Pennsylvania大学のEmily Blumberg先生のお話続きます。
＃４：VZVのお話
・血液疾患治療で一定期間、Protocolに従い抗VZV薬の投与が行われますが、投与後もVZVのウイルス血症が続いています。
・続いている症例は、続かない症例くらべて以下の特徴が
１）VZV感染症による合併症が多い
２）耐性VZVが多くなる
・この傾向はとくに幹細胞移植の症例で顕著。
van der Beek MT1, Vermont CL, Bredius RG, Marijt EW, van der Blij-de Brouwer CS, Kroes AC, Claas EC, Vossen AC.
Persistence and antiviral resistance of varicella zoster virus in hematological patients.
Clin Infect Dis. 2013 Feb;56(3):335-43.
PMID: 23074321
＃５：肝臓移植後にVZVワクチン（生です）
・肝移植後の小児で、移植後1年以上経過、安定していて免疫抑制の程度の低い、当然拒絶反応無い症例を対象
・VZVワクチンを2回やります。
・前向きにCohortで研究。
・結果はGreat.副作用少なく、拒絶反応も増えず。
・Varicellaの既往のある症例では特に抗体産生率良い
・3回やると更にBetter
Posfay-Barbe KM1, Pittet LF, Sottas C, Grillet S, Wildhaber BE, Rodriguez M, Kaiser L, Belli DC, McLin VA, Siegrist CA.
Varicella-zoster immunization in pediatric liver transplant recipients: safe and immunogenic.
Am J Transplant. 2012 Nov;12(11):2974-85.
PMID: 22994936
＃６：BKウイルスのSerology
・当然、Donor＋、Receipient-、が最悪。BKウイルス感染症、関連の腎炎が多い。
・BKウイルスの初感染Primary infectionは悪い。
・本論文の問題：BKウイルスの血清学は完成されたものではないので、Donor-とされている者の中に実際はEpitopeの問題で抗体が反応しきれていない症例もあるかも知れない。（偽陰性）
Sood P, Senanayake S, Sujeet K, Medipalli R, Van-Why SK, Cronin DC, Johnson CP, Hariharan S.
Donor and recipient BKV-specific IgG antibody and posttransplantation BKV infection: a prospective single-center study.
Transplantation. 2013 Mar 27;95(6):896-902.
PMID: 23511214
（タイトル写真：症例検討会＠闘魂外来のポスター。少しだけプロレス興業のそれに類似。小写真は闘魂症例検討会の様子。編集長、汗びっしょり）