Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

ICAAC/ICC 2015 Literature review 臨床微生物Clnical microbiology#3

$
0
0
Literature review,Clinical microbiologyです。
演者は今日もUCLAのRomney Humphries先生

超面白い内容!


EnterovirusD68

Greninger A
A novel outbreak enterovirus D68 strain associated with acute flaccid myelitis cases in the USA (2012-14): a retrospective cohort study.
Lancet Infect Dis. 2015 Jun;15(6):671-82.
PMID: 25837569

コメント:
・EnterovirusD68の集団発生。1000症例以上の集団発生。
・調査対象は①25例のAcute Flaccid Myelitis(AFM)、②5例のD68による上気道炎、③16例のEnterovirusによる髄膜炎
・検体は鼻咽頭、血液、髄液など・・
・結果は
①のAFMの前例で髄液からウイルス検出なし。12/25例で鼻咽頭でD68検出。13/25ではD68以外のウイルス+
②D68のみ検出
③D68の検出なし
・D68を更に遺伝子のCladeで分けて、「CladeB1」とされたグループは特別のタンパクを持ち、その殆どがポリオウイルスやD70という神経に親和性の高い(Neurotropicな)ウイルスと共通のタンパクであった。

・結論:
①Enterovirus D68がAFMを起こしていてもCSFに検出する可能性は低い。
②AFMの半分の症例はEnterovirus D68による
③D68のCladeB1はポリオウイルスとEnterovirusD70とHomologyがある。

・編集長の感想:ポリオを制圧した後に、こんなEnterovirusに出てきて欲しくない。

――――――――――――

新しいMalariaの診断法

Lukianova-Hleb E
Transdermal Diagnosis of Malaria Using Vapor Nanobubbles.
Emerg Infect Dis. 2016 Feb;22(2):344. doi: 10.3201/eid2202.151829. No abstract available.
PMID: 26814719

コメント:
・「Vapor Nanobubbles」という新しいテクノロジー
・経皮的に特殊なレーザー光線を赤血球内マラリア原虫の色素(Hemozoin)に当てる>>熱を生じる>>小さな泡(Vapor Nanobubbles)発生>>その泡により圧が発生>>それをCatchする。感染した蚊も診断可能。
・感じとしては、割り箸を手首に当てて、診断!

・プロトタイプの値段は1万5000ドル(150万円)。しかし試薬は不要。1つのプローブで20万人を検査可能。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles