第一回　薬剤師のためのベッドサイドティーチング　Q/A

第一回　薬剤師のためのベッドサイドティーチング　ご質問と徳田先生からのご回答頂きました。
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質問①
１：診断
お名前 ： 福島県
質問内容 ：
静脈圧の評価のところで、内頸静脈と手背静脈の説明をもう一度教えて頂いても
宜しいでしょうか。

（回答）胸骨角をゼロ点として、拍動（怒張）の頂上からの垂直距離を測定します。4.5センチ以上であれば、静脈圧上昇と解釈します。

質問②
１：診断
お名前：千葉県
質問内容：
呼吸数はどのように計るのでしょうか。

（回答）聴診器があれば、心臓の聴診のときに、心基部の気管呼吸音をカウントします。視診でしたら、胸郭の動きや鼻腔からの換気空気の出入りをカウントします。30秒カウントして2倍することが多いですが、呼吸リズム異常（チェーン・ストークスなど）があるときには1分間カウントをお勧めします。

質問③
お名前：福岡県
４．その他
講演の内容で、略称のM・I・S・I・Aが早すぎて書き写しが出来なかったのでもう1度教えて下さい。

（回答）
Medication：内服歴
Illness：既往歴・併存症
Social history：社会歴（喫煙・飲酒・性交渉・職業・家族）
Injury & Surgery：重症外傷・手術
Allergy：アレルギー（薬物・食物・その他）


質問④
お名前：富山県
1． 診断
今回の症例において、悪心、嘔吐があったために脳出血の再発がおきたとも考えられるが、脳内のCT等の撮影はすべきではなかったのでしょうか。
血圧は低かったので考慮されなかったのでしょうか。

（回答）
一般的に頭蓋内病変による悪心・嘔吐（頭蓋内圧上昇）では血圧は上昇します（クッシング反射）。悪心・嘔吐の原因として、脳出血もありますが、悪心嘔吐全例で脳CT検査を行うわけではありません。病歴と診察所見を総合的に判断して検査適応は考慮します。