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Channel: 感染症診療の原則
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2015年1年分の超えた今年の梅毒(東京都)

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2-3年前から「梅毒が増えている!」問題視され、メディアの皆さんも記事にしてくださっていますが、
減少に転じる向きはなく、ブレークスルーとなるような新薬の開発もイケてる予防法もありません。

そもそも、世界の標準的な治療であるペニシリンの注射という選択肢がありません。

このような中、患者さんも医師も困っています。

東京都がすごいことになっていますが、他の地域の医師が教えてくれるところによると、すでに昨年分を
超えた地域はほかにもあるのだそうです。

東京都の梅毒週の報告と年単位報告のグラフ




HIVとは違って女性がこんなにいて、20-29歳が最も多く、その結果、先天梅毒のリスクも発生しているということです。




2015年12月11日に駒込病院の今村先生も啓発
「女子にも増加…「梅毒」は今の病気です」

早期に診断して、治るまで性行為を控えてもらい、パートナーの検査・治療も確実に行う以外に対策がありません。


妊婦健診を受けないで先天梅毒、、という事例もありますが、
妊婦健診を受けていたのに先天梅毒、、、という事例もあります。

検査の解釈は簡単ではありません。
専門家に相談をしましょう。


「妊娠中の検査結果の見逃しにより先天梅毒児を出産した一例」
同じのタイトルでネット検索でPDFを読むことができます。

妊婦健診で母の梅毒血清反応が陰性であった
先天梅毒の一例*



患者さんは、眼がへんだなーと思えば眼科に行き、口の中がへんだなーと思えば歯医者さんに行き、

「眼症状を契機に梅毒とHIV感染の合併が判明した3例」

口腔症状を主症状とした第2期梅毒の1例


梅毒による口腔病変

梅毒性直腸炎を契機にHIV 感染症の合併が判明した1 例






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