子どもを育てている時に、自分の子どもあるいは周囲のお子さんをみていて、ある病気になる子とならない子、同じ病気でも症状のひどい子と軽い子がい
ることに気づきます。
子どもが病気になった親御さんは、何が原因なのだろう、何か努力がたりなかったのではないか?という不安を抱えることがおおいことを医療者は知っておく必要がありますし、そんなかんたんにすっきり治らない症状の場合は一緒にがんばろうと励まし、日々の努力をいたわることも大切です。
医療者にそのような姿勢がないと、「あなたの前世が〜」とか「妊娠中の○○がいけなかったのだ」「○○な水/食べ物にしたほうがいい」といった恐怖喚起ビジネスにひっぱられがちだからです。
子どもの健康のためにしたいと思う努力が、本来の方向からずれていかないためには、1次情報はとても重要で、情報の取り方、解釈など、疫学の基本を学ぶ事が重要です。医学部や看護学部でも1年次に強化したい点ですね。
Chestという雑誌に、こども時代の感染症と喘息の関連についての37年間のコホート研究結果が掲載されていました。
Childhood infections and the risk of asthma: a longitudinal study over 37 years
CHEST March 2012
"Measles and pertussis immunization might lead to a reduction in incident asthma in later life."
「麻疹と百日咳をワクチンで予防することが、その後の人生での喘息を予防することにつながる」というシンプルな結論はわかりやすいので、メディアは書きやすいことかもしれません。
専門家が発言するときは、その疾患の自然史の理解、アウトカムを説明する機序/仮説、そのデザインや因果関係の検討法などについては全文を読まないとああだこうだは言えないので関心ある方はぜひアクセスしてみてください。
ることに気づきます。
子どもが病気になった親御さんは、何が原因なのだろう、何か努力がたりなかったのではないか?という不安を抱えることがおおいことを医療者は知っておく必要がありますし、そんなかんたんにすっきり治らない症状の場合は一緒にがんばろうと励まし、日々の努力をいたわることも大切です。
医療者にそのような姿勢がないと、「あなたの前世が〜」とか「妊娠中の○○がいけなかったのだ」「○○な水/食べ物にしたほうがいい」といった恐怖喚起ビジネスにひっぱられがちだからです。
子どもの健康のためにしたいと思う努力が、本来の方向からずれていかないためには、1次情報はとても重要で、情報の取り方、解釈など、疫学の基本を学ぶ事が重要です。医学部や看護学部でも1年次に強化したい点ですね。
Chestという雑誌に、こども時代の感染症と喘息の関連についての37年間のコホート研究結果が掲載されていました。
Childhood infections and the risk of asthma: a longitudinal study over 37 years
CHEST March 2012
"Measles and pertussis immunization might lead to a reduction in incident asthma in later life."
「麻疹と百日咳をワクチンで予防することが、その後の人生での喘息を予防することにつながる」というシンプルな結論はわかりやすいので、メディアは書きやすいことかもしれません。
専門家が発言するときは、その疾患の自然史の理解、アウトカムを説明する機序/仮説、そのデザインや因果関係の検討法などについては全文を読まないとああだこうだは言えないので関心ある方はぜひアクセスしてみてください。