Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

新しい結核の治療指針@米国CDC

$
0
0
都内はどんより、朝方はミゾレも降ったようですが。今夜の若手医師セミナーは「呼吸器」です。
初期研修でこれくらいのことを学んでいてほしいという内容を、亀田総合病院の八重樫先生にお願いしています。

ベルサール神田には温かくしておでかけください。(今回は宴会プランは無しです。12月は忘年会がたくさんあるため〜)

さて。結核の話です。

詳細はこちら。
2011年12月9日のMMWR に掲載Recommendations for Use of an Isoniazid-Rifapentine Regimen with Direct Observation to Treat Latent Mycobacterium tuberculosis Infection

-12-dose regimen, administered once-weekly under DOT−

です。

これによって9か月治療だったのが、もっと短期間に終わらせることができるということです。

いずれそうなるという話は数年前から米国のカンファレンスなどで聞いていましたが、
NEJMに掲載された、CDCの予算での大規模臨床試験の結果がこのような変更につながったようです。

Three Months of Rifapentine and Isoniazid for Latent Tuberculosis Infection

今後、安全性の評価や、こども、抗HIV療法を継続しているHIV感染者での検討が必要。

isoniazidとrifampin耐性の場合はこの方法の対象にはなりません。

以前の2003年の治療指針はこちら(MMWR)

解説記事
Shorter Combo TB Regimen Matches Standard Therapy Medpage today

すでに一般紙のUSA Todayも報じています。

外来で患者さんのほうから切り出してくるかもしれませんね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles