Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

東中東地域における麻疹根絶に向けて(MMWR6/13/2014)

$
0
0
編集長がSubscribeしているメイリスに「東中東地域における麻疹根絶に向けて(MMWR6/13/2014)」というのが参りました。

1997年にWHO東中東地域で「2010年までに麻疹根絶」という計画が立てられました。以下の4本の柱からなります。

1)通常のワクチン接種プログラムを利用しつつ、95%以上のカバー率で麻疹ワクチン第1回目施行
2)同様に第2回目のワクチンも施行。同時に必要な補充ワクチンも施行。
3)質の高いサーベイランスを行う
4)各症例に対しては適切な臨床マネジメントを提供する。この中にはビタミンAの補充も含む食事療法も含む。

過去に1997-2007年の期間で、それなりの進展があったのですが2010年という期限には目標を達成できず、2015年に期限をリセットしました。

今回のレポートは前回のレポートのUpdateと、2008-2012年までの活動が報告されています。

この期間、大きな集団発生があり症例数も12,186から36,456へと急増しました。

この地域での麻疹根絶にはワクチンの2回接種プログラムの徹底(特に罹患率の高い国で)が必要・・などの記事があります。

ハイリスク人口、アクセスが難しい人口、市民間での衝突のある地域などに対する革新的な戦略が求められているともあります。

詳細はMMWRをどぞ。

(写真:江戸時代、ワクチン接種に奔走した編集長の先祖の記念碑)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles