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若セミ コロナ特別編 臨床部門(忽那先生)のQ&A

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一昨日、数千人の方に御視聴頂いた若セミ・コロナ特別編臨床部門(忽那先生)のQ&Aです。各Q&Aの番号は、後ほど掲載する疫学、感染管理担当の中島先生、坂本先生のそれと共通で、質問によっては疫学、臨床、感染管理の3人の先生が同じ質問に回答されます。///////////////////////////////////////////////////1.質問者 : 医師 呼吸器内科 40代
質問内容 : 忽那先生侍史。
間質性肺炎、異型肺炎と、鑑別に苦慮する症例は
ございましたか?
回答:マイコプラズマ肺炎は鑑別にあがることもありますし、実際に症例もありました。間質性肺炎の急性増悪の事例もコロナ疑いとして紹介されたケースがあります。

12.質問者 : 医師 内科 30代
質問内容 : コロナPCR検査の偽陽性の可能性についてはどの程度かわかっているのでしょうか?偽陰性ではなくてです
回答:
全然臨床像が合わないのにコロナ陽性として報道されている事例があり、ああいうのは偽陽性なんじゃないかなーと思うことはありますが、自験例はありません。


15.質問者 : 開業医 小児科 40代
質問内容 : 忽那 賢志先生に伺いたいです。
小児の外来診療において気を付けるべき点をお願いします。乳児はマスクもしていません。COVID-19の乳児を診察した場合、即濃厚接触者と扱われるのでしょうか?
また、クラボウの血中IgM、IgGの検査キットが発売されると聞いています。
医療従事者が自ら検査し、IgG陽性であった場合、どの様にすれば良いでしょうか?
もう感染しないと考えても良いでしょうか?保健所への届出は必要ですか?
回答:
ご自身がマスクを着用していれば濃厚曝露にはならないと考えて良いと思いますが、診察の際の状況(飛沫を浴びた、など)にもよるかと思います。個別の事例については保健所に相談になるかと思います。医療従事者がIgG陽性であっても再感染しないかどうかはまだわかりません。届け出は抗体が届出基準に入っていないため不要です。


16.質問者 : 医師 
質問内容 : 治癒の定義は?また感染確認からどのくらいの期間他人に感染させるのでしょうか?
回答:
臨床的な改善の定義は解熱と呼吸状態の改善です。退院基準はお話したとおり、別の基準があります。感染させる期間はまだ分かっていませんが、発症から1週間が感染性が強いようです。


21.質問者 : 医師 内科 40台
質問内容 : 先日コロナPCR検査を鼻スワブでやったのですが、患者が検査中に咳をしたり、のけぞったりで大変でした。安全かつ確実な検査のやり方のこつがあればご教授お願いします。
回答
:患者の正面に立たず横に立って挿入すること、マスクだけでなくアイシールドを装着することが重要です。


30.質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : 忽那先生に質問です。
一般開業医は、今後、通常のかかりつけの方が感染しないように工夫して診療する以外に、在宅で経過観察する方の対応を受け持つことが重要になるのかと考えます。在宅で経過観察する、ある程度のシステム構築が必要と考えますが、先生から何かアドバイスはございますでしょうか。
回答:


31.質問者 : 医師 
質問内容 : 忽那先生に質問です。急速に重症化する例は、その前の入院から数日間は症状や画像上もそれなりに悪化傾向なのでしょうか?それとも明らかに軽快傾向であったのに、急速に悪化する例が多いのでしょうか?
回答:一時的によくなってみえることはありますが、おおむね横ばいから急激に悪化、というイメージです。画像上も同様の経過です。


32.質問者 : 医師 小児科医 50代
質問内容 : とても分かりやすいご講演をありがとうございます。今後、小児で気を付けたほうが良い点がありましたらご教授ください。
回答:
小児では呼吸器感染症が多いので鑑別に苦慮すると思います。曝露歴、地域の流行状況、経過などから総合的に判断するしかないと思いますが、成人の診断よりも難しいことが多いと思います。


33.質問者 : 医師 内科 50代
質問内容 : (忽那先生)初期症状が1週くらい続くということですが、その間、無症状になることがあるのでしょうか。発熱が治まって仕事に行ったら、また発熱して発症というケースを聞きますが、その場合はほかのvirusとのco-infectionなのでしょうか
回答:最初の1週間のうちに、一時的によくなって見えることはあります。おそらくCOVID-19の一連の経過なのではないかと考えています。


34.質問者 : 内科 医師 50代
質問内容 : 忽那先生に質問です。
学校医です。通常4月に行われる学校健診は、少なくとも6月以降に延期を考えております。周囲の流行にかかわらず、人の流れが変わる4月に3密はありえないと考えますが、学校、教育委員会、医師会は全く動く気配がありません。私のが「心配性」なのでしょうか。
回答:地域の流行状況によるかと思います。東京であれば延期は当然かと思いますが、全く症例が出ていない地域であれば距離をとって換気をして実施という判断はありかと思います。いまのところ小児が感染を広げているエビデンスには乏しいのが実情です。


35.質問者 :
質問内容 : 接触歴のない場合のPCR検査の目安について教えて下さい
入院を要する肺炎全例に行うのか、経過が悪かったら行うのか、あるいはウイルス肺炎らしいすりガラスに限って行うのか?
肺炎球菌肺炎との合併例もありましたので・・
肺炎患者を全員個室に入れるのはなかなか難しいので、COVID-19合併を否定する所見などありましたら教えて下さい。
回答
:難しいところですが、①代替診断がある(インフルエンザなど)、②曝露歴・渡航歴がない、③胸部CT所見が典型的(両側末梢側のすりガラス影・浸潤影)ではない、などの状況では可能性が低いと考えます
ただし、病院内での感染対策という面では、こうした事例であってもPCRを行って陰性を確認してから隔離解除というプラクティスはありえます。診断と感染対策とで検査の閾値は異なります。


