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Channel: 感染症診療の原則
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急性副鼻腔炎とアモキシシリン

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「抗菌薬適正使用」の講義などでよく出る質問。

副鼻腔炎と抗菌薬。
ずーっと使っていていいんですか?とか。

こちらはアモキシシリンでの検討。

Amoxicillin for Acute Rhinosinusitis -A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2012;307(7):685-692.

エビデンスは限定的なものの広く処方されている…という状況があり、このRCTは成人の急性副鼻腔炎症に対してアモキシシリンが有効かを検討。
2006〜2009年に調査。

アモキシシリン10日間(1500?/日)投与群とプラセボ投与群。

痛みや発熱、咳、鼻汁の対症療法を受けることは可能。
プライマリのアウトカム:治療開始後3-4日に、この疾患特有のQOL尺度で評価。
セカンダリのアウトカム:症状、再発、有害事象など。

確認方法は電話。3日目、7日目、10日目、28日目に施行

166人の成人(男性36%、白人が78%)をランダムに分け、介入群(85)、プラセボ群(81)で比較。


この試験での結論としてはアモキシシリンとプラセボとに差なし、です。詳細は論文で〜。


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