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Channel: 感染症診療の原則
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ICAACOnline:50 Years of Cephalosporins #8

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インディアナ大学のKaren Bush先生の話し、続きます。

お題は「セファロスポリンの合剤」

#:Ceftaroline+Tazobactam耐性の出現
・緑膿菌の耐性化は既に実験室内では「成功」。そのメカニズムはAmpCの大量生産など

#:薬学的な事
・TOL:TAZ比は2:1 (ちなみにPIPC:TAZは8:1)
・半減期は2.7時間
・TOLとTAZのpKは似ている。但しTOLは糸球体から排泄。TAZは尿細管から排泄。排泄経路は異なるのです。

#:臨床研究
・UTIにはCAZと同じ効果(Phase2)
・複雑な腹腔内感染症にはTOL-TAZ+MetronidazoleはMeropenemと同等。(Phase2)
・最終的には医療機関関連の肺炎、人工呼吸器肺炎、複雑尿路感染症などがFDAに申請される予定

#:まとめ
・セファロスポリンはまだまだ有用な抗菌薬であり続ける
・CeftarolineーTAZが最も有用なのはP.aerginosa, ESBL産生のE.coliで産生するESBLの種類が少ない場合
・Ceftaroline-Avibactamは腸内細菌に有用。MRSAにも有効

これでセファロスポリンの50年は終わりです。

タイトル写真は若セミ第2回終了後、のどを潤す忽那先生、山中先生

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