37.質問者 : 医師 50代
質問内容 : 忽那先生へ
割とご高齢の方にもECMOでの治療を行われているようですが、ECMOの除外基準は何かありますか?
回答:当院では年齢、基礎疾患を基準にしています。全国で用いられているものと同様のものかと思います。


40.質問者 :
質問内容 : 忽那先生への質問です
接触歴のない場合のPCR検査の目安について教えて下さい
入院を要する肺炎全例に行うのか、経過が悪かったら行うのか、あるいはウイルス肺炎らしいすりガラスに限って行うのか?
肺炎球菌肺炎との合併例もありましたので・・
肺炎患者を全員個室に入れるのはなかなか難しいので、COVID-19合併を否定する所見などありましたら教えて下さい。
回答:35の質問と同じ


41.質問者 : 医師   内科  50代
質問内容 : 開業医の場合、サイレントニュウーモニアをKL-6や末梢血白血球分画のリンパ球比率で代用は可能でしょうか?御教示下さい。
回答:おそらく難しいと思います。そもそも無症候性感染者を診断する意義は乏しいので、診断する必要はないと考えます。自衛隊中央病院での報告は、クルーズ船という特殊な状況での結果ですので。


45.質問者 : 医師 内科 30台
質問内容 : 現時点では接触歴や渡航歴がない場合、どのような患者にCT検査を考慮すれば良いでしょうか?SpO2低下や頻呼吸などの明らかな異常がなければ、発熱が長引いたり、呼吸困難感が出現しなければ帰宅としても良いでしょうか?
回答:おっしゃるとおり、経過が長い、呼吸状態が悪化する、などでは考慮すべきかと思います。あとは基礎疾患があれば閾値を低くしても良いかと思います。


46.質問者 : 医師 内科 60代
質問内容 : 胸痛はありますか?
胸膜炎になることがありますか?
回答:胸痛を訴えられる方はいらっしゃいました。


47.質問者 : 薬剤師 30代
質問内容 : 入院時レントゲンに合わせて安静時サチュレーションチェックも、水際対策として行うべきでしょうか?精神科病院なので、とにかく持込みを防ぎたいのですが、CTは無いので、苦慮しております。
回答:発熱、呼吸器症状など症状でのスクリーニングに加えてサチュレーションを測定しても良いかもしれません。安静時よりも体動時にガクッとSpO2が落ちるのが特徴的ですが、なかなかそれをスクリーニングで拾うのは難しいですね。


50. 質問者 : 呼吸器内科医 40代
質問内容 : パンデミックにおける、人工呼吸管理の適応及び除外基準(例えば高齢等)はいかがでしょうか。
回答:これは臨床医が個別に決めるよりも、政治案件として行政に決めていただきたいですね・・・


51. 質問者 : 内科医師 40代後半
質問内容 : 発熱、吸気時胸痛にて来院し、CTにて淡い軽度のすりガラス影が診られる症例を数例経験しましたが、COVID-19 のPCR基準を満たさず検査はしておりません。胸膜炎様の胸痛のご経験はありますでしょうか。
回答:深呼吸時の胸痛を訴えられる方はいらっしゃいました。


54. 質問者 : 市民病院 検査技師
質問内容 : 忽那先生 重症患者では血液からの感染もあり得るといわれていましたが、生化学検査をする際に採血管の蓋を外す際の注意点がありましたら教えてください。
回答:


61. 質問者 : 医師 内科 20代
質問内容 : 隔離中の心理的ケアをどうしていますか?家族にも会えず、重症化の心配を抱え、感染対策が必要なため心理士さんにも会えません。電話でのカウンセリングサービスなどあるとよいと思いますが、実践例はありますか?
回答:


62. 質問者 : 医師 内科 30代
質問内容 : 気道症状患者で、現在もインフルエンザ迅速検査の実施は必須でしょうか。
回答:日本医師会はクリニックでのインフルエンザ迅速検査を推奨しないとしています。コロナ診療を行う医療機関では、個人防護具を装着した上で実施すべきと考えています。


63. 質問者 : 医師 腎臓内科医
質問内容 : 重症化リスクに慢性腎臓病・透析患者がありませんが、実際の臨床現場ではいかがでしょうか。
回答:自験例ではまだそれほど多くないので不明です。


66. 質問者 : AST薬剤師 40歳
質問内容 : 忽那先生へ、治療に関して抗菌薬は何か使っていますか?。
回答:VAP、CRBSI、CAUTIなど細菌感染症があれば使用しますが、COVID-19にルーチンでの抗菌薬投与は不要です


69. 質問者 : 医師 耳鼻咽喉科気管食道科
質問内容 : 咽頭痛以外はコロナを疑わせる所見が無い場合は、コロナを積極的に疑わず、4日(基礎疾患オア高齢は2日)続いたら来てもらうでよいですか?開業です。
回答:接触歴や渡航歴がなければ、良いのではないかと思います


70. 質問者 : 放射線科医師 30代
質問内容 : 忽那先生、青木先生。
Covid19と診断が確定している患者さんのマネジメントにおいて、CT撮像すべきタイミングについて、よろしければ教えてください。また、造影CTが必要となる状況はありますでしょうか。
回答:確定していれば必ずしもCTは不要かと思います。呼吸状態が悪化して、肺炎の状態の評価をしたい場合には撮影することもありますし、肺塞栓などが鑑別になれば造影することもあるかと思います。

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