますので、これらに準拠すると良いと思います。頻繁に改訂されることが予想されますので、最新版を参照する必要があります。

21.質問者 : 医師 内科 40台
質問内容 : 先日コロナPCR検査を鼻スワブでやったのですが、患者が検査中に咳をしたり、のけぞったりで大変でした。安全かつ確実な検査のやり方のこつがあればご教授お願いします。
回答:
患者の正面に立たず、横から綿棒を挿入すると真正面から飛沫を浴びることを避けられるかもしれません。


24.質問者 : 医師  内科  50代
質問内容 : 例えば、地方から東京などの感染者が多い場所に、新幹線移動でホテル宿泊で出張するような場合、感染予防のポイントについて、御教示下さい。
回答:
不要不急の出張は控えることをお勧めします。移動中は顔に触れない、機会をみつけてこまめに石鹸と流水で手を洗う、会食を行わないなどがあげられます。


25.質問者 : 薬剤師
質問内容 : 夫が高校の学校医をしております。4月に検診を頼まれております。800名ほど検診する予定です。 大丈夫でしょうか?
回答:


26.質問者 : 内科医 男性 60代
質問内容 : 四国の急性期病院の勤務医です。標準予防策に加え、家族への二次感染を防ぐため、家には帰らない方がよいですか?
回答:
状況および個人のポリシーによると思います。


28.質問者 : 開業医
質問内容 : スタッフが発熱した場合に、どのくらいの期間、どのような状態になるまで、自宅待機させるべきか?
回答:
病状や状況によりますので一概にお応えするのが難しいです。


30.質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : 忽那先生に質問です。(坂本先生もお願い)
一般開業医は、今後、通常のかかりつけの方が感染しないように工夫して診療する以外に、在宅で経過観察する方の対応を受け持つことが重要になるのかと考えます。在宅で経過観察する、ある程度のシステム構築が必要と考えますが、先生から何かアドバイスはございますでしょうか。
回答:


36.質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : スポーツジムでの感染は、具体的にどこが原因かわかっているのでしょうか?つまり拭いているはずの器具なのか、ヨガマットなのか、あるいは更衣室なのか、浴室、トイレでの便による感染?
回答:
吸気、呼気が激しくなるため、また、共有物品があるためと考えられています。


38.質問者 : 内科開業医
質問内容 : ありがとうございます。喘息発作などの患者が来た場合、その方が新型コロナかどうかはわからないことがほとんどです。今は換気のよいところで、ほかの患者のいないところでネブライザーをしていますが、今後はネブライザーはやめ、SABAはpMDI+(小児ならスペーサー)としようと考えてます。スペーサー、そのSABAともにどこまで消毒はしたほうがよいのでしょうか。
回答:
難しいですね。個人処方ではないのでしょうか。


48.質問者 : 医師 精神科 30代
質問内容 : 症状が出る前にも感染性を有するというということは、無症状の人でもマスクをすることは感染拡大予防に役立つと考えて良いでしょうか。WHOでは無症状の方はマスクをしないように呼びかけていますが。
回答:
その点については分かりません。日本のマスク文化が感染者数を低く抑えている説がありますが、検証はされていません。米国カリフォルニア州では外出時に口元を覆う(バンダナなどでもよし)よう市民に求めているという話も聞きました。


53. 質問者 :
質問内容 : 坂本先生にお願いします
数例のCOVID19患者を診療しております。感染制御も行っており、とにかく医療者への感染(自身も含め)に神経をすり減らしております。本邦でもCOVID19を診療した医療従事者への感染を認めており、海外では先進国でも多数の感染を認めております。これらは適切なPPEの元でも感染したのか、なんらかの明らかは破綻があったのか報告だけでは全く分かりません。どうお考えでしょうか。
回答:
潜伏期間が長い感染症ですので、院内感染、市中感染の区別が困難です。中国本土での医療従事者感染例の多くが武漢市での発生早期に資材や知見が不足していた時期(PPEを着けていないなど)に発生していることや、院内ではなく家庭内感染であったことが中国とWHOの合同報告書に書かれています。欧州では市中感染した医療者の持ち込みによる院内感染が指摘されています。標準予防策を徹底すること、COVID19を積極的に疑うこと、COVID19の疑い・確定例には推奨されている対策を行うこと以上に病院内でできることはないと思います。医療従事者には会食や宴会に行かないよう行動変容を求めることは大事だと考えます。


55.質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : (坂本先生)待合室や診察室が狭い診療所では、2mをあけて座るのは難しいので、換気をしつつパーテーションで仕切るのもひとつでしょうか。
N-95はフィットテストをしていなければ無効でしょうか。
回答:
患者が口元を覆っているのであれば、換気をしつつパーテーションで仕切ることでも良いと思います。フィットテストは推奨されていますが再現性に乏しいので、やはり装着するたびにユーザーシールチェックで顔とマスクの間に隙間がないことを確認するのが重要かと思います。


56. 質問者 : 医師 内科 20代
質問内容 : 感染対策について。鼻咽頭のPCR陰性2回確認後の、感染対策はどうしていますか?環境表面にウイルスは生存していると思うので、接触感染対策は必要だと思いますが、いかがでしょうか?
回答:
どこかで割り切りが必要です。症状がなければ、陰性2回確認で解除しています。


58.質問者 : 医師 内科 40台
質問内容 : コロナウィルス粒子はN95マスクを透過するのでしょうか?
回答:
しないと考えられています。


59. 質問者 :
質問内容 : 坂本先生に質問です。
開業医の場合、そもそも、防護服は不要かもしれませんが、患者さんに触れなけらば、同じ防護服でで良いですか。マジックで、「私に触らないでください」と書いたPPEもありかもしれません。問診、印象、酸素飽和度等で開業医の仕事の大部分はでいるのかもしれません。iPADのお話も参考になりました。
回答:
患者に接触しないという条件の下でなら可能かと思いますが、それならガラス越しでもよいのかもしれません。

60. 質問者 : 医師 内科 40台
質問内容 : 感染対策をしても院内感染したケースがあると思いますが、その要因、対策についてご教授お願いします。
回答:53参照


61. 質問者 : 医師 内科 20代
質問内容 : 隔離中の心理的ケアをどうしていますか?家族にも会えず、重症化の心配を抱え、感染対策が必要なため心理士さんにも会えません。電話でのカウンセリングサービスなどあるとよいと思いますが、実践例はありますか?
回答:
患者に対する電話カウンセリングについては分かりません。病院であれば精神科や心療内科の医師が併診すると思います。タブレットなどを活用して患者と直接接触しない方法を検討すると良いかもしれません。


65. お名前 : 匿名
医療機関におけるユニバーサルマスクについてはどうお考えですか?
私の地域はまだ報告も少なく、標準予防策で対応しております。流行してきた場合には必要でしょうか?
回答:
エビデンスはありませんが、それ以上にマスクがありません。在庫が潤沢であれば検討するかもしれません。


73. 質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : 診療所をやっております。一般の患者さんからのお金(硬貨と紙幣)に対する扱いはどうするのが良いでしょうか?お金の消毒は必要でしょうか?お金に触れたらその都度、手指消毒をすればがいいのでしょうか?
回答:
お金から感染したという報告はありませんが、気になるようなら触れたあとに手指衛生でよいと思います。

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