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HPVワクチンとその周辺 2014年2月中旬のまとめ(3)

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現時点でのHPVワクチンへの態度としては、大ざっぱにわけると以下のようになります。(それぞれの中間、条件付きのひとたちもいます)

ワクチンじたいは現時点で「定期接種」であり、希望者は基本的に「自己負担なく接種が可能」で、接種をしている人たちもいます。

「ワクチン全否定」 
→HPVワクチン接種中止、再開不可、他の人の接種機会も認めない
→他のワクチンもすべきではない

「他の麻疹風疹ワクチンなどは重要だがHPVワクチンだけは反対〜慎重」
→安全性が確認できるまでとめて確認後再開するようにするのがよい
→希望者だけが接種すればいい(必須・義務化されたものではないので希望者がしている状況ですが)

「定期ワクチンとしての推奨(元の状態)でいいじゃないか」
「もっと皆、積極的に接種すべきだ(年齢も拡大がよい)」

です。

意外でもありますが、、、多くの女性や子どもの健康や権利等に関わる団体は本件について積極的に特別なアピールを組織的にしていません。
(その他の予防接種にもあまり関心をしめしていはいないようですが・・・)

(1)に書きましたが、巷にある情報(新聞記事やネット情報)と照らし合わせる、大元のカウンターとなる公式な予防接種の情報が不足していることが、日本の保護者にとっての困った状況をつくっています。

通常、何か意見を積極的に言う人は、怒っていたり活発にact outしていくモチベーションがたっぷりあります。
行政も「よくやっているね」「これいいとおもうわ」という電話よりは、「なっとらん」「なんでこんなことになっておる!」というお怒りの反応を受ける方が多いわけです。サイレントマジョリティの声よりも、活発なマイノリティの声が増幅されます。

このような中で、保護者は「自分で考えて決めてください。定期接種ですが積極的な接種勧奨はしていません」と言われています。
混乱する情報に出会うと、どちらも信用ならない、判断保留、どちらも検討しないという反応につながることが知られていません。
結果的に今は決断しない、後で考えよう(延期)というかたちで対象年齢のお子さんの接種が見送られています。それはそれで結果的によかったのだとおもいます。参考にする情報が出そろってからのほうが検討しやすいですから。

「リスク一般」についての受け止めや反応は、その人の大学時代の専攻や職業による知識や経験によって異なることは、他の化学物質や原発関連の調査でも指摘されていますが、ワクチンについても似たような傾向は伺えます。

また、「最初に出会う情報」(検索した時に上の方に並ぶ情報)が何か、もともとどのような情報を好んで集める人なのか、でアクセスする情報や結論は異なってくるので、何が良い悪いということは難しいですが、参考になる情報を発信する側の責任が大きいことは事実です。

「当たり前のことをあえて何度も言わないといけないのか?」
それがコミュニケーションとして基本的なことなのですが、当たり前すぎることについて言語化するのは意外にハードルが高いものです。

ひとつ、の記事を紹介します。英語ですが、プロセスがとても参考になりました。
(別のソースに出会えば別の結論になったかもしれない、という視点もわすれてはいけないのですが)

2013年9月17日 {Gardasil} Political Mis-Information Harms The Cause

この方は最初からどちらかに決めてかかるのではなく、自分で情報をみわたしてみようと試みました。

CDCなどの公的なデータも製薬会社の陰謀だという反対派の言い分について、それならば、その反対派の言っていることも同じスタンスで疑ってかかるというものです。反対グループのホームページの記載事項を読み、その検証を他のソースをあわせて読むことで行っています。そこにみる差異から何を考えるか、です。

ネットで情報を見渡した時に、匿名情報に比べればメディア記事には一定の存在感がありますね。

2008年から2011年にかけてはそれなりにもりあがりがありました。

2008年8月 New York Times Blaming the Media for Gardasil Hype

Stories like this one at anti vaccine sites are unfortunately typical in their misinformation and use of hyperbole and sound bites rather than informing the reader in a non-biased manner.
What I found amusing is that the specific approach used in this article actually plays into the hands of pediatricians…

2011年4月 Culture and Sensitivity Gardasil Hysteria


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