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Channel: 感染症診療の原則
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B型肝炎ワクチンに公費補助(守谷市)のニュース

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B型肝炎の患者さんのブログを読むと、薬あってもやっぱりたいへんだなあと思います。
編集長以下、HIVでも経験していることですが、「治療があるからそれでオッケー」とはすぐならない現実があります。
治せるなら治したい、感染する前の日に戻りたい、という患者さんの言葉は重いです。


沖縄の先生のブログ( ファミリークリニック小禄 公式ブログ)で注目していたお話がニュースで流れていました。

「B型肝炎予防接種 守谷市、全国初の全額補助 茨城」産経 3月3日

です。
名古屋市 とか いすみ市の話は聞いていたのですが、守谷市は正直ノーマークでした(^^;)。

地域で予防接種の公費補助制度ができるまでのプロセスを紹介しましょう。

まず、施策として議員さんが提案をします。
ですので、議員さんにその重要性やポイントを理解してもらうことが重要です。
地域の議会によってどの政党の誰がキーパーソンなのかは異なってきます。

このような案件ですと、通常反対はそうそうしにくいわけですし、医療費無料とかいうなら予防もだろう、とか攻め込みやすいのではないかとおもいま
す。

調べると、守谷市は先に、他の自治体は放ってある 水ぼうそう(水痘)と、おたふく(ムンプス)にも補助がありました。

ということは、地元の医師等がはたらきかけて、もともと子育てや子ども支援に手厚い地域なのではと想像します。

新しい住居をさがすときに、これから赤ちゃんをとお考えの若いカップルなどは、あまり距離がかわらないなら守谷市がいいよね〜といった話もでてくるでしょう。

もう子どもが育ちすぎて(!)赤ちゃんの予防接種は直接関係ない立場であっても、こどもが大切にされることに優先的に税金を使っていただくのはいいことだなあと思います。
子育て中の人たちはほんとうにたいへんです。
特に女性はたいへんです。

そして、このようなニュースが流れると、同じように働き、税金を払い、なぜこんなにサービスがちがうのかということに疑問を持つ方も増えると思います。
まずはネットで議員のメールアドレスやTwitterをさがし、提案をしてみてはいかがでしょうか。

誰が関心をもって推進したのでしょう? 守谷市議会の記録をさがしてみました。
3月ですが、川名敏子議員の質問にありました。公明党の方です

3 子育て支援NO.1の守谷市
(1)B型肝炎ワクチン実施について
(2)ロタウイルスワクチンと不活性ポリオワクチン
(3)エピペンの活用でアレルギー対策を
(4)待機児童対策             といった内容が子育て関連でならんでいました。



現在、抗ウイルス薬の選択は増えました。補助の制度もあります。
保健所は公費補助で肝炎検査をしています。

検査は公費、高額な治療も公費支援があるのに、子ども達を守るための予防ワクチンは保護者負担ってのは変ですね。

「B型肝炎ワクチンが普及したら困る人でもいるのでしょうか?」という質問が先日主婦の方からありました。

B型肝炎ワクチン否定、反対の意見はネット等でもみかけますので、いるのかもしれませんね〜。














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