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Channel: 感染症診療の原則
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CD4:250でCMV+MAC+PCP

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1984年からつきあいのあるHIV感染症ですが、CD4>200/mm3でPCPやCMVというのは数回しか経験した事がありません。

でもありますね・・やはり。

PCPは日和見感染症の中では比較的高めのCD4で出現しますが、それでも大抵調べてみれば100以下です。ましてCMVやMACというのは基本的には50以下の世界・・。なのでCD4:250でCMV+MAC+PCPというのは例外的といえるでしょう。

それならばHow did that happen ?

早速、師匠のChipに相談したら、出てくる出てくる。そのBackground情報の豊かさに痺れました。

彼曰く:HTLV1感染症、Splenectomy後、などの可能性もさる事ながら「一過性にCD4が激減する機会が過去にあった」のではないか? 具体的にはAcute Retroviral Syndrome的なもの。そして、その過程でCMV+MAC+PCPに対する特異的なCD4陽性リンパ球を失い、CD4が全体として回復しても「CMV+MAC+PCP」に対するDefenseが落ちていたのでは・・という説明でした。

いつになっても世話になりっぱなしのIAS-USAですが、今年はIAS-USAの20周年。
先日、3/7(水曜日)には記念PartyがSeattleでありました。記念Party会場では、自分が日本のエイズ学会に招待したIAS-USAのFacultyによる症例検討会の写真も紹介されたようです。(まもなく送られてくるので到着次第紹介します)

(写真:Chipの家で)

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